『臼井孝のヒット曲探検隊 ~アーティスト別 ベストヒット20』

『臼井孝のヒット曲探検隊 ~アーティスト別 ベストヒット20』

「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
平成の歌姫、浜崎あゆみの
ヒットを探る

総合1位は繊細な感情を熱唱する
2000年発売のシングル「M」

総合1位は2000年発売のシングル「M」。恋の終わりに怯えながらも、恋することを決して抑えられないという繊細な感情を熱唱するのが印象的で、本作からCREA名義での作曲も見られるようになるなど、音楽的により深く関わるようになったことも一因だろうか。また、TVでの白いロングドレスの衣装や、CDセールスでのモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」との頂上対決など、何かと話題の大きな作品だった。
なお、配信では25万件以上のダウンロードヒットの11曲中、2006年以降のレコチョク年間TOP100にランクインしたものから上位と決めているため、2000年発売の「M」はここでのルール上10位となっているが、実際は現在でも長くダウンロードされている一曲。というか、そもそも2000年時点でまだ配信すら始まっていないのに、25万件を優に超え、今なお配信で支持されているという事実だけでも、十分“ヒット曲”と呼べるだろう。ちなみに、浜崎あゆみの配信10万件以上のヒット曲は2017年末時点で41曲。これは配信を主力として00年代後半にデビューしたアーティストと比べても引けをとらない。

「M」MV

“泣けるバラード”として評判を呼んだ
「SEASON」が総合2位を獲得

そして、総合2位も同じく2000年発売の「SEASON」。ドラマ『天気予報の恋人』主題歌で、過去の想い出をゆっくり癒していくという歌詞を等身大の歌声に乗せることで“泣けるバラード”として評判を呼んだ。また、3ヶ月連続で発売された「vogue」→「Far away」→「SEASONS」と、3作のCDジャケットがリンクしていることも話題となった。

「SEASON」MV

総合3位はカラオケで1位を獲得した
2006年夏のシングル「BLUE BIRD」

総合3位には、2006年夏のシングル「BLUE BIRD」がランクイン。CDセールスは約26万枚と、5枚のミリオンセラーを含め50万枚以上のヒットを連発していた99年~03年より下がっているが、配信では25万件以上で2位、カラオケでは1位となっており、総合で上位入りとなった。本作はゼスプリ「ゴールドキウイ」のCMソングに起用された爽やかなポップチューンだが、《『僕の翼を君にあげる』そう言って君は少し泣いた/こらえきれず僕も泣いた》とあるように、よくよく聞くと「僕」と「僕」の絆を浜崎が歌っているのが新鮮だ。

「BLUE BIRD」MV

自身で作詞・作曲を手がけた
「evolution」が総合4位

総合4位は「M」に続くシングルとして発売され、「M」同様に自身で作詞・作曲を手がけた2001年の「evolution」。《こんな時代に生まれついたよ/だけど君に出会えたよ》と早口にまくしたてるポップロック調の楽曲だが、近年のライヴでは、そのパフォーマンスがますますパワフルになっている。

「evolution」MV

OKMusic編集部

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