三太郎メンバーが一糸乱れぬダンスを
披露!:本格化する携帯電話会社の春
商戦

auの「三太郎シリーズ」の新CMとして「着信音」篇のTVCMが2018年3月9日より全国で放映開始された。新CMは、軽快な音楽に合わせて突然ダンスを踊り始めた生徒に困惑する桃太郎のストーリー。

▼ au「着信音」篇
スマホで聞きなれた着信音。このCMを見て、ドキッとしてスマホを見てしまった人もいるだろう。
寺小屋での習字の授業中、教室内に鳴り響く軽快な音楽に気づいた桃太郎は、「え?何この音・・・」と辺りを見渡します。すると浦島太郎が突然立ち上がり、音楽に合わせてロボットダンスのような踊りを始める浦島太郎。

金太郎と赤鬼も踊り始め、「ちょっと、どうしたの?」と尋ねる桃太郎。息の合ったダンスを踊り続ける3人はそんな桃太郎の言葉に見向きもしません。「ちょ、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ・・・」と桃太郎が3人を止めようとするも、3人に合わせて後ろの生徒や先生の乙姫まで踊り始め、「え!?」と驚く桃太郎。
軽快な音楽に合わせて一糸乱れぬダンスを踊り続ける様子に、状況が読み込めない桃太郎は「あ、いやいやいや・・」と慌てるも、桃太郎の席を境とした教室の半分の生徒は踊ることなく習字を続けていることに気が付き「あ、半分だけ?」と、ツッコミ。
自分も含め、踊っていない生徒がいたことに安心したのもつかの間、踊っている生徒が合図を送ると、突然踊っていなかった半分の生徒が踊り始め、「えぇ?!」と驚く桃太郎。最後には、踊らなくてはいけないような雰囲気に、「あ、オレも!?」と慌てる桃太郎。
今回は寺子屋の習字の授業中、突然鳴り出した着信音に動揺する桃ちゃんの横で突然浦ちゃんが踊りだすと、続いて金ちゃん赤鬼、さらには乙ちゃん含める全員でのダンスが披露され、まるで現代でいうフラッシュモブのような展開へ。
桃ちゃん以外全員ダンスという異例のシュチュエーションのなか、練習に励んだみなさんのお陰で一糸乱れぬダンスを撮影することが出来たとのこと。ラストのオチの「えぇ、俺も!?」は桃太郎のアドリブで現場ではスタッフの笑いを誘い、本編でもそのまま採用したそうだ。

「三太郎 VS 欅坂46 VS TWICE」本格化
する携帯電話会社の春商戦

auの三太郎シリーズも通算100作品目前。2017年度のCM好感度No.1ブランドとして「BRAND OF THE YEAR 2017」にも選出された。三太郎シリーズは2015年度から3年連続の受賞だ。

そのauの三太郎シリーズに、ライバルのドコモは春商戦のCMに今年から人気アイドルグループの欅坂46を起用して新曲 『ガラスを割れ!』で対抗してくる。欅坂46は女子からの人気も高い。

さらにY!mobileは日本で初のTVCM出演になる韓国のガールズグループTWICEを起用し、「ワイモバ学園」に登場し、学生にアピールしている。

携帯電話会社にとって、卒業式から入学式を迎えるこの3月から4月にかけての春商戦は一番スマホが売れる時期だ。そのため、各社ともに広告宣伝には必死だ。

auは「auと言えば、三太郎シリーズ」というブランド確立に成功している。スマホは、もはや製品やサービス、料金体系では差別化が難しくなってきた。

そのため、ブランドイメージでの差別化が物凄く重要だ。消費者の印象に残るインパクトのあるCMを流し続けたり、店頭にポスターを掲示して、「好印象」を持ってもらい、ブランドイメージを確立する必要がある。

欅坂46を起用したドコモ、TWICEを起用したY!mobile。三太郎シリーズに対抗できる新たなブランドイメージを確立できるだろうか。

▼ドコモCM「欅坂で会合」篇
▼ Y!mobileの TWICE「Y.M.C.A.」 Y!mobile School Dance Movie

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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