<嵐リサーチ>を徹底分析! デビュ
ーから13年、止まることなく輝き続け
る嵐の軌跡

'99年にデビューして以来、年齢問わず幅広い層に人気のスーパー・グループ、。ウレぴあ総研では嵐の人気の理由はどこにあるのか? ライブ、俳優、バラエティ番組など、様々な側面からリサーチを行ってきました。結果、見えてきた嵐ファンと、嵐の密接な関係とは? 調査結果を基に、じっくりと紐解いていきたいと思います。

'99年にデビューして以来、年齢問わず幅広い層に人気のスーパー・グループ、嵐。ウレぴあ総研では嵐の人気の理由はどこにあるのか? ライブ、俳優、バラエティ番組など、様々な側面からリサーチを行ってきました。結果、見えてきた嵐ファンと、嵐の密接な関係とは? 調査結果を基に、じっくりと紐解いていきたいと思います。
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テレビドラマのヒットで、嵐人気が定着
テレビの歌番組が激減してしまった現在の日本で、アイドルグループが世間に広く認知される現象、いわゆる“ブレイク”を果たすには、テレビドラマのヒットをジャンプ台にすることが必要不可欠のようだ。90年代にSMAPが定着させたこの成功パターンはいまだ覆されず、嵐も例外ではない。
何といっても真っ先に思い出されるのは松本潤の『花より男子』シリーズ('06~)である。当初、格別な期待もされずに始まった本作は、原作のネームバリューやフレッシュな脚本、共演俳優陣の力にも後押しされ、見事時代の波に乗った。その後の松本自身のパブリックイメージを良くも悪くも固めてしまったほどのインパクトを残す一作。
またそれと時期を同じくして、やや渋い印象ではあるものの『優しい時間』('05)『拝啓、父上様』('07)という2本の倉本聰脚本ドラマでグッと幅広い世代の心をつかんだ二宮和也の活躍も忘れてはならない。『青の炎』('03)以来、すでに演技派として知られていた二宮だが、ジャニーズ若手にとって得意とはいえないフジテレビ木曜10時の枠で、しかも倉本作品で主演を張ったことの意味合いは大きい。
さらに'06年のクリント・イーストウッド監督映画『硫黄島からの手紙』にキャスティングされたことはそれ自体が、ジャニーズファンでない人々にも大きな話題をもたらした。
      いつから嵐のファンになった?
'03年から'07年に至るまで、着々と石を積み上げていった
代表作を数多く持つ松本、二宮の両者に共通して、“ハマった作品”上位に'03年、'05年、'07年の作品がせめぎ合っているところが面白い。嵐人気の導火線に火が点いた第一のブレイクが'03年頃、とどめとなった第二のブレイクが'07年頃と仮定すると、'03年から'07年に至るまでの重要な期間にこのふたりが着々と石を積み上げ、ファン層を広げていったさまが見えてくる。そのことは二宮主演映画『青の炎』が2位にランクインいることからも分かりやすい。映画はドラマと違い、観客が自ら能動的に動かないと鑑賞されないものだ。'03年にこの作品でハマったという人々は、とはいえ、興味を持って映画館に赴く・あるいはレンタルDVDに手を伸ばす程度にはすでにジャニーズファンだった層ではないだろうか。本当にたまたま観たドラマでハマった、というブレイク以降の視聴者と比べると、’03年当時はファンの質が確実に異なっていたものと考えられる。
“二宮にハマったドラマ”第1位の「流星の絆」も含め、'08年を境に、目に見えて“嵐のメンバーが主演であること”に特化したドラマや映画の制作が目立つようになった。
が、いずれにせよ松本、二宮のふたりがその演技の才能によって、最初に嵐のブレイクを引き寄せたことは間違いない。
   櫻井、大野、相葉のハマった作品は?
ドラマとバラエティ番組の相乗効果によって、一躍スターダムに!
