ハンブレッダーズ、青春の共感からその先に目指すものとは?【関西バンドの輪!】

ハンブレッダーズ、青春の共感からその先に目指すものとは?【関西バンドの輪!】

ハンブレッダーズ、青春の共感からそ
の先に目指すものとは?【関西バンド
の輪!】

ハンブレッダーズ”名前の由来とは?
──今日はハンブレッダーズからムツムロ アキラさん(Vo.&Gt.)と、でらしさん(Ba.&Cho.)にお越しいただいてます。
11月21日に発売されるセカンドアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』のことももちろんお聞きするのですが、まずは「ネバーエンディング思春期な4人組」ハンブレッダーズのことについて教えてください。
不思議なバンド名ですが、どのようにして結成されたのですか?

ムツムロ:学校の文化祭に出演するため、高校1年生のときに結成しました。その時はベースはまだでらしじゃなかったんですけど。バンド名は高校の近くのファーストフード店でメンバーで意見を出し合いました。
高校1年生なんで、勢いはあるからすごいめちゃめちゃなバンド名がどんどん出るんですよ。あり得ないぐらいダサいのとか、これ全然合ってないだろみたいなのがたくさん。話がコロコロ転がっていって、そのうち判断基準がブレていったから《ハンブレッダーズ》っていう名前に。
でらし:その発想に至るのもなかなかすごいと思いますけどね。
ムツムロ:自分たちを俯瞰で見たんですね。

──なんか若い頃の勢いを止めているシーンが浮かびますね。やっぱりムツムロさんが、これはちょっと危ないなという感じがしたんでしょうね。
ムツムロ:4人ともこれはなんかヤバいぞっていう気持ちはあったと思います。

──そういう雰囲気の時に《ハンブレッダーズ》って出てきて、みんなの中でコレだ!っていう流れで決まったんですか。
ムツムロ:そうですね。僕、個人的にはそんな執着というか、こうじゃなきゃみたいなのはあんまなくて。
ただ、ハンブレッダーズっていう名前が今になって別に悪くないなっていう感じはしてきてますね。あんまり意味が分かんない言葉なのでその辺はよかったです。曲をつくったときに、ほら…
でらし:バンド名に引きずられちゃうっていう。
ムツムロ:そうそう。バンド名のイメージがありますよね。ハンブレッダーズっていうのはバンド名に引きずられずに聴けるので良いと思います。
でらし:そういう意味でいったら普遍的かもしれないね。
ムツムロ:うん。

──そうですね。いい名前ですよね。検索しても絶対トップに出てきますしね。
ムツムロ:そうですね。それもうエゴサーチしやすいっていうのは。
でらし:めちゃめちゃ便利ですね。

個性が輝く!?メンバーそれぞれの役割担当
──それにしても、よくバンドやろうぜって文化祭で組んで、文化祭が終わったらバンドも終わるってなりそうなところが、今まで続けられた理由はなんでしょうか。
ムツムロ:いやあ、何となくですね。本当に4人ともバンドずっとやるとは思ってなくて、「大学に入ったら終わるのかな、大学4年間はやるのかな」位にずっと疑問を持ちながら続けていたんです。
そうして続けて行くにつれて4人ともほかに別に好きなことはあるわけでもなく(笑)、多趣味なわけでもなく、「じゃあ、バンドやろっか!」っていうのが続いて今に結局至るっていう感じだと思います。

──そういう自然体が長続きの秘訣なのかもしれないですね。そんなハンブレッダーズ4人の中で、それぞれ担当みたいなのはありますか?例えば、食べ物は絶対俺が何食いに行くか決めるぞとか。
ムツムロ:なるほど。でらしは顔。
でらし:(笑)

──ハンブレッダーズのビジュアルを牽引する「でらし」とか。
ムツムロ:そうですね。ビジュアル担当。それ、苦笑い?

でらし:(笑) 頑張ります。
ムツムロ:苦笑いしてるけど、うん、顔担当で決定です。
でらし:ムツムロさんはTwitter担当かな。
ムツムロ:ろくなバンドじゃないですね、顔担当とTwitter担当。
でらし:むちゃくちゃやな(笑)。そうだ。ギターの吉野エクスプロージョンは、先ほどおっしゃったように食べ物担当で。
ムツムロ:食べ物担当ですね。

──それは、ライブツアーとか行っても頼りになりますね。
でらし:もう必ず。絶対事前にリサーチして。
ムツムロ:時間を無駄にするのがすごく苦手だから、現地に行っても必ず食べログで評価高いところに行くっていう(笑)。絶対に失敗したくないっていう、意地だね。
でらし:歩いていろいろ回って、ここどう?ここどう?ってやるのが絶対嫌いなタイプなんで、やっぱり。
ムツムロ:そうそう。しんどいよな、あいつもな(笑)。
でらし:そうですよね。難しい生き方しているなって。
ムツムロ:そうそう。

