LiSA ライブ写真

LiSA ライブ写真

LiSA、
アジアツアーが
日本武道館2DAYSにて開幕!

LiSAにとって武道館という場所は特別だ。

それは単に、誰もが目標とする場という意味ではない。彼女にとって武道館は、オーディションの最終選考で夢を勝ち取った原点であり、“またいつか単独公演でこのステージに立ちたい!”と心に誓った目標の場所であり、完璧なライヴが作れなかったことで、大きな悔しさを残した場所であり、“いつかまたここで完璧なライヴを魅せたい!”とリベンジを誓った場所でもあり、それを乗り越えた先にあった最高の景色を作ることができた、特別な場所なのである。まさに。LiSAというアーティストの歴史的にももちろん、常に彼女自身の人生の大きな“きっかけ”を作っている、大切な場所だと言っても過言ではないだろう。

2018年6月14日、15日。LiSAは3年ぶりにして、4回目の武道館に立った。
LiSAにとって武道館という場所は特別だ。

それは単に、誰もが目標とする場という意味ではない。彼女にとって武道館は、オーディションの最終選考で夢を勝ち取った原点であり、“またいつか単独公演でこのステージに立ちたい!”と心に誓った目標の場所であり、完璧なライヴが作れなかったことで、大きな悔しさを残した場所であり、“いつかまたここで完璧なライヴを魅せたい!”とリベンジを誓った場所でもあり、それを乗り越えた先にあった最高の景色を作ることができた、特別な場所なのである。まさに。LiSAというアーティストの歴史的にももちろん、常に彼女自身の人生の大きな“きっかけ”を作っている、大切な場所だと言っても過言ではないだろう。

2018年6月14日、15日。LiSAは3年ぶりにして、4回目の武道館に立った。
 
メインステージの後ろにも客席を設けた武道館。1階と2階のスタンド席のオーディエンスが照らすサイリウムのピンクが、ステージとアリーナ席を包み込むように360度円を描いていた。今回のツアータイトル[eN]にちなんだ構成だ。LiSAは、そんなピンクの光に包まれながら、自らの声だけで唄い始めた。

“Believe in myself いつか この曲聴いた 誰かが 今を 愛せたらいい———”

ライヴのオープニングとして用意された「Believe in myself」の歌い出しだ。彼女は、この曲の歌い出しのフレーズをこの日の“0曲目”として置いていたのだ。まさしく。歌詞として書かれたその言葉は、LiSAがこの日伝えたかった言葉であり、常に心に置いている言葉であり、もっと言うなれば、LiSAが歌う意味そのものだ。

LiSAは、一番届けたい想いを導入とし、両日共「Rising Hope」を1曲目に一気に加速させたのだった。場内は1曲目からライヴ中盤のような熱気に包まれた。LiSAの歌に合わせて投げかけられるオーディエンスの歓声は地響きの様だ。LiSAの歌声がオーディエンスの力となり、オーディエンスの歓声がLiSAの力になる。LiSAのライヴでは、そんな双方の求め合う力を強く感じることができる。

14日、15日と、セットリストを変えて届けられたライヴであったが、どちらも前半戦ではポップな楽曲たちを並べてオーディエンスを楽しませ、中盤戦では黒いマントに身を包み、声質を低く変化させ、「EGOiSTiC SHOOTER」「L.Miranic」を間髪入れずに届け、小悪魔的な“黒LiSA”でダークなロックを歌って魅せ、さらに、そこから続けて届けられた「DOCTOR」「Empty MERMAiD」(14日は『罪人』)では、
ランチュウを思わせる真っ赤な着物を纏い、番傘をさしながらゆっくりと中央の花道に身を置き、妖艶なパフォーマンスと共に、ヴィジョンに浮かび上がった“艶”を見事に演じながら、“ロックヒロイン”の貫禄をまじまじと見せつけたのだった。

後半戦。空気を一変させたのは「シルシ」だった。透明な光に包まれ、真っ白なドレスに身を包んだLiSAは、迷わずに自分を追いかけてくれたオーディエンスに、自分が生きたシルシをしっかりと歌って届けたのだった。

