「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ストイックな姿勢を貫き続ける
B'zのヒットを探る

10周年、20周年、25周年に
ベストを発売、
30周年は多面的にイベントを展開

特に、10周年となる1998年夏に発売した初の公式ベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』(通称“金盤”)は当時最多となる累計500万枚を突破し、彼らのアーティスト・パワーを知らしめることとなった。金色のゴージャスなパッケージや、本格的なジグソーパズルやトレーディングカード(うち100枚に本人たちがサインしランダムに出荷)といった購入特典も大いに店頭を盛り上げた。

続いて、本作収録曲以外からのファン投票で選曲が決定した『B'z The Best "Treasure"』(通称“銀盤”)も同年秋に発売し、累計400万枚を突破し、結果として年間1位、2位をB’zが独占した。こちらも100P以上のブックレットや海外製のトランプが付くなど、やるとなったら徹底的にファンサービスを惜しまず、カッコいいものにこだわる点も実にB’zらしい。

20周年の2008年や25周年の2013年にもそれぞれベスト盤が発売されたが、30周年となる2018年はCDのリリースがなかった。その分、大型エキシビション『B'z 30th Year Exhibition "SCENES" 1988-2018』の開催、全国のライブハウスで楽曲や映像を流すという月例イベント、そして2度にわたる全国LIVEツアーと様々なイベントが開催され、彼らの偉大なヒストリーがあらためて再認識させられた。

近年はCDリリースの意義が変わってきていることもあり、B’zのCDリリースは少なめとなっているが、その膨大なヒット作品の数は否定のしようがない。しかも、これだけ長年にわたって支持されているのだから、配信やカラオケのヒットも多数あるはずだ。以降、CD、配信、カラオケの総合ヒットを見ていこう。

B'z / 30th Year Teaser

※同点の場合は、3部門のバランスから上位を決定した。赤い網掛けはアルバム収録曲、黄色い網掛けはシングルのカップリング。

※同点の場合は、3部門のバランスから上位を決定した。赤い網掛けはアルバム収録曲、黄色い網掛けはシングルのカップリング。

まず注意してほしいのは、B’zの場合、2018年11月現在、レコチョクでの配信楽曲がごく一部に限られているのに対し、iTunesでは2005年にそれまでの全楽曲が配信された以降も継続されていることから、ここでの配信部門は特別なルールで順位を決めてみた。具体的には日本レコード協会のヒット認定の数字を基準としつつ、2作以上が同点の場合は2018年11月時点でのiTunesでの人気曲をより上位に並べている。この決め方自体は、他のアーティストとやや異なるのでご了承願いたい。

OKMusic編集部

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