──生き方話まで出てしまっていますが(笑)、お2人は食べ物にこだわりは?
ムツムロ:いや、全然こだわりなくて。
でらし:そうですね。
ムツムロ:だからもう、いつも被害を被っていますね。
でらし:えー!そこまで行くの?みたいな。
ムツムロ:そうそう。めちゃめちゃ歩いたりするよな、それでな。

──それでも、みなさん一緒に行かれるところが優しいですね。

ムツムロ:後輩なんですよ、ベースのでらしは。
でらし:そう、僕は後輩で。
ムツムロ:なんで太鼓持ち担当みたいなとこはあるかもしんないですね。先輩のご機嫌取り担当。

でらし:「どうっすか、ムツムロさん!」って。
ムツムロ:いやあ、そうっすね(笑)。

──やはり後輩だなって意識されるんですか?
でらし:もう、かれこれ僕が入ってもうすぐ3年目なんですけど。
ムツムロ:うん、3年目、今、2年半ぐらいやってる。
でらし:当初よりは後輩感っていうのがなくなったかなとかも思いますけど、やっぱ性格的に永遠の後輩なのかなとかも思いながら。
ムツムロ:うん。性分はあるんじゃないですかね。
でらし:でも、バンドの後輩だからあんまり言わせてくれないとかそういう空気感は全然なくて。
基本的にやりたいことをやらせてくれるし、言いたいこと言わせてくれるしっていうのでいいバンドです。

──それでは、今まで話に出てこない木島さんは何担当でしょう?
ムツムロ:ああ。木島はでもね、会話に出てこないけど会話担当かもしれないよね。
でらし:そうですね。
ムツムロ:一番、2人になったらめちゃめちゃしゃべってくる、賑やかし担当ですね、すごく。
でらし:(笑)
ムツムロ:賑やかし担当っていったら語弊があるかな。でも一番元気なんですよね。あと、遠征の運転担当ですね。

──それはありがたいですよね。
ムツムロ:うん。助けられてるところはありますね。
でらし:行程も全部つくって、木島さんが。
ムツムロ:うん。

──すごいですね。つまり、一番しっかりしている。
ムツムロ:そうですね。いや、めちゃめちゃしっかりしてる。
でらし:お金の管理も全部してくれて。
ムツムロ:彼がしっかりしているのか、僕たち3人が何もしないからという、どっちか分かんないですけど。

Twitterで人気を博す、Vo.ムツムロのツイートとは?
──そんなムツムロさんは、Twitter担当とのことですが?
ムツムロ:そうですね。自分では作詞作曲担当だと思っているんですけど。
でらし:(笑)

──Twitter拝見させて頂きましたけど、面白いですよね。

ムツムロ:ありがとうございます。それは何より励みになります(笑)。
事務所に所属してなかった時期からずっと、全くハンブレッダーズや僕のことを知らない人がTwitterを見たときにそのツイートが面白かったら興味を持ってくれるんじゃないかなっていうのは思っていて。それから頑張って血肉を削ってツイートしています。
でらし:助けられてるよね。

──やはりムツムロさんは歌詞も書かれるので、普通の人だったら見落とすようなことをちゃんとキャッチしてツイートされていますよね。おばさま方の会話だとか、そういう日常的なものも。
ムツムロ:それはありますね。歌詞を書くからというか、純粋に根がすれてるんだと思います。ちょっと斜に構えすぎてるのかもしれないです(笑)。
でらし:(笑)

──困ったときにはでらしさんの写真をツイートして、いいね!を稼ぐっていうふうにファンの方にお伺いしたことがありますがホントですか?
ムツムロ:それは全く否定できないです。
でらし:否定してくださいね(笑)。
ムツムロ:あれいいですよ。あれはコスパがいい。たった1枚で、いいね!が稼げるんです。
JPEG1枚で。コスパがいいです。
でらし:(笑) 言い方!

──そういうTwitterっていうものをちゃんと武器にしてバンドを引っ張っていかれてるっていうのはすごいなと思います。
以前感覚ピエロさんとお話をしたときなんですが、感覚ピエロの場合はそれがYouTubeの動画だったと。それをまだ誰もやっていなかったときから、俺たちはここをキッカケにするって決めて、やってきたというのをインタビューの時に、おっしゃっていたんですよね。
みんなが思うじゃないですか、Twitterでファンを集めようぜ!みたいなのは。でも意外とできないんですよね。そこをちゃんとされてるっていうのは本当にすごいと思います。
でらし:導入部分が大事ですもんね。
ムツムロ:いい音楽をいっぱいつくってるけど、それだけでは評価されないバンドを山ほど見てきたっていうのはたぶん大きいです、自分の中で。いい音楽をつくるっていうのはもちろん根底というか、一番のバンドの目標にあるんですけど。
ただ、それを伝えるためにはほかのパイプラインが必要っていうのも感じていて。その考え方は長いことバンドをやってきたうちにちょっとずつ沁みついていったものだと思います。

