【仮面ティーチャー】ジャニーズ総勢
10名が悩める高校生に送った言葉は?
"高校生限定試写会"ロングレポ

ウレぴあ総研では、『劇場版 仮面ティーチャー』のPR活動として、全国を旅してまわっている「仮面宣伝マン」を追っかけレポート。ドラマ版、映画版のキャスト、ジャニーズ総勢10人が揃った"高校生限定試写会"はどんな模様だったのか? 宣伝マンの活動とともに詳細を徹底レポート!

ウレぴあ総研では、『劇場版 仮面ティーチャー』のPR活動として、全国を旅してまわっている「仮面宣伝マン」を追っかけレポートしている。先日、宣伝マンは映画公開前に行われた"高校生限定試写会"にも登場。その模様を濃密にレポートしていきたい。(参照:『仮面ティーチャー』ドラマ版と映画版のキャストが集結! "高校生限定"試写会大募集![http://ure.pia.co.jp/articles/-/20357])
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地方での宣伝活動が中心の仮面宣伝マンだが、その日、彼は“宣伝マン”としての本来の仕事をするために都内にいた。
何しろ2月6日(木)、この日は荒木剛太役の藤ヶ谷太輔をはじめしたジャニーズキャスト総勢10名が登壇し、現役高校生1000人が出席する「特別ドラマ放送&映画公開記念!『仮面ティーチャー』“課外授業”スペシャルイベント」が開催されることになっていたのだ。
2月6日(木) 18:00 日本青年館(神宮外苑)
仮面宣伝マンが世を忍ぶ仮りの姿で会場に到着すると、早くも学生服に身を包んだ高校生たちが列をなし、嬉しそうに開場のときを待っていた。最前列は午後1時に並んだという高校3年生の女子二人組で「受験の時期だから、下校が早いんです」と教えてくれる。男子の姿も多く見られ、「僕らはみんなファミリーだからね」という頼もしい声も聞こえてきた。
そこで、仮面宣伝マンを追っかける前に当日の模様を徹底レポートしよう。
午後6時。予定通り開場すると、入口でこのイベント用の紙の絵馬をもらった高校生たちが仲よく席に着き始める。友だちと話しながら開演をいまや遅しと待ちわびている彼らの表情はみんな笑顔、笑顔。興奮して早くも顔が赤らんでいる子もいるし、手に「太輔」「風磨」「安井謙太郎」「田中樹」の名前が入ったウチワを持った子も大勢いて、彼らの高揚感が伝わってくる。
そして、18時30分。
「キ~ンコン、カ~ンコン」という学校のチャイムの音が鳴ると場内から「キャー」という歓声が。さらに、この日司会、進行を務める日本テレビの青木源太アナウンサーが登壇すると、さらに「キャー」の声が大きくなり、青木アナも「すごい盛り上がりですね。これだけ反応があると、ずっと、これで遊んでいたいという気持ちになりますね」と大喜び。
しかし、もちろんそうもいかず、異常な空気に包まる中、青木アナがイベント概要を説明するところからこの日の特別“課外授業”は始まった。
「今作、『仮面ティーチャー』は大ヒット漫画『GTO』を生み出した藤沢とおるさん原作の物語。Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔さん主演で去年7月にドラマ化されました。そして2月14日には金曜ロードSHOW特別ドラマ、そして2月22日(土)全国公開となる映画として返ってきます。本日はそのドラマ版、映画版キャストの方々にお越しいただいております。みなさん、準備はよろしいですか?」
そこで、また一際大きな「キャー」の声とともに場内が暗くなると、特別ドラマと映画の予告編の上映に続いて、青木アナの「それでは早速ご登場いただきましょう」という声とともにキャストが観客席前方左右の扉から交互に入場。まずは上手から劇場版に武原金造役で出演した菊池風磨(Sexy Zone)が現れ、下手から劇場版と特別ドラマに草薙圭吾役で出演したジェシー(ジャニーズJr.)が姿を見せた。さらに金髪先生役の塚田僚一(A.B.C-Z)も役柄そのままにY字バランスで登場したが、ひとりひとりが顔を見せるごとに大きな歓声と温かい拍手が湧き上がり、場内は和やかなムードに。
開始早々、思わぬハプニングが!?
