【絵本】親子で読みたい!ハロウィン
がもっと楽しくなる絵本8選

老いも若きも巻き込んで、今やハロウィンはすっかり日本に定着した感があります。ですが、そもそもハロウィンって何のお祭りだっけ? という人も多いのではないでしょうか?ハロウィンがもっと楽しくなる! ハロウィンの絵本8選をご紹介します。

今年ももうすぐハロウィンのシーズンがやってきますね。
以前、地元の商店街のハロウィンイベントで、魔女のとんがり帽子をかぶったおじいさんとお孫さんを見かけたことがあります。
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いつのまにか、すっかり日本にも定着した感のあるハロウィンですが、本場のハロウィンとはちょっと違った形で定着しつつあるようですね。
ハロウィンの本当の意味を知っていますか?
今年は、子どもと一緒に楽しめる絵本から、ハロウィンについて少し知っておきましょう。
日本のハロウィンはお金がかかる?本場と日本のハロウィンを比べてみると、日本のハロウィンの特徴が浮かび上がってきます。
本来は10月31日限定のお祭りなのに、日本では10月後半の週末にあるイベントといったイメージです。
あちらでは、手作りの衣装で仮装した子どもたちが、近所の家を訪問してお菓子をしこたまもらえるようですが、この風習は日本には合わないせいか定着していません。
その代りに、全国各地でハロウィンを冠したさまざまなイベントが開催されています。対象は子どもだけにとどまらず、大人向けのイベントもたくさんあります。
その内容は、パレードだけならまだしも、賞金つきの仮装コンテストや仮装マラソン、スタンプラリーなどなど、盛りだくさん。
主催するのは自治体や商店街からホテルや娯楽施設など、ありとあらゆる団体です。
海外の大人もハロウィンパーティーを開いて楽しみますが、あちらでパーティーといったらホームパーティーが主流のようですね。
似ているようで本場とはちょっと違う、日本のハロウィン。ハロウィンの商業化に一役買ったのはアメリカでしょうが、日本は仮装グッズを買ったり、有料のイベントに行ったりと、さらにお金がかかるイベント的要素が強いようです。
ハロウィンの由来もともとハロウィンは、ヨーロッパにその起源を持ちます。
古代ケルトの暦では、11月1日が新年の始まり。その前日である10月31日は、秋の収穫を祝うサムハイン祭と呼ばれるお祭りの日だったといいます。
その一方で、31日の晩はあの世とこの世が出会う晩なのだとか・・あの世から亡くなった人間がこの世に戻ってきたり、魔女や妖怪たちが人間たちに悪さをすると信じられていたそうです。
ところでハロウィンといえばすぐに思い浮かぶ、あのオレンジ色のカボチャのランタンにはどんな意味があるのでしょうか?
『ハロウィーンってなぁに? 』(クリステル・デモワノー著)のなかで、主人公のビビは、なぜみんながカボチャを集めているかをおばあちゃんに聞きに行きます。
ハロウィンのトリビア、いろいろハロウィンといえば、なぜカボチャか。それにはこんな言いつたえがあります。
アイルランドに昔いたジャックというおじいさんがいたそうです。あまりにケチでずるかったので、死んでも天国に入れてもらえなかったジャックは、地獄にも入れてもらえず、悪魔にも嫌われて追い返されてしまったのだとか。
暗い道を歩くのに、熱くて赤い炭火をくりぬいたかぶに入れて持ち歩いたのが、ジャック・オー・ランタン(ランタン持ちの男という意味)のはじまりです。
ケルトのサムハイン祭はその後、キリスト教に取り込まれ、さらにアメリカに渡ったことで、今のハロウィンの形に変わっていきました。
カブだったランタンが、アメリカで秋たくさん採れるカボチャに取って変わっていったのですね。今ではハロウィンといえばカボチャのランタンをすぐに思い浮かべる人がほとんどなのではないでしょうか。
ヨーロッパで生まれてアメリカで文化として定着していったハロウィン、他にもアメリカで生まれた習慣があります。
仮装した子どもたちは、「トリック・オア・トリート!」つまり、「いたずらされたくなかったらお菓子をちょうだい!」と近所の家々の玄関で叫びます。
エイプリル・フールには嘘をついてもいいように、昔々のハロウィンは、どんないたずらをしてもOKな日だったそう。お菓子を交換条件にいたずらをしなくなったのは、1930年代以降ということです。
それ以前の本当にひどいいいたずらをする子どもたちについては、ミュージシャンの小沢健二さんが文章を担当したこの本『アイスクリームが溶けてしまう前に』に詳しく書いてあります。
アメリカの子どもたちや家族にとって、ハロウィンがどんなに大切で楽しみなお祭りなのかがよくわかる本です。
ハロウィンならではのゲームって?
ハロウィンならではのフードやゲームアメリカでは家庭で生のカボチャを使って手作りするのが通常なジャック・オー・ランタン。くり抜いた中身も余さず使います。
パンプキン・パイ、パンプキン・スープを作ったり、それから秋の果物の代表といえば、リンゴです。リンゴアメを作ったり、それをキャラメルがけにしたり。
先に紹介した『ハロウィーンってなぁに? 』にはカボチャのタルトのレシピが載っていますし、次の絵本にもおいしそうなハロウィンのごちそうが出てきますよ。
ハロウィンならではのゲームといえば、リンゴくわえゲーム(アップルボビング)が有名なのだそうです。
水を張ったたらいにリンゴをいくつも浮かべ、手を使わず口でリンゴを早くくわえた方が勝ち、というゲームなのですが、日本の運動会のアメ食い競争にちょっと似ていますね。
まだまだあるオススメのハロウィン絵本子どもの大好きなキャラクター、ジョージやペネロペがハロウィンを楽しむ絵本も人気です。
こちらの絵本のなかで、ジョージはリンゴくわえゲームに挑戦していますよ。
ペネロペはフランスに住むコアラの女の子ですが、彼女の楽しむハロウィンはアメリカのとほとんど同じ。 アメリカから逆輸入のような形で浸透しているのでしょうか?
日本の平山暉彦さんによる『きょうはハロウィン』は、日本人の男の子ケンがアメリカに引っ越して、初めてのハロウィンを体験する絵本です。
言葉が通じなくても、子どもならではの順応性でトリック・オア・トリートの輪に溶け込んでいく様子が描かれた良作です。
他にも、古きよきアメリカを舞台に、ハロウィンを楽しみに待つ少女と祖父の交流を描いた『パンプキン・ムーンシャイン』(ターシャ・テューダー著)や、ハロウィンの夜を幻想と詩で描いた『ハロウィーンの星めぐり』(ウォルター・デ・ラ・メア 詩・カロリーナ・ラベイ 絵)も素敵です。
まとめいかがでしたか?
今回ご紹介したのはほんの一部で、この他にもハロウィンの絵本って、実はまだまだたくさんあるんです!
お子さんと一緒に楽しむハロウィン。少しバックグラウンドを知っておくだけで、楽しみ方も変わってくるかもしれませんね。ぜひ、本屋さんに出かけてみて、お気に入りの一冊を見つけてください。
ハッピーハロウィン!
<参照>『ハロウィーンの文化誌』

アーティスト

ウレぴあ総研

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