──私たちは音楽メディアなので、UtaTenがきっかけで知ってもらえるようなことができないかなっていうのを常に考えています。なのでそのお気持ちはとてもわかります。ぜひこのTwitterは引き続き続けていただいて。
ムツムロ:売れたら消したいんですけどね。
でらし:(笑)

青春のむず痒さを歌う『席替え』から分かる、2人の高校時代とは?
──バンドが売れても同じトーンで続けて行ってください。さて、これで終わると、Twitterが楽しい人のインタビューで終わっちゃうので、ここからハンブレッダーズの詞と歌の話をお伺いしようと思います。
アルバムの話の前に少し別の話をさせてください。ハンブレッダーズの「ネバーエンディング思春期」というキャッチコピーがどういう意図を示しているのか分からなくて。
いろいろ考えながら曲を聴いていて『席替え』を聴いたときに、これはすごいなと!すごいというか、なんかこそばゆいんですよね、ほっぺたとか頭の中とか。
でらし:ああ(笑)。
ムツムロ:それはある。

──歌詞にある、「心はいつでも気まぐれで 簡単に桃色に染まるのに」って、僕もいっぱい勘違いしたなっていう気持ちが蘇ってくるんですよ(笑)。そして最後の「明日からただの知り合いなんだね でも君にとっては今までとなんら変わりはないよね」とくる。
そうだよなあ、これが現実だよなあみたいなことを言われちゃう。もう「バカヤロー!」って叫んで走りたくなりますよね。
ムツムロ:ありがとうございます(笑)。

──こういった歌詞は、どこから生まれるんですか?

ムツムロ:この『席替え』なんてもう4年前とかに作った曲なんで、どんな気持ちで書いたかっていうのはあんまり覚えてないんですけど(笑)。ただ、『席替え』っていう着想自体は、『学園天国』っていう曲のアンサーソングにしたかったんですよ。
『学園天国』って席替えする前のワクワク感を歌ってる曲なんですね。「あいつもこいつもあの席もただ1つ狙っているんだよ」から始まるんですけど、この『席替え』って曲は席替えしたあとの、例えば、中間考査から期末考査までの間の期間中、好きな子の後ろの席に座れたけど、結局何もできなかったっていう失望感を歌いたくてつくった曲なんです。
なので、どのようにできるのかは曲によるんですけど、この『席替え』に関してはそういうテーマ設定からつくったかもしれないですね。席替えのワクワク感を歌ってる曲はあるけど、席替えの絶望感を歌っている曲はあんまりないだろうなと思って。

でらし:そういう絶望感を味わったことあります?
ムツムロ:めちゃめちゃあるよ(笑)。
でらし:だからできるんですよね。
ムツムロ:あるだろ?
でらし:ありますあります。

──近くにいきたかったのに!みたいな?
ムツムロ:(笑) そうですね。でも、近くにいけたけど何もできなかったっていう絶望感のほうが僕の中に残ってるんですよね。いけなかったことより、自分の無力感というか。

──2番には学園天国の歌詞も入ってますもんね。
ムツムロ:そうですね。そうそう!
──それでなんですね。この『席替え』っていう歌もそうなんですけど、どちらかというと青春時代というか、そういう胸をくすぐるような歌がハンブレッダーズには多いイメージがあります。
だから今、そのときを生きてる学生だったら絶対共感できるし、大人の方でも聴いて、そうだったなあと懐かしんだりできる。そこがハンブレッダーズの魅力の一つと思うんです。
実際今までのファンの方からは、どのような声が届いてらっしゃいますか。
でらし:どっちかっていうと、歌詞に共感してくれているのって、学生というよりも学生が終わった人たちの反応のほうが見えやすいのかな、もしかしたら。
ムツムロ:なのかな。どっちなんだろうな。
でらし:僕だったら、例えば、『席替え』の歌詞とかでも、そういうのが終わって、「ああ、そうだったな」っていうふうに思うことのほうがあるのかなと思いましたけど。
ムツムロ:端的に言えない話なんですけど、歌詞以上に、歌詞と同じくらいにメロディーのキャッチさっていうのをすごく重視してて、そこに惹かれてくれる中高生の人っていうのはすごく多いと思うんです、われながら。でも中高生だけってわけじゃないもんね。
でらし:そうだね。
ムツムロ:でも中高生も共感してくれてるんじゃないかなあ。というのも中高生のお客さんが多いんです。
でらし:これ、繰り返しになっちゃうんですけど、『席替え』に関してはどっちかっていうと男のほうが共感できると思うんですよ。
ムツムロ:男目線で見てくれる人は、こんな青春あったなっていう感じで見てくれるのかもしれないですけど、女目線で見るときは、こういうこと思ってる男の子かわいいなっていう目線になっているのかもしれないですね。

──みんな、自分の経験を思い出しちゃうんですね。
でらし:逆に共感したいっていう人も、いるのかなと思います。こういう学園がテーマのものだと余計に。
ムツムロ:そう。どっちかっていうと青春してない人に好かれる傾向にあると思います。