その後も劇場版からはボン役で出演した京本大我(ジャニーズJr.)、華空学院新生徒会の副会長役で出演した佐久間大介(ジャニーズJr.内ユニットSnow Manメンバー)、同書記役で出演した阿部亮平(同前)、同会計役で出演した宮舘涼太(同前)が登壇。特別ドラマ版から井川康介役の安井謙太郎(ジャニーズJr.)、遊沢礼治役の松村北斗(同前)、神楽瑛太役の田中樹(同前)が舞台に上がると、今度は舞台両側からバン! という轟音とともに噴き出したスモークでステージが真っ白に。
すると会場のあちこちから「荒木剛太、荒木剛太」の掛け声がかかり、次の瞬間、ステージ下から人影が上がってくるのが分かると、会場のボルテージは一気にアップ。そう、そのシルエットこそ仮面ティーチャーこと荒木剛太を演じた藤ヶ谷太輔だったのだ。
青木アナ「それでは早速、藤ヶ谷さんからご挨拶をお願い致します」
藤ヶ谷「荒木剛太役をやらせていただきました藤ヶ谷太輔です。『仮面ティーチャー』の特別ドラマも劇場版も、本当に熱いメッセージが入った作品になっています。そのメッセージがみんなにどう届くのか、いまからすごく楽しみです。今日は限られた時間ですけども、存分に楽しんでいってください。よろしくお願いします」
ここで思いがけないハプニングが。金髪先生の塚田が先陣を切って藤ヶ谷を胴上げしたのだ。高く高く、二度三度と宙を舞う藤ヶ谷。あまりのことに胴上げされた藤ヶ谷は「いまのは何ですか?」と戸惑いを隠せない。
塚田「僕たち、本当に荒木剛太先生にお世話になったんです。その感謝の気持ちを込めて、胴上げをしようと思ったんです」
そこからは登壇者が順番に挨拶をし、青木アナが「本日は『仮面ティーチャー』の特別ドラマと劇場版の生徒のみなさんが勢ぞろいした大変レアなイベントでございます」と一言。
藤ヶ谷も「作品の中でも、みんながこれだけ揃うこともないですからね」と、このイベントが如何に特別なものかをアピールした。
青木アナ「しかも、1000人のみなさんが課外授業を受けたいということで集まってくれました」
藤ヶ谷「じゃあ、もう、凄まじいものになりますよ。自分の生徒が増えるのはすごく嬉しいし、今日は厳しくいきたいと思います(笑)」
そこで青木アナが改めて大きな声で「仮面ティーチャーこと荒木先生、劇場版の華空学院、そして特別ドラマの聖フィクショナルハイスクールの生徒のみなさん、そして金髪先生も一緒に、これから課外授業を始めます!」とイベントの開幕を告げ、観客のみんなの「イエ~イ!」の声とともに特別“課外授業”は幕を開けた。
【1時間目】
青木アナ「この1時間目では、映画の公式ツイッターで募集をしたみなさんの悩みに檀上のみなさんが答えるというものです。ということで、ひとつ目はこちらです」
スクリーンに悩みが映し出される。
「受験が近づいてきて不安です。本番で緊張しないコツやおまじないなど、あれば教えてください」
青木アナ「これは時期が時期だけに非常に多かった生徒のみなさんの悩みのひとつなんですけどね。みなさんもコンサートなどでステージに立ったときに緊張することがあるかもしれないですけど、いいコツがあるよ、という方いらっしゃいますか?」
「はい!」と真っ先に元気よく手を挙げたのは、金髪先生の塚田だ。
「いっぱい練習することです。僕たちはステージに立つ機会があるんですけど、やっぱり練習あるのみだと思います。実際に受験で合格している人はいっぱい勉強していると思います。あとは体調を崩さないように、身体を温かくしたり、ご飯をいっぱい食べたり、そういうことが大事だと思います」
安井「はい。そうですね~緊張することがなんかいけないことのようにみなさん思ってるような気がするんですけど、緊張することって全然悪いことじゃなくて。緊張してるからこそ出せる力もあると思うので、緊張を恐れずやっていただけたらなと思いますね」
青木アナ「安井さんは、どういうときに緊張されますか?」
安井「僕、いまも緊張してます(笑)。緊張してないように見えるって言われるんですけど。だから、受験会場のほかの緊張してないように見える人たちもみんな緊張していると思いますよ」
青木アナ「なるほどね。緊張自体もそんなに悪いことではないと?」
安井「そうだと思います。そういう逆転の発想で受験に臨んでいただけたら、いい結果が出るんじゃないかな~と僕は思います。あと、ブドウ糖を食べるといいですよ。頭の回転がよくなるので(笑)」
