L→R 小林 勝(Ba)、甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gu)、桐田勝治(Dr)

L→R 小林 勝(Ba)、甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gu)、桐田勝治(Dr)

【ザ・クロマニヨンズ
インタビュー】
“レインボーサンダー!”って叫ぶと
技の名前みたいだよね(笑)

今回のアルバムもアナログサイズで
印刷されたものを見てほしい

タイトルに“レインボーサンダー”って付けたのは曲が揃ってからですか?

甲本
もちろん、最近決めました(笑)。最初から候補も何もなくて。
真島
告知できないから早く決めてくれって言われて(笑)。

響きがいいんですけど、虹が出ているということは雨上がりなのに、サンダー(稲妻)って不思議ですよね。

甲本
意味分からないですよね。英語の意味を知らない人が付けたんじゃないですか。

そんな名前のお菓子がありそうですね。

甲本
ブラックサンダーみたいな(笑)。あれもおかしいよね、稲妻が黒いわけないし。面白いよね。

レインボーとサンダーが同居しているんでしょうか。

甲本
意味なくポカンと付いたタイトルですけど、今回のアルバムに合っている気がだんだんしてくるんです。そんな中身とタイトルをくっ付けてくれるのがジャケットのデザインだと思う。デザイナーの菅谷晋一くんに音を聴かせて、タイトルを投げて。菅谷くんも“何じゃこれ!?”って思っただろうけど、でも意味は訊いてこない。そこからひとつのイメージでポンとデザインを出してくる。だから、菅谷くんの作品です(笑)。

和風な、浮世絵の稲妻のようなデザインですね。

甲本
お茶漬けのカードにありそうだよね。

虹の平和と稲妻の攻撃的な感じで、平穏と不穏の両極のイメージもありますね。

甲本
それに、技の名前みたいだよね。“レインボーサンダー!”って叫ぶと。
真島
“ギャラクティカマグナム!”みたいな。武道館の屋根を突き破っていきそうだよね(笑)。
甲本
それ、『リングにかけろ』の技(笑)。

そして、毎回アナログ盤でも作品がリリースされていますが、最近はアナログ盤の人気が上昇していて。今になって音質の良さやサイズ感も含め、アナログを知らない世代にアピールしてきたみたいなんです。特に10~20代はCDは知ってても、アナログ盤を知らない世代なので。

甲本
どっちがいいか比べる機会が増えればいいなと思いますね。別にどっちが好きでもいいと思う。でも、比べないで決めるのは、それでいいのかな?って思う時がある。

おふたりはアナログ盤派ですけど、それはCDと比較した上でアナログ盤がいいと?

甲本
僕らが20代の頃にCDが出てきて。聴き比べるつもりもないまま、今まで聴いてたものとCD化されたものを聴き比べられたんです。そうするうちにアナログ盤のほうが絶対いいじゃん!って思えてきた。

最初の頃、CDのほうが音がいいって言われてましたよね?

甲本
言ってた。
真島
アナログの時に聴こえなかった音が聴こえるとか言ってたよね。そんなバカなことあるわけない。あったら怪奇現象だよ(笑)。
甲本
新しいテクノロジーが出てきて、経済効果もあるし、製品を売るためなんでしょうね。
真島
ステレオが出てきた時と同じだよね。モノラルでいいのに、ステレオを売りたいがために。
甲本
右と左から違う音の出るものを作れって命令が出て。今はステレオって珍奇なものではないけれど、当時はよく分からないエキセントリックなものだったんです。右と左から音が出る必要ないわけだから。でも、今はそれを利用して奥行きや広がりを出してるから、いいものになっている。CDもそうなるかと思ったら、そうなれなかったんじゃないですか。

今でも買われるのはアナログですか?

甲本
どうしてもCDしかないものは仕方なく買うけど。でも、それをカセットに録るとちょっと良くなる。これは簡単な話で、デジタルの音ってどこまで行っても点なんです。だけど、テープに録ることで面になる。どこまでも色がある。間を埋めるから情報量が増える。

デザインもサイズが大きいから映えますよね。

甲本
今回のアルバムもアナログサイズで、紙に印刷されたものを見てほしいです。しかも、コーティングしてあるから。

60年代フリップバックE式盤を可能な限り再現して。

甲本
60年代、イギリスのビートグループが採用してたもので、コーティングされた表面を大きめにしてあって、それを折り曲げて裏面で留めてジャケットにする。その糊しろが何センチとか計って僕らもやってますよ。あと、裏の折り目が経年でたまに剥がれてくるんです。
真島
それが堪らないんですよ。あと、60年代UK盤の匂いも堪らない(笑)。ただ、The Beatlesは50年以上前のアナログでもジャケットがしっかりしてるんだよね。
甲本
自分たちがリリースするものは、自分たちがいいと思うものにしたいじゃないですか。僕らが小さい頃から手にしてたので刷り込みかもしれない。僕らの主観でこれがカッコ良い、僕らの作品なのでこれがカッコ良いと思って出すだけで、これが絶対いいとは言わない。でも、僕らにとっては最高。