──自分は経験できなかったけど、そこに理想の自分を投影して共感する感じですね。
ムツムロ:そうです、そうです。
でらし:だからライブ会場とか見ても、高校生の頃の自分っぽいやつを見つけた時は、ちょっとグッとくることもありますね(笑)。
ムツムロ:うんうん。

──お二人は高校生のときは、どちらかというと、おとなしめな青春を過ごされた方なんですか。
でらし:そうですね。
ムツムロ:いや、もうすさまじいですよ。それはもう(笑)。
でらし:僕以外の3人は中高一緒だったんでいろいろそういう話を聞いてるんですけど。僕、そもそも男子校だったんで悶々とした3年間を過ごしてきていて。行きたくても行けないみたいな、イケイケになれないみたいな。
ムツムロ:高校は共学なんだっけ?
でらし:ううん、中学は共学でしたけど、ごみのような青春を送って。
ムツムロ:中学では女の子の気を引きたくて好きなアニソンずっと歌ってたんだよね、しかも教室で(笑)。
でらし:教室にCDカセットを持ってきて、焼いたミックステープを流したりして。アニソンとか。
ムツムロ:恥ずかしい!

でらし:ああ、もう!(笑) ってこともありましたね(笑)。だから僕はそういう高校生たちに、お前らはこういう青春は送るんじゃないぞ!っていうことを伝えたいんだけど…。
ムツムロ:警鐘を鳴らしてるわけね。
でらし:でもやっぱりそういうのって男子高校生とかって絶対やっちゃうじゃないですか。ばかじゃないですか、やっぱり(笑)。でもそれをこうやって曲にされると腹立ちますよね。この野郎!と思って。
ムツムロ:そうなの、そうなの(笑)。
でらし:ほじくり返すなよって思っちゃう。

──『席替え』の裏にそんな深いテーマがあるとは思いませんでした。
ムツムロ:そうですね。あと、でらしは痛いとこを突かれるとよくしゃべります(笑)

新しいハンブレッダーズを感じさせる、今回のアルバムについて
──そんな世界観を持つハンブレッダーズですが、今回のセカンドアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』について聞かせてください。
今回のアルバムは先ほど話していたような世界観の歌と、ちょっと違う攻め方をされているなと感じました。そのコンセプトとか、つくられた想いなどを教えてほしいです。

ムツムロ:これは結構長い話になるんですけど、1月にリリースした『純異性交遊』っていう1枚目のアルバムをレコーディングしたのが、昨年の8月だったんですよ。このセカンドアルバムをレコーディングしたのが8月なんですね。だから、ちょうど制作期間というと1年ぐらいあったんです。
前回はアルバムを出すことで、ハンブレッダーズっていうバンドがここにいるんだよっていうことをいろんな人に知ってほしかったんです。そのためには歌詞に共感してもらえることが一番の方法なんじゃないかなと思っていて、共感してもらえる曲を今までずっと書いてきたんですよ。
そして『純異性交遊』をリリースして、全国各地にツアーに行って、初めてのワンマンライブが今年3月にあったんですけど、そういうライブを経てみて、思っていたほど自分って孤独じゃないんだなっていうか、自分達のバンドを知ってくれている人がこんなにいるんだっていう有り難さだったり、気づけたものがすごくありました。
だから、俺たちを知ってくれっていう気持ちがなくなったわけじゃないんですけど、人に共感してもらえるアルバムじゃなくて、この人たちがこれ聴いたらどう思うかなとか、世の中の人達が僕らハンブレッダーズの曲を聴いてどう思うかなっていうことが気になって。共感じゃなくて思考してもらえるようなアルバムをつくりたくなったんですよ。
好きになって終わりじゃなくて、この歌詞ってどういうことを言ってるんだろうみたいに、聴いている人の中で疑問符がつく音楽のほうがやっぱり自分の頭の中に残るものになっていくし、長生きするなっていうのはずっと思っていて。
だから、自分の経験だけじゃなくて、思想を歌いたかったっていうのがすごく大きいと思います。

──歌詞も結構そういう内容があります。このアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』では、結構きつい言葉が選ばれてたりしますよね。今回聴いていて思ったのは、一つの楽曲の中に両面が出てくる歌が多いのかなと。
善と悪とか、収録されている『エンドレスヘイト』にしても、そういう行為をやってる側と聞いてる側の両方のことが書かれているように感じました。
ムツムロ:相手っていうものはすごく意識しました。あと、自分たちがちょうど子どもから大人に変わる中間地点の24、5歳っていう年齢で、僕ら4人ともイケイケで行こうぜって全部取っ払って楽しめる人間でもないし、いやいや全部真面目にしちゃおうよって傾けられる人間でもない。
その中途半端でもあるし、いろいろなことの中間にいるっていう自覚があったんですよ。それが影響してるのかなあと思います。