青木アナ「荒木先生にもうかがいたいと思います。藤ヶ谷さん、どうですか?」
藤ヶ谷「自分たちの仕事もそうですけど、チャンスをつかめるのはやっぱり準備をした奴だけだと思いますね。あと、いい緊張と悪い緊張がみんなにもあると思うんですけど、俺の場合はいい緊張だけを取り入れて、その緊張を楽しむようにしています」
青木アナ「緊張を楽しむ?」
藤ヶ谷「そうそう。あっ、俺、いま緊張している、私、緊張しているっていうことを楽しめは絶対大丈夫ですよ」
その言葉に反応して、客席から女生徒の「頑張る!」という声が聞こえ、その声に気づいた藤ヶ谷が「うん?」と耳を傾ける。すると、さっきより大きな声で「頑張る!」という彼女の声が返ってきた。
藤ヶ谷「もう頑張るしかないですから、本当に。大変だと思いますけど、人と比べることなく、自分と勝負するというか、なんかそういう感じで頑張って欲しいと思います」
青木アナ「さあ、続いての悩みに参りましょう。続いてはこちらです」
登壇メンバーが至近距離からマイクを向け…
スクリーンに再び悩みが映し出される。
「6年間付き合っている彼氏に受験終りで何かサプライズをしたいのですが、いいアイデアはありませんか?」
すると登壇したメンバーから口ぐちに「6年? いま高校生ということは、小学生からつきあっているかもしれないってこと? ませてるわ~」という、質問の答えとは関係ないコメントが飛び出して、場内はしばい笑いの渦に。
青木アナ「じゃあ、これは、ずっとスクリーンを見つめていたジェシーさんに答えてもらいましょう」
ジェシー「何だろうね~? まずお食事に行きましょう。すげえ高級な……」
青木アナ「高校生ですよ(笑)」
ジェシー「高校生でも、みなさんそういうことできますよね?」
会場「できる~!」
ジェシー「頑張ってバイトしてね。あっ、お弁当を作ろう! 男子はだいたい唐揚げが好きだから、唐揚げを2、3個入れて、それに牛乳も……」
青木アナ「牛乳?(笑)」
ジェシー「そう」
青木アナ「唐揚げ弁当と牛乳をサプライズでね。そうですか、手作り弁当をもらってイヤな想いをする人はいないですからね。じゃあ、もうひとり、松村さん」
松村「そうですね~。受験で受かったのか受かってないのか分からないときですよね? でも受かったら、『受かったね~』って頭を撫でて上げれば、それだけでサプライズだと思いますよ」
青木アナ「『よかった、よく頑張った』と言って彼氏の頭を撫でてあげるということですね。なるほど。最後にこれも荒木先生、お願いします」
「これには本当にすごく大人な答えがあるんですよ」と藤ヶ谷。
ところが、みんながその続きを聞こうと身を乗り出した絶妙なタイミングで藤ヶ谷は「じゃあ風磨」と横にいた菊池にバトンタッチしてしまったのだ。
突然振られた菊池は多少動揺した顔を見せながらも「先生の出した答えが僕というのなら僕が頑張らせていただきます」ときっぱり。
「何ですかね? 思いっきり遊ぶのもいいんじゃないですか。ふたりで遊園地に行くのでもいいし、公園に行くのでもいいし、スピードをやるとかでもいいし、思いっきり遊ぶっていうね」
青木アナ「確かにね、受験でずっと遊んでないわけですからね」
菊池「たぶん彼氏も、どんなサプライズが待っているんだろう? という、ちょっとドキドキ感みたいなものがあると思うんですよ。サプライズ、来るかなみたいな。そこで全力で遊んじゃうっていう(笑)」
青木アナ「いま出た意見は唐揚げ弁当、頭なでなで、全力で遊ぶ。この3つでいいでしょうか?」
【2時間目】
青木アナ「2時間目は会場のみなさんからのお悩みに、登壇したメンバーから直接答えさせていただきます。それでは、悩みがある方、挙手をお願いします」
こんな機会はなかなかないので、場内のあちこちからもちろん黄色い歓声とともに「はい!」「はい!」「はい!」「はい!」という元気な声が。
青木アナ「ではこちらの、後ろから5列目で手を挙げている通路側の女性。誰がマイクを持って行ってくれますか?」
ここでも「はい!」と言ってマイクを手に舞台を下り、当てられた女生徒のもとに走ったのは塚田だ。
塚田「どんなお悩みがありますか?」
女生徒「え~っと、特別ドラマの放送日がバレンタインデーなんですけど、バレンタインで女の子にチョコをもらったら、みなさんはどんな反応をしますか?」