「武道館のステージにワンマンライヴで立つのは3年ぶりです。私にとって武道館は夢の場所でもあって、初めて立ってから4年が経つんですけど、4年前の武道館は正直最悪でした。そのときの武道館は本当に広くて、みんなが本当に遠くて、すごく不安がいっぱいあったんですけど、4年経って、いろんな会場でライヴを経験して、今日は、みんなのことを“こんなにも近く感じる!”と思っています。武道館って怖い場所じゃなかったんだなって。武道館には魔物がいるって言われているけど、きっとその魔物は、夢の場所に向かうドキドキとか不安とか、いろんな自分の気持ちが作り上げたものだったんじゃないかなって思うんです。そんな魔物と戦った初めての武道館から4年、またこんなにもたくさんの人達と一緒に、ベストアルバムのお祝いとして戻ってこれたことが本当に本当に嬉しいです。ありがとうございます。デビューした頃から、いや、子供の頃に夢見た頃からしたら数えたら20年くらいになるけど、その頃の自分は、こんなにもお客さんが居てくれる武道館を想像することはできませんでした。歌うことが好きだなって思って、歌う事を夢にして、地元の岐阜県から出て来て、今まで一生懸命一生懸命歩いてきて、今日、ここに立っています。何が言いたいか伝わっているかな? とっても嬉しいってこと。こうして、武道館という場所に立って歌えるシンガーになれたんだな、1つのレガシーを残したんだな、みんなと一緒にレガシーを残したんだなと、本当に嬉しく思っています」

LiSAは、真っ白なドレスにギターをかけると、この言葉の後に「WiLL~無色透明~」を届けたのだった。みんなを楽しませるために、一生懸命練習したのだろう、たどたどしかったギタープレイは、目を見張るほど成長していた。イントロのコードを力強くLiSAが弾いて始まったこの曲は、LiSAの言葉通り、歌うことを夢見た彼女が上京し、何度も何度も挫けそうになる自分を奮い立たせ、懸命に夢を追いかけ、自分の歌を求めてくれるみんなと出逢い、そして、此処に立っている今そのものだった。

LiSAが求められる理由。それは、彼女が、嘘のない、ありのままの生き方を歌うからだと私は思う。オーディエンスは、そんなLiSAの歌声を噛み締めるように受けとめていたのだった。

ライヴの終盤戦では、ベスト盤用に収録するために、リアレンジされた「ROCK-mode'18」で拍車をかけ、「Thrill, Risk, Heartless」「Psychedelic Drive」といった人気曲を届け、彼女の意識を大きく変化させたという「Catch the Moment」でオーディエンスと共に声を重ねて歌ったのだった。本編ラストに届けられた「Mr.Launcher」で、会場内がこの曲のテーマカラーであったグリーンで埋め尽くされた瞬間では、LiSAとオーディエンスの絆がはっきりと見えた気がした。

アジアツアー初日となった2日間のライヴは完璧だった。LiSA本人も、しっかりと手応えを感じていたであろうほどに“完璧”であり、観た者の感想としても“完璧”であった。ツアーの幕開けとしても、“完璧”な初日であったと言えるだろう。この2日間のライヴで、初めてLiSAのライヴを体感した人は、きっと非の打ち所がないその完璧さに驚いたに違いない。それほどまでに、3年ぶり4回目の武道館のLiSAのライヴは“完璧”であった。しかし。この“完璧”は、自然に生まれたものでなければ、努力なくしてできたものでもない。LiSAは、“楽しいを作る天才”ではあるが、“努力しなくてもなんでもできちゃう天才”ではない。どちらかというと不器用で、どちらかというと自信がなくて、どちらかというと“完璧ではない”、何処にでも居る女の子なのだ。しかし、LiSAがすごいのは、そんな自分を、みんなを楽しませるステージの上では“完璧”にすることだ。彼女は、そうするための努力を惜しまない。LiSAを支える多くのファンたちは、そんな彼女を知っている。自分達を“完璧なLiSA”で楽しませてくれるLiSAの裏側の彼女の努力や、自分達の喜ぶ顔や幸せを願ってくれる彼女の、弱い部分や不完全な部分も全部知っているのだ。だからこそ、ステージの上の“完璧なLiSA”を、とても愛しく思うのだ。

ライヴで、LiSAのサウンドを一緒に作り上げているバンドメンバーたちも、そんなLiSAの捨て身の努力を間近で見ているからこそ、全力で彼女を支えるのだ。今までにも海外でのワンマンライブは幾度と経験してきたLiSAだが、今回、日本国内のアリーナ公演と合わせての大規模なアジアツアーは初の試みとなる。故に、初日となった2日間の武道館はLiSAにとって大きなプレッシャーを抱えるものだったに違いない。しかし。プレッシャーが大きかっただけに、その達成感は大きな自信となったことだろう。

LiSAは2日目の公演となった15日のアンコールで、“縁”の文字がヴィジョンに浮かび上がる中、「Believe in ourselves」を届け、MCへと繋げると、自らがLiSAとして歌い始め、歩んできた7年間を振り返り、まるで子供が泣きじゃくるような本気泣きを見せながら、涙を堪えてこう言った。

