映画『ラッキー』90歳の頑固じじいが
死と向き合う、生き方に迷う人に向け
た感動作

名優ハリー・ディーン・スタントン最後の主演作『ラッキー』が、2018年3月17日(土)より全国で順次公開されていく。自由きままで頑固で一匹狼、90歳のお爺さんラッキーと、ちょっぴり風変わりな街の人々の交流を描いた作品だ。
現実主義で一匹狼、偏屈で”遺伝的に頑固だ”と言われるラッキーを演じるのはハリー・ディーン・スタントン。彼は残念ながら映画の公開の前、2017年9月に亡くなった。『エイリアン』など名脇役として多くの作品に出演。カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞したヴィム・ヴェンダースの名作『パリ、テキサス』では、主人公を演じて脚光を浴びた。
映画監督として知られるデヴィッド・リンチは、ラッキーの友人役として出演する。ハリー・ディーン・スタントンは、リンチの作品『ワイルド・アット・ハート 』などに出演しており、長年の友人としても交流があった。そのほかでは、過去何度も共演した名優トム・スケリットも出演。俳優出身で監督デビュー作となるジョン・キャロル・リンチがメガホンをとる。
実際に、スタントンの長年の友人である出演者を想定して書いた脚本は、哲学的で示唆に富み、本人たちの“素”を思わせる会話のように見えてくる。全ての者に訪れる人生の終わりについて、スタントンの人生になぞらえて描く、彼へのラブレターとも言える作品だ。
銀行強盗もしない、飛行機から飛び降りもしない、人助けもしない。神様も信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚す。毎日、コーヒーを飲みタバコをふかす。バーではブラッディ・マリアを飲み、常連客たちと過ごす。そんな日々を生きる中でふと、人生の終わりが近づいていることを知る。そうして「死」について考え始める。子供の頃は怖かった暗闇、去っていったペットの亀、「エサ」として売られるコオロギ。小さな街の人々との交流の中で、ラッキーは「それ」を悟っていく。全ての者に訪れる「死」。難しい現実主義者ラッキーがたどり着いた、ある答えとは?
『ラッキー』
原題:Lucky
監督:ジョン・キャロル・リンチ
出演:ハリー・ディーン・スタントン(『パリ、テキサス』『レポマン』『ツイン・ピークス The Return』)、デヴィッド・リンチ(『インランド・エンパイア』『ツイン・ピークス』監督)、ロン・リビングストン(『セックス・アンド・ザ・シティ』)、エド・ベグリー・ジュニア、トム・スケリット、べス・グラント、ジェイムズ・ダレン、バリー・シャバカ・ヘンリー
公開日:2018年3月17日(土)より、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか全国順次公開
配給・宣伝:アップリンク
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