2018年8月22日 at 新木場STUDIO COAST 撮影:古溪一道

2018年8月22日 at 新木場STUDIO COAST 撮影:古溪一道

【ライヴレポート】
『UKFC on the Road 2018』
2018年8月22日
at 新木場STUDIO COAST

■THE NOVEMBERS
(FRONTIER STAGE)

撮影:河本悠貴

撮影:河本悠貴

2011年より開催されている『UKFC』に幾度となく出演してきたTHE NOVEMBERS。ハモりやコーラスが広がりをみせる「Hallelujah」を聴かせると、「Misstopia」でも心地の良いサウンドを響かせ、オーディエンスはそのサウンドに浸るように身を任せていた。しかし、ノイズや小林祐介(Vo&Gu)の絶叫に近い歌声が鳴り響く「Gilmore guilt more」から一転、「こわれる」「Xeno」「黒い虹」を連発し、身体を底から揺さ振るような爆音と目が眩むような照明が生み出す緊迫感にはただひたすら圧倒されるばかり。そのサウンドに気圧されながらもオーディエンスは頭を振り乱して応え、全6曲を終えても興奮冷めやらぬ空気が充満する中、“ありがとうございました。楽しい1日を”と言葉を残し、メンバーはステージをあとにした。
text by 高良美咲

<SETLIST>

  1. 1. Hallelujah
  2. 2. Misstopia
  3. 3. Gilmore guilt more
  4. 4. こわれる
  5. 5. Xeno
  6. 6. 黒い虹

■aint(FUTURE STAGE)

撮影:古溪一道

撮影:古溪一道

オーディションで勝ち抜き、昨年初めて『UKFC』に出演したaintは、今年6月にUK.PROJECTより両A面シングル「Moondrop / 明日が来るまで」をリリース。ニシダ コウキ(Vo&Gu)が“今年は家族としてここに立ててます”と語った通り、1曲目の「君のこと」から気合十分だった。この日はミニアルバム『灯』のリリース日ということで同作からの5曲を披露。「透明な世界」の激しいドラミング、ニシダとusako(Vo&Gu)の美しいツインヴォーカルには緊迫感も漂うが、すぐにオーディエンスの集中力へと昇華された。BIGMAMAの金井政人(Vo&Gu)によるプロデュース曲「Moondrop」では清風(Vo&Shout&Ba)のシャウトが突き抜け、冷静な佇まいの奥に力強さとハングリー精神を感じた。ひと時も気が抜けないステージで強烈なインパクトを残していたaintは、今後要注目だ。
text by 千々和香苗

<SET LIST>

  1. 1. 君のこと
  2. 2. 透明な世界
  3. 3. 催花雨と踊り子
  4. 4. Moondrop
  5. 5. Alnitia

■TOTALFAT(FRONTIER STAGE)

撮影:AZUSA TAKADA

撮影:AZUSA TAKADA

“『UKFC』のお祭り隊長”ことTOTALFATが「夏のトカゲ」でライヴの口火を切った瞬間、フロアーが波打ち、場内の温度が上がっていく。新木場STUDIO COASTが揺れるほどのジャンプや風が巻き起こるほどのタオルを振り回すだけに飽き足らず、“まだまだ夏を終わらせねぇって奴、どんだけいるんだよ?”(Shun/Vo&Ba)と「晴天」でさらに加速していき、“踊り散らかすぞ!”(Jose/Vo&Gu)を合図に始まった新曲「Your Goddamn Song」ではオーディエンスとともに声を張り上げる場面も。客席にビールをふるまうおもてなしのあと、アクセル全開でパーティーチューン「PARTY PARTY」を放つと改めて“the telephones、おかえり!”とこの日の『UKFC』を迎えられた喜びを露わに。その後も笑顔を弾けさせながら「Place to Try」「DA NA NA」とアッパーチューンで果敢に攻め込み、まさに終始お祭り騒ぎで締め括った。
text by 高良美咲

<SET LIST>

  1. 1. 夏のトカゲ
  2. 2. Phoenix
  3. 3. 晴天
  4. 4. Your Goddamn Song
  5. 5. PARTY PARTY
  6. 6. Place to Try
  7. 7. DA NA NA

■odol(FUTURE STAGE)

撮影:河本悠貴

撮影:河本悠貴

クリック音を鳴らし、セッションスタイルで徐々に6人の音が重なっていくodolらしい幕開け。今年は『FUJI ROCK FESTIVAL’18』のメインステージに出演した彼らを待ちわびるオーディエンスが一瞬にして惹き付けられたのが分かった。ループ感が癖になる「four eyes」は曲が盛り上がるにつれてトランス状態のような空間を生み出し、程良い緊張感でライヴが進んでいく。疾走感とミゾベリョウ(Vo&Gu)の切ない歌声が響く「綺麗な人」、ハンドマイクに持ち替えてじっくりと聴かせた「years」と続けて披露し、最後は「生活」。やさしく響くピアノに重なった荒々しいヴォーカルとギターソロが極めてエモーショナルで、感情が揺さぶられる中、叙情的なリリックに懐かしさも感じる贅沢な時間だった。
text by 千々和香苗

<SET LIST>

  1. 1.大人になって
  2. 2.four eyes
  3. 3.綺麗な人
  4. 4.years
  5. 5.生活

OKMusic編集部

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