──そういう楽曲をムツムロさんが作られて、でらしさんはどう思われましたか。
でらし:最初にそういった共感じゃなく思想を歌うっていう点において、すごい不安はあったんですけど。
やっぱり持ってくる曲も歌詞も今までのハンブレッダーズが通してきた筋から全くそれているわけではないし、僕は不安とかには全然ならなかったですね。

──今回、いろんなテーマ、社会で起こったことについて歌われている中で、アルバムのリード曲でもある『弱者の為の騒音を』は、新しいハンブレッダーズというか、バンドの意気込みみたいなものが入っているのかなと感じました。
ムツムロ:実は前作のリード曲『DAY DREAM BEAT』は、自分たちが青春時代に聴いてきた音楽への愛を歌った曲なんです。
『弱者の為の騒音を』は逆に、自分たちが今の中高生に何を伝えたいか。今の大人に何を言えるのかを考えてつくった、いわばシュプレヒコールみたいな曲ですね。

でらし:でも、この歌詞1つだけ取っても捉え方はいっぱいあると思うんですよ。
歌詞にある「こどものままでおとなになろう」っていうのも、誰かに訴えかけてるのか、それともこれは自分たちのことを歌ってるのかとか、そういう意味でもすごく今回は共感っていうよりも、より深みの出た感じになったのかなって。

ムツムロ:それは以前のインタビューで俺が言ったことだけど(笑)。そうだね。
でらし:今日はしゃべるんだよ、俺は!(笑)

──でらしさんが冗舌で僕も嬉しいです。この曲は聴いたら考えますよね。自分はどうなんだろうとか。
ムツムロ:そうですね、ほんとに何事においてもなんですけど、行間っていうものが足りない世の中だと思っているんですよ。分かりやすい映画が流行る、分かりやすい音楽が流行る、分かりやすいお笑いが流行るっていうことに対して腑に落ちない自分がいて。
音楽っていうものは、ちゃんと相手の人に聴いてもらって1つの作品になるんだっていうことを改めて意識して、これはどういう意味なんだろうっていうのをその人に考えてもらって。
例えば10年後20年後にその曲を聴いてもらったときに違う意味に聴こえるかもしれないっていう、そこまでが曲の奥深さなのかなというふうに思って書きました。
でらし:それ、次のインタビューで僕言っていいですか。
ムツムロ:いいよ、全然いいよ(笑)。

──そしてまた違う感じの楽曲もあります。『エンドレスヘイト』は、より社会的な意思表示のような楽曲に聴こえました。
先ほどの『席替え』とかとは違って、ハンブレッダーズは社会問題を歌うところに挑戦しちゃうのかっていうふうに感じるファンもいるのかなと思ったんですけど、いかがですか?
でらし:これ、僕は初めて聴いたときに、でかい対象がいるわけじゃないと思ったんですよね。誰か対象がいるっていうよりも、もうほんと自分が思っていることをただ吐き出してるだけの歌詞なのかなって。
今の僕たちは、こういうふうにやって行こうぜ!みたいなのを大々的に呼びかけられるような人間でもないのかなって僕は思ってるんです。
だから、この歌詞を見たときに、これ、なんだ、ただ吐き出しているだけなんだなっていうふうに解釈したんですけど、どうなのかな?

ムツムロ:それはでも、そう捉えてくれたのならそうなのかなあと思います。

──そういう考える事が生まれてくることは、嬉しいことですものね。

ムツムロ:まあでも、社会的なっていうのがすごく難しいですね。社会的な思想が自分にめちゃめちゃあるかっていったらそうでもないんですけど、ただ、考えてはいるんですよ。考えないっていうことに対してすごく腹が立つ自分がいて。
だから、例えば、選挙があったときに自分なりに考えて選挙に行こうっていうのはあるし、そういう意味で社会的っていうのはあるんですけど、自分にイデオロギーがあって、それを語ろうっていう曲ではないかもしれないですね。

──そんな社会派な曲と思いきや、詞を読んでいくと韻を踏んで遊んでるところもいっぱいありますよ。そこは上手なマイルド感になっているのかなっていうのは、すごい感じました。
ムツムロ:そう、キャッチーなんですよね。アルバム全体を通しての振れ幅っていうものはすごく考えました。
例えば、これは社会的なメッセージっぽい、これはおとぎ話っぽいみたいな、いろんなことができることや、できるようになりたいっていう想いもあって、バンドでしなきゃいけないことっていうたがが、どんどん外れてきてるっていうのはあります。
昔は青春のことを歌いたいっていうのがあったけど、今は別に社会問題も歌おうと思えば歌えるし、韻踏み遊びもできるし、どこまで自分のたが外してハンブレッダーズっていう音楽になれるんだろうっていう、そういう遊び心はすごくありました。

