2018年10月11日 at Zepp DiverCity TOKYO

2018年10月11日  at Zepp DiverCity TOKYO

【ハナレフジ ライヴレポート】
『ハナレフジ LIVE TOUR “宝船”
〜僕らはすでに持ち合わせている〜』
2018年10月11日
at Zepp DiverCity TOKYO

2018年10月11日  at Zepp DiverCity TOKYO
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 “僕らは持ち合わせているから(笑)。ゆっくり楽しんでいってください”ハナレグミこと永積 崇(Vo&Gu)の、そんな挨拶から始まった東京公演の2日目は、今回のツアーをイメージした新曲からスタート! そこからハナレグミ、フジファブリックそれぞれの代表曲を、セッション感満載のこの日ならではのアレンジでつなげていき、冒頭の挨拶とは裏腹にステージの5人は序盤からいきなりぐいぐいと盛り上げ、冷房が効きすぎてちょっと肌寒いくらいだった会場の温度をググッと上げたのだった。

 “すでに最高です!”と山内総一郎(Vo&Gu)が破顔一笑。17年7月に開催したフジファブリックの恒例イベント『フジフレンドパーク』で実現したハナレグミとフジファブリックの共演が、山内曰く“その1回だけじゃもったいないというくらい楽しかった”という理由からハナレフジという新バンド結成に発展。フェス出演を経て、今回、全国5カ所で計6公演を行なうツアーにつながった。

 ハナレフジ結成の直接のきっかけになったフジフレンドパークを観た人なら大いに期待していたと思うが、新バンドと言うからにはお互いの曲を単に演奏するだけで終わるわけはなく、前述した通り、新曲や場合によっては曲の印象がガラッと変わる新たなアレンジも交えた2時間半に及ぶ熱演は、まさに観どころ満載。豪華と言うよりは、豊かなという意味で贅沢な時間だった。

 加藤慎一(Ba)がウッドベースを、金澤ダイスケ(Key)がアコーディオンを演奏した中盤のアコースティックコーナーは、永積曰く“ミラクルにノープラン(笑)”で公演ごとに演奏する曲が違ったそうだ。この日は、ざっくばらんなトークを曲間に挟みながら、フジファブリックの「ルーティーン」、ハナレグミの「家族の風景」をじっくりと聴かせると、即興でカバーも2曲披露。山内はこの間、台湾で買ってきたという中国の弦楽器、ルアンも演奏した。

 後半戦はコール&レスポンスを交えながら、両者の曲をノンストップでつなげた長尺のメドレーでぐっと盛り上げると、永積がSUPER BUTTER DOG時代の曲を熱唱。そして、「若者のすべて」を山内から永積へというリードヴォーカルのリレーでじっくり聴かせると、本編の最後、“みんなの声が聞きたいよ! ご唱和ください!”と、普段あまりそういうことをしない金澤が観客にシンガロングを求め、ちょっとびっくり。それもまた、観どころのひとつだったと言ってもいい。

 アンコールでは10月19日から公開される映画『ここは退屈迎えに来て』にフジファブリックが主題歌として提供した新曲「Water Lily Flower」を含む3曲を披露。最後を締め括ったハナレグミの「明日天気になれ」は観客を含め、全員が笑顔で♪オ~、オ~と歌った。そこに山内が加えたスチールギターの音色を思わせるギターソロも素晴らしかった。お互いに“すでに持ち合わせている”ものを引き出し合っているのか、刺激し合っているのか、そんなふうにハナレフジだからこそという閃きの数々が散りばめられた今回のツアーも残すところ、21日の大阪Zepp Namba公演のみ。

 繰り返しになるが、“1回だけじゃもったいないというくらい楽しかった”とメンバー自身が言っているのだ。チャンスがあるなら足を運ばない手はないと思う。

撮影:中野 修也/取材:山口智男


セットリスト

  1. 現在ツアー中のため、セットリストの公表を控えさせていただきます。

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