「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ラブソングとエールソング、
どちらが人気!?
ドリカムのベストヒットを探る!

総合ランキングの1位は
ドラマ『愛していると言ってくれ』の
主題歌「LOVE LOVE LOVE」

3部門で決まった総合ランキングの1位は、95年のドラマ『愛していると言ってくれ』の主題歌となった「LOVE LOVE LOVE」。ドラマ中では筆談や手話が恋愛上のコミュニケーションに使われたことが話題となり、同クール内で最大人気となったことも、本作がドリカムの中で突出した約249万枚というCDセールスになった要因だろうが、この「LOVE LOVE LOVE」はコアなファンによる人気投票では決して上位にはならない。無論、コアなファンもライヴでは大合唱をするのだろうが、この究極のシンプルにまとめたこの一曲だけで、複雑なメロディーや絶妙な歌詞表現の多いドリカムを語ってほしくないという想いもあるのかもしれない。

実際に、CD、配信、カラオケの3部門全てでTOP10入りしているのは、本作のみだが、この80ポイントそこそこというのは、他のアーティストでは3番手になる程度の支持で、サザンオールスターズにおける「TSUNAMI」やSMAPにおける「世界に一つだけの花」のように全部門を制覇するような絶対的エースという感じではない。つまり、それだけドリカムのヒットは意見が大きく分かれるのだ。

75万件を超えのドリカム最大配信ヒット
「何度でも」が総合2位にランクイン

総合2位は、2005年のシングル「何度でも」。発売当時は3度目の起用となったフジテレビ系ドラマ『救命病棟24時』の主題歌としてスマッシュヒットしたが、その後、映画『Mayu』主題歌や、浅田真央が出演する「住友生命」のCMソングにも起用され、さらに彼ら自身が『NHK紅白歌合戦』などの大型音楽番組で披露したり、カラオケ番組で実力派ヴォーカリストがカバーしたりすることで、まさに“何度でも”再浮上した結果、75万件を超えドリカム最大の配信ヒットとなった。特に、東日本大震災以降、その不屈の精神を象徴するエールソングとして再浮上する傾向がいっそう顕著となり、今も配信では継続的に売れているので、いずれ自身初の配信ミリオンヒットとなりそうだ(なお、この数字には、2011年3月28日~同年4月27日までに実施された無料配信分は含まれていない)。

OKMusic編集部

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