──そうすると、このアルバムを聴いてもらった時のファンの方の反応がすごい楽しみですね。
ムツムロ:めちゃめちゃ楽しみです、それは。

『イマジナリー・ノンフィクション』の中で一番好きな歌詞は?
──ではみなさんぜひTwitterやUtaTenの楽曲へのご意見やレビューに投稿をお願いします。それではUtaTenは歌詞サイトなので、今回のアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』の中で一番好きなフレーズを教えていただけますか。

でらし:『エンドレスヘイト』のサビの歌詞は、これムツムロさんっぽいなって思ってて。
ムツムロさんの言いたいことや、思ったことをそのまま歌詞にしてんだなって。そういう意味では僕、この歌詞が一番好きです。
「怒鳴ってりゃ なんかが変わんの? がなってりゃ 傷つかない?」みたいな。そういうのは最近のムツムロさんとかも見てて、たぶん言いそうだなって一番思って。
ムツムロ:(笑)
でらし:まあ好きな歌詞っていったらね、だいたい好きなんですけど、ほんとに。
ムツムロ:今までやらなかったっていう意味では、でらしに響いたのかもしれない。
でらし:あと、そうですね、一番を決めるのは難しいなあ。ちょっと待ってください(笑)。

──全て思い入れがある楽曲ですもんね。
でらし:そうですね。『弱者の為の騒音を』に出てくる「奇跡も愛も純情も 今更 信じらんないが 信じる僕でいたいから」の歌詞も好きですね。
僕たち「ネバーエンディング思春期」ってキャッチコピーを掲げているじゃないですか。そこから抜けていく過程というか、大人になっていく僕たちがだんだん信じられなくなっていくものも、嘘でもいいからそういうものはやっぱり信じたほうが夢があるんじゃないかなって思って。

ムツムロ:そこはすごく俺もほんとに言いたいことで、自分自身がほんとに冷めた人間だったんですよ、高校生のときまでは。
でも、バンドっていうものを通して熱くなること、そう内側が燃えることっていうのがすごく多くなって。そこはやっぱり人として捨てちゃいけない部分なのかなっていうのはよく思うんです。
仕事をする上でも、遊ぶ上でも、どこか冷めきってるんじゃなくて、一部分でもいいから自分の心に点火しておかないとっていうのは本当に毎日思うことです。だから『弱者の為の騒音を』の中で、そこが一番言いたいことかもしれないですね(笑)
でらし:上手くまとめて頂いてありがとうございます(笑)。
ムツムロ:フォローしちゃった(笑)。フレーズって言われるとすごい難しいんですよね。
でも、一番苦労したのは『弱者の為の騒音を』かな。「こどものままで おとなになろう おぼえたことば わすれてみよう」っていうのはほんとに。
でらし:今がすごい詰まってる感じがするかなって思いますね。
ムツムロ:そうですね。ほんとに毎日いろんなことを思うんですけど、集約すればこの2行なのかなっていう感じが自分の中でしてます。

──確かにいい言葉ですよね。うちの子ども5歳で男の子なんですけど、わけの分かんないことばっかりをするんです。それこそひたすらUSAを踊り続けていたり。子どもって面白いですよね、純粋なことを一生懸命にするんです。この歌詞を聴いて私は子供を見直しました(笑)
ムツムロ:ああ、うれしいです。僕、最近やっと子どもがかわいいって思えるようになったんですよね。ずっと苦手で。
でらし:苦手って言ってましたもん。
ムツムロ:(笑) いや、ほんとに、老人も子どももなんですけど、論理的じゃない人がすごく苦手なんですよね。たぶん、自分がすごくリアリストなんですよ。現実主義者で(笑)。
常に冷めきっている人間なんです。でも、そういう人間が熱くなってしまう瞬間が、すごく生きてるなっていう感じがするんですよ。
人を見ていても、自分を見ていても。やっぱり怒っている瞬間だったり、泣いたり笑ったり、喜んでいる瞬間っていうものを、普段冷めきっている人がするっていうのがめちゃめちゃロマンがあることなんじゃないかなって。
そういう意味で、大人はもっと子どもになるべきだし、子どもはもっと大人になるべきだと思います。
でらし:『CRYING BABY』っていう曲のCメロの「想像通りじゃなくたって臆病風が吹いたって もう戻れはしないけど 変わらない日々に魔法がある ノンフィクションで夢を描く」っていうのが、今回のアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』のテーマにも合ってますしね。

ムツムロ:バンドをやっている人間っていうのは、世間一般にいうサラリーマンとか学生からはちょっと離れた位置にいるんですよね。表現者はみんなそうだと思うんですけど。
そんなバンドを見てくれる人っていうのは、たいていの人がサラリーマンだったり、普段学校に通っていたりする人なんですけど、そういう、自分もかつては学生だったときのことを考えて、ほんとに自分みたいなバンドを知ってくれること、見てくれること、聴いてくれること、歌を歌ってくれることっていうことに、もうほんとに言い表せないぐらいの感謝が常にあるようになった1年間だったんです。
そうなったときに、その人たちに向けて、僕はバンドをやっている側の人間だけど、その人たちの希望っていうものをちゃんと歌わないといけないなっていうのを思って、「変わらない日々に魔法がある ノンフィクションで夢を描く」と。
何度も言うんですけど、冷めきってる自分がそんな気持ちになれたっていう変化、心が変化したっていうことってほんとに奇跡みたいなことだなってよく思うんで、フィクションよりもノンフィクションのほうが夢があるなっていうふうに思うんですよね。

