Hilcrhyme 年内最後の単独公演で一
年を振り返り「みんなに支えられて、
もう一度笑顔になれました」

Hilcrhymeが12月26日にヒューリックホール東京で開催したトーク&ライブイベントの公式レポートが到着した。

今年2018年9月に、日比谷野外音楽堂にて新体制での復活ライブとなる『Hilcrhyme LIVE 2018『One Man』』を開催し、新たな一歩を踏み出したHilcrhyme。
その模様を収録した、2019年1月9日に発売されるLIVE Blu-ray/DVDのリリース記念イベント『LIVE Blu-ray/DVD 『Hilcrhyme LIVE 2018「One Man」特別先行上映会〜トーク&ライブ』』 が12月26日、有楽町のヒューリックホール東京にて行われた。
この日のイベントは、日比谷野音ライブに至るまでのドキュメンタリーと、実際のライブ映像を収録した映像パート、その映像やHilcrhymeの活動についてHilcrhymeのTOC自身が語り下ろすトークパート、そして60分のライブパートという3部構成。
Hilcrhyme
まず登場したTOCは「忙しい年の瀬にご来場いただきありがとうございます」と挨拶し、オーディエンスに感謝の意を伝える。そして彼自身も客席に座り、観客と共にドキュメンタリー/ライブ映像を観覧した。ドキュメンタリー映像では、新体制となったHilcrhymeの現状や、TOCのソロプロジェクトとして動き出したHilcrhymeへの思いが、彼の地元である新潟において語られる。そして舞台は野音に移り、ステージの設営を見守る姿や念入りな当日リハーサルを行う姿、そして開演前から会場前に詰めかけたファンへ会場から呼びかける様子が映し出される。
Hilcrhyme
続くライブパートでは、ステージに独りで立ち、約1年ぶりにHilcrhymeファンと対峙し、決意深くライブを展開していくHilcrhymeの姿が映し出される。鬼気迫るような真剣さと、オーディエンスの前に立てる喜びが綯い交ぜとなった、これまでに無いようなTOCの姿は、彼がこのライブにかける強い思いを表しているだろう。またステージ上のHilcrhymeだけではなく、ファンの盛り上がりもしっかりと活写され、会場で感じた一体感の高さが、今回のライブ映像を通して、追体験できるような感触を覚えた。
Hilcrhyme
続くトークパートでは、上映された映像についてのTOCからの感想や、この日のライブについての思い、そしてライブの裏話が語られ、TOCの言葉によって映像やライブが更に立体的になっていく。
また、来年1月30日にリリースされる、セルフタイトルが名付けられたニューアルバム『Hilcrhyme』についても語り、「Hilcrhymeの歴史の上にありながら、間違いなく最高傑作」と話すと、会場からは期待の声が上がる。それに伴って行われる、全国20箇所を回るツアーに関しても、「ここから新たなHilcrhymeが形作られるライブになると思う」と、そのツアーへの自信をのぞかせた。
Hilcrhyme
短い休憩を挟んで、ライブパートがスタート。「Hilcrhyme! アゲイン!」というシャウトから、野音と同じようにライブは「トラヴェルマシン」からスタート。そのまま「次になにやるかわかるよな!」と宣言し「RIDERS HIGH」に流れ込み、先程映像で見たライブを生で再現するような構成には、総立ちとなった会場から大きな歓声が上がった。
「今日は2018年の総決算だと思ってる。だから今日は特別なセットリストを組んできたんだ」という言葉から、「LAMP LIGHT」、「恋の炎」とダンサブルに展開し、会場ではオーディエンスが大きく手を振る。そこからオーディエンスを着席させ、ミラーボールとステージライトに照らされたTOCは、丁寧に「光(オーケストラVer.)」を披露。ライトを効果的に使えるホールならではの演出でも魅せた。
そして会場が紫の光に彩られると、スポットライトを浴びたTOCは会場に降りオーディエンスの間を通り抜けながら「BAR COUNTER」をパフォームし、ファンを虜にしていく。続くMCでは「今年はみんなに出会える機会が少なかった、来年は一緒にいてくれるか?」とコールし「春夏秋冬」。TOCの先導に併せて、オーディエンスからの大合唱の声がヒューリックホールに響く。そしてニューアルバムに収録される、「春夏秋冬」の続編的な「アフターストーリー」に展開。エモーショナルな空気がホールを彩っていく。
「今年の前半は鬼のような形相になってた。でも、みんなに支えられたことがわかって、もう一度笑顔になれました」と会場に改めて感謝の言葉を届け、ライブのラストはニューアルバム収録の「Hill Climb」を初披露。オーディエンスが上げる「H」のハンドサインに見送られて、ステージは一旦幕を閉じた。
アンコールでは「日付変わっちゃったけど、これやっていいかな」と呼びかけ、黒いサンタ服に着替えたTOCが登場。クリスマスソングの「マイクリスマスキャロル」を響かせ、一日遅れのクリスマスを祝うHilcrhymeとオーディエンス。そして「ヒルクライマーからの愛を受け取りました。本当にありがとう」という言葉で、Hilcrhymeのワンマンとしては今年最後となるライブを締めくくった。
TOCソロでの「SHOWCASE」のリリースや、新体制のHilcrhymeとしてのリリース作となった「One Man」、そして復活の野音ライブ、ソロとHilcrhymeを同時に見せた『TOC生誕祭 2018』の開催など、激動の2018年を駆け抜けたHilcrhyme TOC。彼の動きは、メジャーデビューから10週年という節目を迎える2019年も更に加速していくことを期待と確信させる、充実のイベントとなった。

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