取材:岡本 明

アルバム『レインボーサンダー』2018年10月10日発売 Ariola Japan
    • 【CD】
    • BVCL-906 ¥2,913(税抜)
    • ※初回仕様分:紙ジャケット仕様
    • 【完全生産限定アナログ盤】
    • BVJL-29 ¥2,913(税抜)

『ザ・クロマニヨンズ ツアー レインボーサンダー 2018-2019』

11/07(水) 群馬・高崎club FLEEZ
11/09(金) 愛知・ダイアモンドホール
11/10(土) 愛知・ダイアモンドホール
11/13(火) 東京・LIQUIDROOM
11/14(水) 東京・LIQUIDROOM
11/17(土) 長野・CLUB JUNK BOX
11/18(日) 長野・CLUB JUNK BOX
11/21(水) 長崎・ DRUM Be-7
11/23(金) 熊本・B.9 V1
11/24(土) 熊本・B.9 V1
11/28(水) 山梨・甲府CONVICTION
12/01(土) 大阪・なんばHatch
12/02(日) 大阪・umeda TRAD
12/03(月) 大阪・umeda TRAD
12/06(木) 北海道・PENNY LANE 24
12/07(金) 北海道・PENNY LANE 24
12/09(日) 北海道・旭川 CASINO DRIVE
12/11(火) 北海道・根室 HYWATT HALL
12/15(土) 福島・郡山 HIP SHOT JAPAN
12/21(金) 鳥取・米子laughs
12/23(日) 広島・CLUB QUATTRO
12/24(月) 山口・周南 RISING HALL
12/27(木) 静岡・Live House浜松 窓枠
12/28(金) 静岡・Live House浜松 窓枠
[ 2019年 ]
1/11(金) 岩手・盛岡 CLUB CHANGE WAVE
1/12(土) 青森・青森 Quarter
1/14(月) 秋田・Club SWINDLE
1/18(金) 香川・高松festhalle
1/20(日) 兵庫・神戸ハーバースタジオ
1/21(月) 兵庫・神戸ハーバースタジオ
1/25(金) 富山・MAIRO
1/26(土) 石川・金沢Eight Hall
1/29(火) 東京・Zepp Tokyo
2/02(土) 長野・松本Sound Hall a.C
2/05(火) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3
2/08(金) 滋賀・U★STONE
2/09(土) 滋賀・U★STONE
2/11(月) 岐阜・club-G
2/14(木) 茨城・水戸LIGHTHOUSE
2/16(土) 宮城・仙台GIGS
2/23(土) 千葉・千葉市民会館 大ホール
2/24(日) 埼玉・さいたま市民会館おおみや
3/02(土) 岡山・岡山市民会館
3/09(土) 兵庫・尼崎市総合文化センター
         あましんアルカイックホール
3/15(金) 静岡・静岡市民文化会館 中ホール
3/17(日) 愛媛・新居浜市市民文化センター 大ホール
3/21(木) 京都・ロームシアター京都 メインホール
3/23(土) 和歌山・かつらぎ総合文化会館 大ホール
3/30(土) 東京・福生市民会館
4/06(土) 神奈川・カルッツかわさき
4/07(日) 栃木・栃木県教育会館
4/12(金) 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
4/17(水) 東京・中野サンプラザ
4/20(土) 福岡・福岡市民会館

ザ・クロマニヨンズ プロフィール

ザ・クロマニヨンズ:2006年7月23日13時41分、『FM802 MEET THE WORLD BEAT 2006』に出現。その後、数々の夏フェスにも出現し、デビュー前から話題を呼んだ。そして、同年9月に待望のシングル「タリホー」でデビュー。22年1月に15枚目のアルバム『SIX KICKS ROCK&ROLL』、23年1月に16枚目のアルバム『MOUNTAIN BANANA』を発表。そして、24年2月に17枚目のアルバム『HEY! WONDER』をリリースし、同年2月16日より『ザ・クロマニヨンズ ツアー HEY! WONDER 2024』(全国43公演)を開催。ロックンロールをこよなく愛する4人が最強のロックンロールを響かせる!ザ・クロマニヨンズ オフィシャルHP

L→R 小林 勝(Ba)、甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(Gu)、桐田勝治(Dr)
アルバム『レインボーサンダー』

収録曲「生きる」MV

OKMusic編集部

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