ライブで必見!?吉野エクスプロージョンのギタープレイとは?
──そんなハンブレッダーズの心を是非ライブで聴いてほしいですよね。アルバムリリース後のライブが結構ビッシリ予定されていますし。ライブといえば吉野エクスプロージョンさんのギタープレイが名物だと、ファンの方にお伺いしたんですけど(笑)。名物と言ったら、言い方おかしいですけど熱いプレイなんですよね?
ムツムロ:例えで言うと、札幌のジンギスカンキャラメルみたいな感じです(笑)。
でらし:ああ、そうかもしれないですね。
ムツムロ:誰も食べたくないけど名物になってるっていう。
でらし:そうかもしれない。めちゃくちゃいい表現かもしれないです(笑)。
ムツムロ:全然美味しくないけど(笑)。口当たり悪いし(笑)。
でらし:でもなんか、1度はちょっと見てみたい。
ムツムロ:うん。1度ちょっとって(笑)。なんかちょっと病みつきになってるみたいな感じなのかもしれない。

──なんと返して良いか迷うのですが、皆さん、それぞれに武器を持っているんですね。
ムツムロ:そうですね(笑)。
でらし:キャラ立ちですね。
ムツムロ:キャラ立ち?(笑) キャラなのかな、あれは。内側から出てくるものなのか、キャラなのか、未だに9年間一緒にやってて分からないんですよ。
でらし:名物、名物っていろんな人が言いますけど、それって結局本人いわく、つくってるわけじゃ全然ない。
ムツムロ:(笑)
でらし:俺はただ普通に弾いてるだけって言ってた。普通に弾いてるだけって。
ムツムロ:変なんだよね。すごい変なんだよね。
でらし:普通とは?っていう感じの。

──きっとライブでの高まりがそうなっちゃうんですよね。
でらし:感受性がすごい豊かなんですよね。すぐ泣いちゃうんです。自分のギターソロで泣いてるのを見たときに、僕は…。
ムツムロ:ちょっと病気かなと思ったな、あれな(笑)。
でらし:ちょっと引いてしまった、僕は(笑)。
ムツムロ:ちょっと引いたな。人間そんなことあるんだなって(笑)。
でらし:自分のギターソロがよすぎて泣くって。

──それ、めちゃくちゃ面白いですね。
ムツムロ:めちゃめちゃ面白い。ほんとに(笑)。
でらし:マジで?と思って(笑)。こんな感じで弾いていたので、まさかなみたいな。気持ちよさそうに弾いてるなあとは思っていたんですけど。
終わってから、本人に「実は俺、ギターソロ、気持ちよくて泣いてもうてん」って言われて。

──それは、ベースの立場だとすると余計わけが分かんないですよね。
でらし:分かんない。
一同:(笑)
ムツムロ:縦を意識してるもんね、ベースはね。

でらし:俺はドラムと、よし、よし、よし!ってやってるのに、その上で好き勝手にギター弾いて泣くって(笑)。
ムツムロ:同じステージ上でそんなに気持ちが違う人間がいるのはすごいドライ&クールだな。

スピッツのディレクター竹内 修さんから頂いた刺激
──もういつ泣くか楽しみでライブ見ちゃいそうです。この楽曲の話で、今回も、スピッツのディレクターである竹内 修さんのディレクションが入っているんですね。曲を聴かせてもらって僕のイメージなんですけど、ギターが際立っているんだけどいい感じにきれいに整っているというか。マイルドな感じがしたんですよね。
皆さんからすると、どういった変化をもたらしてくれた感じていますか。
でらし:一番意識してるのが、演奏の中や曲をつくる上で、言葉を伝えるっていうことに一番重きを置いてやっていますね。
例えば、演奏でも抑えるところは抑えるっていう。やっぱり歌詞が、歌が一番聴こえるっていうことを意識して弾いてるんですよね。そういう意味では、マイルドっていうのは正しいのかな?
ムツムロ:竹内さんっていうのは、一番歌の人なんですよ。作詞の段階でも手伝っていただくんですけど、もうほんとに念入りに歌い方だったり、これを実際に歌ってみたときに、この高い音とこの言葉が合わないと思うよっていう、歌心のことをロジカルに教えてくれるっていうのがすごくあって。
僕は個人的に、何となくで歌ってた部分をすごく理解して歌えるようになりました。で、それが音源になると、歌がちゃんと聴こえて、楽器もちゃんと聴こえてっていうアレンジにしてもらってるんで、マイルドさっていうのがあるんでしょうね。
でらし:やっぱり、何度聴いても聴き疲れないようにっていうのはすごく意識してやってるところはありますね。
アルバムを通して、ずっと最後まで聴けないアルバムって僕結構あるんですよ。でも、そういうのにはできるだけなりたくないなっていうのは強く思っていて。そういう意味で今回のアルバムもそういうところはすごく意識してつくれたと思っています。