青木アナ「チュコをもらったときの反応が見たいというわけですね。では、ジェシーさんが彼女になって、菊池さんにチョコを渡すお芝居をしてください」
その演出を聞いただけで、今度は集まった風磨ファンから「キャー!」「わ~!」という悲鳴にも近い絶叫が起こる。そんな中……。
ジェシー「チョコをもらってください」
すると菊池はそのチョコをいきなりつかみ取り、そのまま口に入れるジェスチャーを見せたから場内は騒然。ステージ場のほかのメンバーからも「お~ワイルド」の声が上がった。
青木アナ「その場で、包装紙ごと食べちゃうですね?」
菊池「どうですかね?」
青木アナ「藤ヶ谷さん、全然笑ってないですけど、どうですか?」
藤ヶ谷「いやいや、今年いちばん面白かった」
青木アナ「では、続いての質問にいきますね。では、今度は通路から3列目の右から3番目の女性の方にしましょう」
ここまではさっきと一緒。でも、青木アナが「じゃあ、この方にマイクを誰かが渡さないといけないですね、藤ヶ谷さん」と言った後に想定外のことが起きた。なんと、藤ヶ谷自身が「俺が行きます」と男らしく答えると、この日いちばんの「キャー」の声の中、当てられた女生徒のもとに駆け寄り、触れるぐらいの至近距離から中腰でマイクを向けたのだ。
藤ヶ谷が語る、映画を通して受け取ってほしいメッセージ

「なんと荒木剛太自らマイクを渡しに行きました」と青木アナ。
これにはマイクを向けられた本人はもちろん、その周りの人たちもビックリ! あまりのことに笑顔のまま固まっている。
青木アナ「さあ、直接マイクを向けられました、質問をお願いします」
女生徒「私はいろいろ悩みがあるんですけど、みなさんも悩みってあるんですか?」
藤ヶ谷「どういうことで悩んでいるの?」
女生徒「大人になりたくないんです」
青木アナ「深い悩みがきましたよ」
藤ヶ谷「ピーターパンのような。でも、子供の心を持ち続けるというのはすごく大事なことなんじゃないかな~と思う。男の子もそうだけど、自分の好きなものに対して純粋な気持ちを持ち続けるのはいいことですよ。大人ぶったりせず、等身大でいた方がストレスがないし、周りに感謝しながら楽しめばいいんじゃないかなと思いますね」
青木アナ「なるほど。みなさん、荒木先生に大きな拍手を」
ここで、割れんばかりの大きな拍手と歓声がもう一度湧き上がる。
青木アナ「本日のイベントは以上でございます。みなさま、ありがとうございました」
登壇した全キャスト「ありがとうございました」
青木アナ「それでは最後に藤ヶ谷さん、これから特別ドラマや映画をご覧になるみなさまにメッセージをお願いします」
すると喜びと興奮で騒がしかった場内が一瞬にして静かになった。
藤ヶ谷「自分たちがやらせてもらったのは高校の話なんですけど、みんなにも悩みがあるように、先生方や両親も一生懸命生きるため悩んでいるんです。そういったメッセージも入っていますので、そのあたりも受け止めてくれることをすごく楽しみにしています。それと観た後に、どんな小さなことでもいいので、何かをちょっとやってみようかなとか、言ってみようかなとか、そういうふうになってくれたら、俺はもちろん、後輩たちやスタッフのみなさんも本当に幸せです。自分たちも本当に一生懸命作らせていただいたので、みなさんもこのメッセージを一生懸命受け取ってください。よろしくお願いします」
 
青木アナ「いや~荒木剛太の言葉となると、生徒のみなさんもしっかり聞いていましたね」
藤ヶ谷「やっぱり、メリハリが大事ですよね」
荒木剛太のその説得力のある言葉で、この日のトークはすべて終了。場内はこの日登壇した10名のジャニーズキャストと、入場時に渡された絵馬に自分の願いごとを書いた1000名の高校生たちが一緒に撮るフォトセッション&動画撮影の準備に入った。
準備の間に高校生のみんなが手にしている絵馬の願い事を見てみると、「助産師になる」「素敵な女性になりますように」「目指せ、イケメン!」「輝く大学生になる」「ロト7で8億円を当てる」「風磨くんにたくさん会いたい」といったオーソドックスなものから、「宇宙人に会えますように」「仮面を被りたい」といったユニークなものまであって面白い。
そして、そして……このとき、ロビーにはようやく仮面宣伝マンの姿が。観客席の扉を少し開け、場内の進行を見ながら、出番のときを待っていたのだ。当然、そこに彼がいることは観客のみんなは知らない。いったい何をしようというのか?
ついに仮面宣伝マンも登場!
