気になるワードでディグる! 〇〇なMV

気になるワードでディグる! 〇〇なMV

結成15年の歴史を表したシド、
キッス動画を集った銀杏BOYZなど
ファンと作り上げたMV特集

今回はファンが参加して制作されたMV5本をピックアップ! 普段、大好きなアーティストの作品に出演するチャンスはめったにありません。そのめったにない貴重な瞬間が映像として残るって、素敵なことだと思いませんか? 誰しも一度は参加してみたい、ファンの一生の思い出になったであろう作品をチェックしていきましょう!

「いちばん好きな場所
(YouTube ver.)」('18)/シド

今年結成15周年、デビュー10周年を迎えたシドの新曲は、温かみのあるやさしいバラードナンバー。楽曲タイトルにもなっている“いちばん好きな場所”とは、2008年と2010年に行なわれたツアータイトルに題されたもので、シドとファンが作り上げるライヴ空間と絆を表現したもの。MVにはシドとの思い出の写真や思い思いにメッセージを届けるファンの映像を使用しており、シドに対する大きな愛が感じられる。また、シドの初ワンマン会場・目黒鹿鳴館での撮影も行なわれるなどファンには堪らない内容も。撮影の合間もカメラは回っており、リラックスしたメンバーの笑顔にも心を奪われてしまう観どころたっぷりの映像となっている。

「友達だからかな」('18)/コレサワ

コレサワが書き下したテレビ朝日マスコットキャラクター“ゴーちゃん。”の長編アニメ『ゴーちゃん。〜モコと氷の上の約束〜』のエンディングテーマ曲。アニメの心温まるストーリーを背景に、MVではファンから“友達”をテーマにした動画を募集し、エントリーされた約300通の動画の中から選考した動画をつないで完成した。友達、親子、家族、カップルが「友達だからかな」の試聴用映像に合わせて踊った映像など、ほのぼのとした情景が綴られた秀逸な作品となっている。絆の表現は十人十色で、今の時代を生きる若者の作品集のようだ。

「Break」('14)/tricot

楽曲タイトルにちなんで“自分自身のブレイクしたいことを紙に書いてそれを破る”というユニークなテーマで動画募集。tricot自身も、3人体制で初のシングル曲ということで “tricot”と書かれた紙をぶっちぎる! 募集素材以外の撮影と編集も自ら行ない、最後は破いた紙を片付ける場面も。集まった動画の中には海外のファンも多くみられ、その人気は日本だけにとどまらないことがよく分かる。“ブレイクしたいこと”は、Shy=内気、Myself =自分自身、赤ちゃんはDiapers=おむつなど、クスッとくるものを見つけるのも楽しみのひとつだろう。今までのtricotを破り捨てるように、ファンもそれぞれの何かを打破してともに歩んでいく、そんな意気込みを感じる決意表明の一本に背中を押される。

「バンドやろうぜ」('14)
/忘れらんねえよ

“音楽にまつわる何かを映像に入れて歌うこと”を条件に動画を募集し、寄せられた170の動画をつなぎ合わせたMV。一般募集分だけではなく、BiSやキュウソネコカミ、BLUE ENCOUNTなどの忘れらんねえよのバンド仲間、さらには1stシングル「CからはじまるABC」の歌詞でお馴染みのチャットモンチーも登場する。「バンドやろうぜ」を熱唱するたくさんの人たちの映像が次々に映し出され、人と人とのつながりが目に見えるようなかたちとなった。忘れらんねえよとファン、バンド仲間の固い絆を感じることができるとともに、実際にバンドを始めたくなるような熱い想いが込み上げてくる。バンドマンとして人生を楽しむ姿がカッコ良い!と思わせてくれる作品。

「ぽあだむ」(’13)/銀杏BOYZ

この夏、日本テレビ系列ドラマ『高嶺の花』で注目を集めた峯田和伸による銀杏BOYZ。12分を超える映像の中で峯田撮影による長澤まさみの出演シーンも話題となった「ぽあだむ」のMVは、1,000人を超える女性の投げキッス&キス動画を使用している。携帯電話やタブレットなどで手軽に撮影された動画にはプライベート感や孤独感が滲み出ていて、女性の心の中を覗いているような気分にも。ひとりで自撮りをしているものもあれば、女性同士でキッスをしたり、冷蔵庫にカメラを仕掛けたりと個性あふれるカットも多く、日常的に動画を撮る時代背景も感じた。女性ばかりが出演する中で《涙は似合わないぜ 男の子だから》と締め括る歌詞は男性目線であることにも注目してほしい!

TEXT:溝口愛奈

OKMusic編集部

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