──そうなんですね。すっと心に入ってくる聴きやすい仕上がりになったと。演奏についてはどうですか?
ムツムロ:演奏というか、構成ですね。曲構成に関して、例えば、ハーフビートにした方がいいよとか。ドラムが8ビートから4ビートに変わったほうがドラマチックになるよとか、トータルで曲の聴こえ方がどうなるかっていうのをすごく客観的に見てくれるっていう感じですね。
ただ、ハンブレッダーズは僕が持ってきたデモを4人で曲にして、それを竹内さんに見てもらうっていう感じなので、もともとのあった部分っていうのは残したままにするっていうスタンスが竹内さんの基本的なやり方です。
でらし:今のところ、今回まではそういうやり方でやらせてもらっていました。

今後のハンブレッダーズが目指すもの
──ありがとうございます。楽曲の気持ちよさの秘訣を教えていただきました。そろそろこのインタビューも終盤なので、大事なことをお聞きしましょう。今後のハンブレッダーズが目指すものはなんでしょうか?
ムツムロ:これはいろんなインタビューでも言ってるんですけど、読者モデルからDMをもらうというのが第一目標ですかね。
でらし:それ言ってるなあ。
ムツムロ:いや、言ってないけど、あんまり(笑)。ベースのでらしも顔がいいんで、少女漫画の実写化映画に出演してもらうこと。

でらし:主演で。
ムツムロ:そして、ドラムの木島がメガネキャラなんで、JINSとコラボですかね。
でらし:コラボしたいっすね。

──どちらかというと、音楽的なことを聞かせて貰えばと…(笑)
ムツムロ:っていうのは置いといて。でらしは何かありますか、長期的な。
でらし:何より僕はお客さんに喜んでもらいたいっていう気持ちが一番にあって、だからずっと4人で続けていきたいなとすごく思ってます。やめたくないんですよね、バンドを。だからずっと続けたいです。
ムツムロ:僕は、エレファントカシマシが一番好きなバンドなんです。まずエレファントカシマシのよさから語らせてもらうと、エレファントカシマシっていうのは結成35周年で、今年47都道府県ツアーを初めてやって、去年の年末には紅白歌合戦に初出場して、夏フェスにも今でも現役でガンガン出てるっていうバンドなんです。そしてずっと同じメンバーで続けているっていう。
バンドの一番の目標っていうのは、売れることが第一目標なんじゃなくて、でらしがさっき言ってたように、続けることだと思うんですよ。自分たちがこれはいいなって思う曲を出し続けること。
これってもう並大抵の努力じゃたぶんできないことで、自分たちの中で変化し続けて、尚且ついいなって、自分たちで本当に思えるものを捻出しつづける。そのために”売れる”というか”売る”。売るっていう言い方のほうが好きなんですよね、売れたいじゃなくて売りたいって。
自分たちの音楽をちゃんとつくって、届けるべき人、必要としている人にちゃんと届けるっていう作業を繰り返す、その上で紅白歌合戦に出演したいっていうのもありますし、いろんなフェスに出たいっていうのもあるし、アルバムをちゃんと作り続けていくっていうのもあります。全部ちゃんと続けていく、それが目標ですかね。

──お二人から同じ言葉を聞けて、絆の強さを感じました。これからライブも控えていますし、アルバムもリリースもされるので、ハンブレッダーズに触れる機会がどんどん増えていきますね。最後に、このUtaTenの記事を見ている方にメッセージをお願いできればと思います。

でらし:今こうやってインタビューの中で歌詞の変化とか、そういったことを結構、多く話せたかなと思うんですけど、UtaTenには僕たちの昔の歌詞までも載っていて、どのようにハンブレッダーズが変化してきているか、というのをぜひ見て感じていただけたらいいなと思います。
ムツムロ:歌詞に興味がある人っていうのは、少なからず言葉に興味がある人だと思うんです。僕は、それはすごく日本人の趣深いところだなと思っていて。
言葉っていうものを常日頃考える人間だからかもしれないですけど、自分の中に確たる言葉っていう、大事な言葉、それは歌の1節でもいいし、詩の1節でもいいし、誰かが言った言葉でもいいし、そういうのを持ってる人っていうのはすごく強いなって思っていて。
僕自身も人生の指針になるような大事にしている言葉がたくさんあって、UtaTenはそういう言葉に出会えるサイトなのかなと思うので、たくさん歌詞を検索して欲しいですね。
TEXT:苦楽園 京

UtaTen

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