「1つひとつが繋いでくれた縁だと思っています。“Day”が“Way”になっていったんです。みんなが、私の存在を肯定してくれました」

故の“[eN]=縁”である。

“キミの記憶の中 ほら ほら確かに 僕の姿 刻まれてる、すぐ近くでわかる今が嬉しいから いつか寂しかった暗い闇の中で 見つけだしてくれたキミの笑い声が 続きますように 続きますように———”

そう歌われる新曲「Believe in ourselves」に綴られた想いは、0曲目に歌われた「Believe in myself」に綴られていた想いと変わっていない。myselfからourselvesへ。LiSAの中で、自分のために歌っていた歌はやがて、みんなのために歌う歌へと変化していった。この日のライヴは、そんな彼女の“歌う意味”が見えたライヴだった。

LiSAは、ラストに、ピンクのサイリウムに包まれながら「best day, best way」を届けたとき、最高の笑顔を客席に向けながら、1人ひとりのピンクの光をギュッと抱きしめるかのように両手いっぱいに手を広げる仕草を魅せた。そして、全てを歌い終えた彼女は、自信いっぱいに“アジアツアー、行ってきますっ!”と叫んだのだった。そんなLiSAの声に、“いってらっしゃ〜い!”と声を揃えたオーディエンス。その声は、LiSAの大切なお守りになったことだろう。

大阪城ホールでの大阪公演を終えた今、LiSAはアジアへ挑む。このツアーを通して、LiSAに新たな縁が、そして、このツアーでLiSAの歌と出逢った人達にも、どうか素敵な縁が広がっていきますように———。
【セットリスト】
0. Believe in myself
1.Rising Hope
2.traumerei(14日)
 AxxxiS / Brave Freak Out(15日)
3.oath sign(14日)
 ASH(15日)
4.だってアタシのヒーロー。(14日)
 Rally Go Round(15日)
5.No More Time Machine
6.WiLD CANDY(14日)
エレクトリリカル(15日)
7.EGOiSTiC SHOOTER
8.L.Miranic
9.DOCTOR
10.罪人(14日)
  Empty MERMAiD(15日)
11.シルシ
12.ハローグッデイ(14日)
WiLL〜無色透明〜(15日)
13.Hi FiVE!
14.ROCK-mode'18
15.Thrill, Risk, Heartless
16.Psychedelic Drive
17.LiTTLE DEViL PARADE(14日)
コズミックジェットコースター(15日)
18.crossing field
19.Catch the Moment
20.Mr.Launcher
21.Believe in ourselves
22.best day, best way

撮影:上飯坂一/取材:武市尚子

【ライブ情報】
■『LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[eN]』
7月21日(土) シンガポール・Zepp@BIGBOX Singapore
8月11日(土) 香港・MacPherson Stadium
8月18日(土) 台北(台湾)・新荘体育館
8月24日(金) 広州・中山記念堂
8月26日(日) 上海・上海静安スポーツセンター体育館

■『LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[core]』
10月06日(土) 千葉・千葉県文化会館
10月08日(月・祝) 山梨・コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
11月02日(金) 東京・TOKYO DOME CITY HALL
11月03日(土・祝) 東京・TOKYO DOME CITY HALL

<チケット>
■千葉公演、山梨公演
指定席 ¥6,480(税込)※3歳以上チケット必要
千葉公演チケット詳細ページ:https://goo.gl/ZnmwQ4
山梨公演チケット詳細ページ:https://goo.gl/xi2Pve

■東京公演2DAYS
指定席 ¥6,480(税込)/後方立見 ¥6,480(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
※3歳以上チケット必要
DAY1チケット詳細ページ:https://goo.gl/bBbSSP
DAY2チケット詳細ページ:https://goo.gl/Pwzbyn
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【ライブ情報】

■『LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[eN]』
7月21日(土) シンガポール・Zepp@BIGBOX Singapore
8月11日(土) 香港・MacPherson Stadium
8月18日(土) 台北(台湾)・新荘体育館
8月24日(金) 広州・中山記念堂
8月26日(日) 上海・上海静安スポーツセンター体育館

■『LiVE is Smile Always~ASiA TOUR 2018~[core]』
10月06日(土) 千葉・千葉県文化会館
10月08日(月・祝) 山梨・コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)
11月02日(金) 東京・TOKYO DOME CITY HALL
11月03日(土・祝) 東京・TOKYO DOME CITY HALL

<チケット>
■千葉公演、山梨公演
指定席 ¥6,480(税込)※3歳以上チケット必要
■東京公演2DAYS
指定席 ¥6,480(税込)/後方立見 ¥6,480(税込)
※入場時ドリンク代別途必要
※3歳以上チケット必要

OKMusic編集部

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