【仲村瞳の歌謡界偉人名言集】#56 ボ
ーカリスト・鈴木雅之の言葉

作詞家、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー、バンドマン、振付師、……そして、歌手。きらびやかな日本の歌謡界を支えてきた偉人たちを紹介するとともに、その方々が発したエネルギー溢れる言葉を伝えます。常軌を逸した言動の裏に、時代を牽引したパワーが隠されているのです! このコラムで、皆様の生活に少しでも艶と潤いが生まれることを願います。

亡くなった瞬間、そこで歩みは終わるけ
ど、音楽はずっと残っていくわけだから
、残された者は、それを歌い継いでいく
ことが使命なんだと思っています

『encore/鈴木雅之、インタビューVol.1』 USENの音楽情報サイト「encore」2016.07.11より

鈴木雅之が、ソロ・デビュー30周年&還暦記念アルバム『dolce(ドルチェ)』発売を受けてのインタビュー記事。鈴木の15枚目となる同アルバムは、松任谷由実谷村新司玉置浩二久保田利伸岡村靖幸アンジェラ・アキKREVAといった、名だたる面々が楽曲を提供している。その中で、岡村靖幸の提供による「Luv or Trap」という曲について、インタビューが「プリンスっぽいミネアポリス・ファンクですね」とふると、「プリンスがいなくなったことは、僕のなかでかなり大きくて。プリンス的なミネアポリス・ファンクを一番好きなのが、実は鈴木雅之なんですよ(笑)」と返答。その流れで、鈴木が愛する、今は亡き三大ボーカル、マーヴィン・ゲイ、ルーサー・ヴァンドロス、ジェラルド・リヴァートの名を挙げつつ、今回の名言に繋げている。「“ソウル”という言葉は、ブラック・ミュージックだけじゃなくて、魂を届けるという意味もある」という言葉とともに、鈴木のボーカリストとしての哲学を感じとることができる。

鈴木雅之(すずきまさゆき)
1956年9月22日生まれ、東京都大田区出身。1975年、シャネルズのリーダーにしてメインボーカルとなる。1978年、大瀧詠一プロデュースによるアルバム『LET’S ONDO AGAIN』の収録曲「禁煙音頭」のボーカルに起用される。ちなみに、クレジット上の名前は、竜ヶ崎宇童。1980年、シャネルズとして「ランナウェイ」でデビューし、110万枚のミリオンセラーを記録する。1983年、グループ名をシャネルズからラッツ&スターに改名。1986年、大澤誉志幸のプロデュースよる「ガラス越しに消えた夏」でソロデビュー。1987年、姉・鈴木聖美のデビュー・アルバム『WOMAN』をプロデュース。1996年、11年ぶりにラッツ&スターとして活動を再開し、大瀧詠一プロデュースによるシングル「夢で逢えたら」をリリース。2011年、「DISCOVER JAPAN」で、第53回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。2016年には第58回日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞している。

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