「印象派、記憶への旅」ポーラ美術館
とひろしま美術館で、ピカソやゴッホ
など印象派の風景画74点

企画展「印象派、記憶への旅」が、2019年3月23日(土)から7月28日(日)までの期間、ポーラ美術館で開催。また、2019年8月10日(土)から10月27日(日)までの期間、広島のひろしま美術館に巡回する。
「印象派、記憶への旅」は、西洋の近代美術の展開をたどるうえで重要なフランス近代美術のコレクションを多く収集するポーラ美術館とひろしま美術館による共同企画展。日本美術の影響も受けているといわれるフランス印象派の風景画を中心に、両館のコレクションの中から74点の名品を展示する。
本展では、コレクションから同一の画家、同時期に作成された作品や同じモティーフのものなどを比較しながら作品を楽しむことができる。モネやゴッホ、ピカソといった近代美術の巨匠たちの画業の展開がはっきりと見て取ることができる。
さらに、最新の作品調査によって浮き彫りになってきた画家たちの新たな一面を垣間見ることができる。マティスの作品「ラ・フランス」には、全体に無数の傷跡が見受けられる。一気に描かれたように見えるこの作品は、製作過程写真の分析により、一度描いてから絵具を削りはがしてはまた描きなおされ、約3週間かけて完成したことが分かっている。
また、ゴッホの「草むら」の裏面には、印象派の絵画に施されることが多いカンヴァスの裏打ちがなく、絵具の付着やサインのような文字が見られる。それらを手掛かりに、作品をX線分析による絵具の成分検証や、ゴッホが弟テオに宛てて書いた絵具の入手記録などを調査。作品制作当時の状況を探るべく、さらなる調査が進められている。
ポーラ美術館の併設レストラン「アレイ」では、展覧会に連動したメニューとして印象派の画家たちに愛された南仏プロヴァンス風料理「プロヴァンス美食紀行」を提供。「仔羊のコートレットともも肉のロティ プロヴァンス風」をメインに据え、味覚からも印象派の画家達の雰囲気を楽しむことができる。また、ミュージアムショップでは、それぞれの作品をあしらったオリジナルグッズを展開。リングノートやTシャツ、トートバッグなどを揃える。
「印象派、記憶への旅」
出品点数:74点
出品作家:ゴーガン、コロー、ドラクロワ、ピサロ、モネ、ルノワール、シスレー、セザンヌ、マティス、ピカソなど
■ポーラ美術館
期間:2019年3月23日(土)~7月28日(日)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285
開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)
料金:大人1,800円(1,500円)、シニア割引(65歳以上)1,600円(1,500)、大学・高校生1,300円(1,100円)、中学・小学生700円(500円)、障害者手帳を持参の本人及び付添者(1人まで)1,000円(1,000円)
※中学生・小学生の入場については土曜日は無料。※シニア割引と障害者手帳をお持ちのご本人及び付添者の料金は、ほかの割引と併用不可。
■ひろしま美術館
期間:2019年8月10日(土)~10月27日(日)※会期中は無休
住所:広島県広島市中区基町3-2(中央公園内)
TEL:082-223-2530
開館時間:9:00~17:00(金曜日は19:00まで/最終入館は閉館の30分前まで)
入場料:大人1,300円(1,100円)/大学・高校生1,000円(800円)/中・小学生生600円(400円)
※( )内は前売りまたは20名以上の団体料金。65歳以上は一般団体料金(1,100円)。年齢確認のできるものを受付に提示。障がい者手帳提示で本人と同伴者1名まで無料。
※料金は全て消費税込み。

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