では他のメンバーはブレイクに貢献していないのかというと、全くもってそうではない。櫻井翔は'06年よりMC、キャスターとしてテレビに出続けた。それまでにもスポーツキャスターやリポーターに抜擢されるジャニーズのタレントはいたが、長期にわたって本格的な報道キャスターの座を務めている者は彼が初めてだ。その誠実な仕事ぶりは世の働く男性、それも年輩者を含んだ男性という、ジャニーズの弱点にあたる層にアピールするのにこの上なく効果的だった。
そして大野智、相葉雅紀が出色のセンスを発揮したのがバラエティ。冠番組『嵐の宿題くん』('06~)は今回の投票結果を見れば歴然、断トツで支持を浴びている。'02年から深夜番組『Cの嵐!』『Dの嵐!』『Gの嵐!』で培ってきたバラエティ力を結集し、笑えるチープ感は残しつつも24時台らしいポップなパッケージに仕上げたことが功を奏した。放送期間も'06年~'10年の3年半と比較的長く、この時期が即ち嵐のブレイク第二期を完全にカバーしている。
同じ頃'05年~'07年に放送された『まごまご嵐』も、関東ローカルながら2位につける大健闘。『宿題くん』シリーズがシュールで前衛的な嵐に焦点を当てたものなら、こちらは嵐の人柄の良さをしっかりと伝えるほのぼの系ロケ番組。ロケ先のおばあさんの家で本気で昼寝してしまったり、おじいさんの情熱に打たれたあまり台本を無視しその場で企画のシリーズ化を立ち上げたりと、メンバーの飾らぬ人間性はファミリー層にも響きうるという嵐の可能性をまたひとつ開いた。
どのバラエティ番組で嵐にハマった?
またこの他にも、相葉は単独で『天才!志村どうぶつ園』レギュラーを’04年4月から8年以上にわたって務めている。何と言ってもゴールデンタイムの全国放送だ。
彼の体を張ったロケ魂、嵐というグループの名をここで知った一般視聴者も少なくない。シュールもほのぼのも、自分たちの魅力を見せてやろうというガッついた感じからは無縁。この水のような品の良さが時代の求めるものとマッチして、嵐はお茶の間の人気者に。ドラマとバラエティの相乗効果により、スターダムへの扉をノックしていく。
生でなかなか会えない嵐ファンが半数以上! 
さて、ドラマで心惹かれ、バラエティでその奥深さにハマり、やがて楽曲を聴いて彼らの音楽性にも興味を抱いた人々が次に目指すのが生で嵐に会うこと、即ちライブだ。
しかしながら彼らが現在“チケットが取れないアーティスト”の代名詞であることは周知の通り。“これまでコンサート何回行った?”の設問では、0回~3回と答えたファンが半数を超えている。10,000人キャパのアリーナクラスの会場でライブを観られた'07年までが遠い夢のよう。
コンサートDVD、いちばんのお気に入りは?
そこでライブに行けない大勢のファンは、必然的にライブDVDを買い求めることになる。回を重ねるごとに初動売り上げを伸ばし、今や総売り上げ枚数が600万枚を超えた嵐のライブDVD。
調査結果を見ると、オリジナルアルバムを引っ提げた通常ツアーとしては初のドーム公演である『Time』('07年)が予想通りの強さで1位に。不動の人気曲『Oh Yeah!』『Love so sweet』 『We can make it!』などを擁したアルバム『Time』の充実した楽曲群を思えば自然な結果と言えよう。
2位には初の東京ドーム公演、4位には10周年の記念ライブ、とファンにとってメモリアル要素の強い大規模公演が並ぶ中、3位と5位にやや古めの『いざッ、Now』('04年)、『How’s it going?』('03年)が食い込んでいることも見逃せない。前者に収録の大野のソロ『TOP SECRET』に代表されるような、脂の乗り始めた各メンバーの表現スキルは一見の価値あり。また特典映像の見応え、マルチアングルの導入など小技の利いた造りも、この2作品の人気におそらく関係している。
ちなみに世間的にはブレイク直前であった『One』ツアー('05年)、『ARASHIC』ツアー('06年)も、いまだにメンバーさえ特別視するほど斬新でクオリティが高くファンの間でも語り草となっているライブツアーだが、残念ながらDVD化されていない。
嵐人気の起爆剤はテレビだが、真骨頂はやはりライブ!
いずれにせよドラマ、バラエティの導火線を辿って、最終的にファンが行き着く嵐の真骨頂はライブにある。この点が従来のアイドルグループの成功パターンとは少し異なるように思う。テレビは最大の起爆剤ではあるが、音楽ソフトが売れない時代の救世主とはなりえない。ドラマで満足してしまうライトなファンがいくら多くいても、そのドラマが映画化された際の興行収入を助けるほかは、特段の経済効果を生みにくい。
「嵐のライブはすごいらしい」といった評判が評判を呼び、DVDが動きCDが動き、また新たなファンの渇望感を呼び起こす。渇望感こそが購買意欲に繋がる。ライブのクオリティーに根ざしたこの連鎖が、嵐の現在の人気を継続させているのだ。“会いに行けるアイドル”が横行する昨今だが、簡単に会えるようでは人気は長く続かない。
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