そんな中、観客席の中央にキャストが登壇する台を設置する作業が終了し、それを見届けた仮面宣伝マンがついに動き出して場内に。その姿を確認した青木アナも「あっ、いま、仮面宣伝マンも来てくれましたね。あちらから現れた、黄色い仮面を被っているのは仮面宣伝マンです。仮面宣伝マンにも手を振ってくださってる方がいらっしゃいますけど、今日は仮面宣伝マンが本来のお仕事をしに来てくれました~!」
えっ、本来のお仕事? 仮面宣伝マンって地方の宣伝活動が主な仕事じゃないの? そう思っていた人も多いかもしれないが、仮面宣伝マンの仕事はそれだけじゃない。
この日の彼は設置された台に速やかに上がると、手にした白い紙をテレビのカメラクルーの方に指し出し、言葉を発することができない代わりに、身振り手振りで「OK?」などと確認している。そこで青木アナから解説が。
「いまね、仮面宣伝マンが白い紙をテレビクルーのみなさんに向けていますけど、これは業界用語で“白を撮る”というカメラの明るさを調整する仕事なんですね。仮面宣伝マン、今日はこれが仕事ですね?」
それを受けて仮面宣伝マンもウンウンと大きく頷いたが、地方宣伝の合間にこうしたイベントにも駆けつけて、本来の仕事もするなんて大したものだ。青木アナが思わず「お疲れさまです」と声をかけたのも分かるような気がした。
けれど、裏方の仕事は一瞬で、仮面宣伝マンは自分の仕事をこなしたら、風のようにまた姿を消してしまった。
そして、場内ではフォトセッションに続いて、テレビ・スポット向けの動画の撮影に。青木アナが進行を説明する。
「こちらは、映画の大ヒットの景気づけにみなさんにかけ声のご協力をお願いします。藤ヶ谷さんが『ドラマも映画も』と言いますので、会場のみなさん全員で『仮面ティーチャー、イェーイ』と大きな声で言って、手を振ってください」
藤ヶ谷「はい。じゃあ、一度練習しましょう。ドラマも映画も~」
会場「仮面ティーチャー、イェーイ!」
う~む、みんな照れ臭さもあって、まだまだ声が小さい。
青木アナ「本番ではさらに大きな声で言っていただけると助かります。荒木先生からもみなさんに指示をお願いします」
そこで、藤ヶ谷が「みんな、ちゃんと声を出すんだよ」と仕切り直すと、場内のみんなから「は~い!」という返事が返ってきた。「よし、OKです」と藤ヶ谷。さすが、荒木先生だ。
青木アナ「ありがとうございます。それでは本番に参りたいと思います」
藤ヶ谷「では行きますよ。ドラマも映画も~」
場内「仮面ティーチャー! イェーイ」
練習とは違うみんなの大きな声とともに、またまたバン! という轟音が鳴り響き、キャストや高校生のみんなの頭の上から金銀の紙ふぶきが降り注いだ。
青木アナ「どうもありがとうございました。それでは最後に、代表して藤ヶ谷さん、みなさんにご挨拶をお願いします」
藤ヶ谷「こうしてみなさんと会えたこと、自分の生徒が増えたことを本当に嬉しく思います。また違う友だちや両親、あと、先生と一緒にこの映画を観てみようと思ってくれたら嬉しいですね。そして、僕たちの熱いメッセージをぜひ全力で受け取ってください。本日はありがとうございました」
こうして、ドラマ版&劇場版のジャニーズキャスト総勢10名が登壇した一夜限りの『仮面ティーチャー』特別“課外授業”は大盛況の中終了した。
しかし……仮面宣伝マンにはまだ大事な仕事が残っていた。
仮面宣伝マンが本来の姿に戻った!?

それは、高校生のみんなが会場を後にした数十分後、ステージ下にある関係者控室の小さな1室で行われた。
先に部屋に入り、カメラをセッティングする仮面宣伝マン。誰かが来るのを待っているようだ。と、そこに現れたのは……なんと、いまイベントを終えたばかりの荒木剛太こと藤ヶ谷太輔ではないか? そう、ここで、このイベントの翌週に仮面宣伝マンが出演する、南海放送(愛媛)の夕方の情報番組「おかデリ」のための動画メッセージを撮影することになっていたのだ。
仮面宣伝マンが読み上げてもらうメッセージを書いた紙を1枚1枚めくり、藤ヶ谷がその通りに「『おかデリ』をご覧のみなさん、藤ヶ谷太輔です……」と話す。それはほかでは見られないなんとも不思議な光景で、紹介できないのが残念で仕方がない。藤ヶ谷も時折苦笑いを浮かべていたが、お互いにプロとプロだから、収録はアッという間に終了。
本来の仕事もしっかりこなし、次の課外授業の地に向かう仮面宣伝マンだった……。
つづく。
『劇場版 仮面ティーチャー』公開中→[http://kamen-movie.jp/]
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