子連れキャンプは赤ちゃんでもOK? 年
齢別デビューの注意点

子どものキャンプデビューの “ベストタイミング” は? 0歳、2歳前後、3歳以上のシチュエーション別に解説。成功の秘訣は、何よりも親が楽しむこと。年間約200名の子育てファミリーをアウトドアに連れ出している、アウトドア団体の代表が伝授します。

子どもをキャンプに連れ出す “ベストタイミング” ってあるの?
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キャンプは、0歳の乳児でもできますが、成長度合いによって、デビューできる条件や、難易度が変わってきます。
年間約200名の子育てファミリーを、アウトドアに連れ出している経験から、解説します。
0歳:親子でのんびり自然を味わう余裕を作り出せるか、が分かれ目意外かもしれませんが、0歳の乳児でも、キャンプに連れ出すことは、充分に可能です。
実際、私が代表を務めさせてもらっている、asobi基地アウトドア部のキャンプイベントでは、過去に2組の0歳が参加しました。
また、今シーズンも、0歳6ヶ月の赤ちゃんを連れたファミリーから、キャンプイベントへの参加申込をもらっています。
地面の石を、物珍しそうに触ったり、ちょっとずっこけて、泣いてみたり。
成長度合いなりに、街中とは違う、自然の刺激を、楽しんでいる様子が見られます。
ハンモックに揺られるのは、0歳でも楽しいようですよ。
キャンプ慣れ or 第3者のサポートは必要
ただし、当然ではありますが、0歳児の多くは、抱っこしている時間が長くなります。
また、生後半年を過ぎて、まとまった睡眠を取るようになったとしても、お昼寝の回数は多いもの。
グズったらあやす、寝かし付ける、など、父か母のどちらかは、常に、手がふさがっている状況になります。
手が空いているもう一方が、キャンプをてきぱきこなせないと、なかなか大変です。
夫婦ともにキャンプビギナーの場合は、第3者のサポートが必要です。
asobi基地アウトドア部では、保育士をはじめ、“子どものプロ” が、スタッフとして参加します。
また、参加する他ファミリーも、自らが通ってきた道。0歳の育児の大変さをわかっているので、自然にサポートしあう空気になります。
このように、0歳のキャンプデビューは、親子でのんびりできる余裕を作り出せれば、という条件付きとなります。
制約に対応できる楽チン施設を選ぼう
1〜2歳:イヤイヤ期ほか制約に対応できる、楽チン施設を選ぼう睡眠時間が安定し、大人とほぼ同じ食事がとれるようになると、かなりキャンプデビューしやすくなります。
実際、この時期の子どもをキャンプに連れ出すときに、障害となるのは、親の心理的ハードルがすべてであるケースが多いように思います。
かくいう我が家も、第1子のときは、はじめての子育てで精神的に疲弊している感覚があり、とてもではないですが、1歳でキャンプに連れ出そうという頭がありませんでした。
が、第2子は、1歳でキャンプデビューしており、何ら大きな問題もなく、楽しめました(当時、第1子は3歳)。
楽できる近場&設備の整ったキャンプ場がおすすめ
2歳前後にまで成長してくると、大きな問題になるのが、イヤイヤ期です。
理由もわからず、とにかく拒否して、言うことをきかない。
道路の真ん中で大の字になって、ギャン泣き。
電車での移動は、親にとっては、精神的に負担に感じるケースが多いはず。
車で移動するにしても、何時間もチャイルドシートに縛り付けられっぱなしなのは、小さな子どもにとって想像以上の苦行です。
また、いざキャンプをしようとしても、子どもがイヤイヤ期を全力発揮してしまったら、テントを設営したり、炊事したりしている場合じゃありません。
こうした制約を考えると、近場で、設備が整っているキャンプ場が吉。
テントが常設されていて、BBQの準備までしてくれる、サービスの厚いキャンプ場もあります。
コテージ、グランピング等での宿泊も、選択肢に入れていいでしょう。
3〜4歳:親がキャンプ初心者の場合にはデビュー狙い目3歳、4歳となり、イヤイヤ期がなりを潜めてくると、キャンプに限らず、かなりお出かけしやすくなります。
体力もつき、自分でできることも増えて、手が掛からなくなってきます。
特に、親がキャンプ初心者の場合には、キャンプデビューの狙い目の時期になります。
子どもが、ここまで成長すれば、あとは、お父さんお母さんが「キャンプに行きたい」と思うかどうかだけです。
本当の「ベストタイミング」とは
小さい頃から少しずつアウトドアに慣れていこう3歳以上になれば、楽々でキャンプデビューできるかというと、必ずしもそうとは言えません。
これは、5歳になっても、6歳になっても、同じです。
はじめての環境に飛び込むというのは、何歳になっても、強い刺激になるからです。
たとえば、テント+寝袋で、うまく寝付けなかったり、夜の暗闇を必要以上に怖がったり、夜泣きして泣き止まなかったり。
ただ、だからと言ってデビューの先延ばしは、個人的にはおすすめしません。
年齢が上がればうまくデビューできる、というわけではないからです。
年間約200名のファミリーと子どもたちを見ていると、むしろ、年齢が上がれば上がるほど、うまくいかなかったときに苦手意識を持ちやすくなる印象があります。
逆に、最初はテントで寝付けなかったり、自然の中での遊び方がわからなかったりした幼児は、2回、3回と経験するうちに、あっという間に適応していきます。
親が「キャンプしたい!」と思ったときがベストタイミング何歳からキャンプデビューできるんだろう? という疑問は、もっともですが、実際的な話をすれば、子どもを中心に考えても、なかなかうまい結論は出ないように思います。
むしろ、子育てに精神的に余裕が出てきて、お父さんお母さんが「キャンプもできそう」「キャンプがしたい!」と思ったときが、ベストタイミング。
親自身が、アウトドアを楽しむことが、なによりも大切です。
なぜなら、親が楽しめてさえいれば、子どもにとっても、いい思い出になりやすいから。
「キャンプがしたい」と思ったときに、まだ子どもの手が掛かりそうであれば、コテージや常設テント、グランピングを活用するなどして、難易度を調整すれば、楽しみやすくなるはずです。
また、キャンプビギナーの方に、1つ覚えておいてほしいのが、“うまくキャンプをする必要はない” ということ。
どんなに周到に準備をして、事前に知識を仕入れておいても、失敗をしますし、アウトドアではしょっちゅう想定外が起きます。
こうした過程も含めて、自然の中での特別な時間を楽しむのが、アウトドアの醍醐味ではないでしょうか。
ぜひ、親子で、全力で楽しんでいただければと思います。

ウレぴあ総研

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