2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂

2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂

【LACCO TOWER ライヴレポート】
『LACCO TOWER New Album
「若葉ノ頃」発売記念ホールツアー
2018「五人囃子の新時代」』
2018年9月24日 at
昭和女子大学人見記念講堂

2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
2018年9月24日 at 昭和女子大学人見記念講堂
 最新アルバム『若葉ノ頃』を引っ提げて、自身がロックフェス『I ROCKS』を主催している群馬から始まった、LACCO TOWER初のホールツアー『五人囃子の新時代』。そのファイナルが東京・昭和女子大学人見記念講堂で行なわれた。

 松川ケイスケ(Vo)、細川大介(Gu)、塩崎啓示(Ba)、重田雅俊(Dr)、真一ジェット(Key)の5人はまたひと回り大きく成長。豪華なセット、レーザーを含むカラフルな照明や映像などを効果的に用いつつ、ホールに見合ったパフォーマンスを堂々と繰り広げていて、それはまさに若葉が多くの栄養を蓄え、実りの秋を迎えたかのようだった。MCでは松川が“三軒茶屋まで電車で参りまして、通りすがりのお客様に声をかけていただいて、会場はこっちでしょうか?なんて3人くらいに訊きながら、そういう意味でも本当に辿り着いた感じのツアーファイナルです”“今日はいいことがあって、買った切符の下に書いてある番号が1169(アイロックス)だったんですよ。すごくない!?”とオーディエンスを和ませる場面も。

 開演時間になると荘厳なBGMが流れ、ステージのスクリーンには十五夜に相応しい月。そして、ズドーン!という音とともに暗転し、しばらく経てば5本の光の柱の下、メンバーは“五人囃子、見参!”とばかりに板付いている。そんな演出で大いに沸かせ、オープニングの「若葉」では輝く照明の中、LACCO TOWERの登場を待ちわびていたファンが手を伸ばす。松川がウォームアップ的にその手を上げ下げさせ、“今日はこの動作と笑顔になること。それだけで十分でございます!”と呼びかけ、「蜜柑」を皮切りにド派手ライティングありのアッパーな展開へ。松川と重田が上着を脱ぎ捨てた「純情狂騒曲」、ショルダーキーボードを持った真一ジェットが1階席を爆走した「傷年傷女」と駆け抜けていく。

 中盤はミッドナンバーで固め、特に「最果」「薄荷飴」の伸びやかな歌、やわらかなアンサンブルには胸が熱くなった。黒と白のイメージだった彼らが青空の投影をバックに演奏していて、なんだかとても清々しい。この蒼さに儚さ、“若葉ノ頃”を象徴するシーンだったと思う。アカペラで入った「遥」もお見事。“ちょっとでもみんなの背中を押せれば”と紹介した「雨後晴」では会場全体の声が感動的に合わさり、“すごいね。(バンド)やってて良かったよ。ありがとう!”と松川は曲中に笑みをこぼす。重田&塩崎のソロコーナーも大盛況、細川のギタープレイにも何度も痺れた。LACCO TOWERの真摯さが伝わる「愛情」、全員で歌うCメロが美しすぎた「薄紅」含め、最幸のフィナーレ。『五人囃子の新時代』はライヴハウスツアーへと続く。

撮影:Masanori Fujikawa/取材:田山雄士


セットリスト

  1. 1. 若葉
  2. 2. 未来前夜
  3. 3. 非英雄
  4. 4. 蜜柑
  5. 5. 純情狂騒曲
  6. 6. 傷年傷女
  7. 7. 切手
  8. 8. 最果
  9. 9. 薄荷飴
  10. 10. 遥
  11. 11. 雨後晴
  12. 12. 狂喜乱舞
  13. 13. 怪人一面相
  14. 14. 火花
  15. 15. 愛情
  16. <ENCORE>
  17. 1. 花束
  18. 2. 薄紅
LACCO TOWER プロフィール

ラッコタワー:日本語の美しさを叙情的リリックで表現し、どこか懐かしく切なくさせるメロディー、またその世界とは裏腹な激情的ライヴパフォーマンスで、自ら“狂想演奏家”と名乗り活動。自身主催のロックフェス『I ROCKS』を2014年から開催している。復活したレーベル『TRIAD』と契約し、15年6月にアルバム『非幸福論』でメジャーデビューを果たし、20年に5周年を迎えた。LACCO TOWER オフィシャルHP

OKMusic編集部

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