『パディントン2』公開記念!三戸な
つめインタビュー

アーティストとして、モデルとして、そして、時にはバラエティやCMなど多方面で活躍し、その存在の愛らしさで幅広い人気を誇る三戸なつめ。もう一つの新境地として声優への初挑戦となったのは映画『パディントン』。個人的にも思い入れがあるという作品が2年の時を経て、『パディントン2』として帰ってきました。自分の成長とキャラクターの成長を重ねて、その“再会”を楽しみながら、作品への思い、お仕事への思いを語ってくれたなつめちゃん。
一世一代の冒険と家族の愛が詰まった映画『パディントン2』。そのなつめちゃん的見どころも必見です。
—『パディントン2』のお話を聞いた時の心境から振り返ってもらえますか?
率直に、またジュディに会えるっていうのが、めっちゃ嬉しかったです! 学校の図書室とかでよく読んでいたっていうのもあって、個人的にも小さい頃からの思い出のある作品だったので、最初にジュディの声をできるっていうお話をもらった時もすごく嬉しかったんです。パディントンシリーズには、いろんなお話があるから、「2があったらいいなあ」と思っていたので、夢が叶いました!
—前作の『パディントン』への声の出演を経て、2に向かう意気込みはどんなものでしたか?
前回は声優さんのお仕事が初挑戦だったので、何もわからなくて…。監督さんにすごく頼らせてもらって、いろんなアドバイスをいただいてたので、今回は成長したところを見てもらいたいなって思ってました。教えてもらったこととかも思い出しながら…。
—実際に、久しぶりにジュディを演じてみてどうでしたか?
ジュディ自身もキャラクターとして成長していたので、やりやすかったというか、前作以上に自分の世代にリンクする部分もありました。前作では高い声とか子どもらしい声を意識して出したりしていたのですが、今回はそういうことを思わず、その代わり、より一層感情を込めて話すように心がけました。成長したジュディは、パディントンのことを本当の弟のように思って接しているんですが、自分自身は末っ子だったので、自分より小さい子への接し方っていうニュアンスにはちょっと苦労しました。だけど、せっかく時を経て少しお姉さんになっていたジュディにも会えたので、自然なお姉さんらしい声が出せたらなと思っていました。
—キャラクターが成長することによって、距離が縮まったんですね。まさに時を経てのジュディとの再会という感じがします!
ジュディの魅力は、めちゃくちゃ真面目なところなんです! 前作でも一生懸命中国語を勉強していたし、今回も変わらず一生懸命。ジュディの中で理想の女性像があって、それに向かって生きているんだなっていうのがすごく感じられるんですよね。自立したカッコイイ女性になりたいっていう気持ち。だから、前作の時はお母さんのふわふわした感じが許せなかったりしたのかなって。でも、ストーリーが続くごとに、お母さんの本当の強さとかもジュディに伝わっていって、ジュディの気持ちが変わっていくんです。そういう人との関わりの部分に、成長や変化を感じるんですよね。一見クールでしっかりしているけど、恋をしたりする姿を見ていると等身大の10代らしさも感じさせてくれる。
—なつめちゃんがジュディくらいの時はどんな少女でしたか?
自分はあんなにしっかりしてなかったです。もっとヘラヘラしてました(笑)。ジュディは10代には珍しい、自分の理想や目標が明確な子ですごいなって思います。でも周りの子たちが将来の夢をしっかり持っていたりすることを尊敬していたし、焦りではないんですけど、そういう意味で将来を意識していた年齢だったなって。私自身は、今が一番一生懸命生きている気がします(笑)。
—多方面で活躍しているなつめちゃんにとって、声優のお仕事のやりがいや魅力、または難しさとはどんなものでしょう?
自分が表に出ない分、どれだけ言葉だけで伝えられるだろうっていうことかなって。それはすごく難しくて、同時にやりがいがあることだなって思います。一つの文でも普通に読んでいるのと、1個1個の単語の意味を意識していうのとでは全く印象が変わるんです。「ここを1番伝えたいから、強い思いを込めて言おう」とかそういう“気持ち”ですごく大きく変わるんです。あと、普段が関西弁なので、イントネーションでは苦労しています。長いセリフというよりはちょっとした単語の発音。“クマ”の発音も標準語と関西弁は違うので、頑張って馴染みました!(笑)
—印象に残っているシーンや好きなシーンは?
もう、めちゃくちゃいっぱいあって、1個にしぼるのが難しいくらい! パディントンが敵を追うために一生懸命奮闘するんですけど、時々愛らしい姿が見られて…。「ああパディントンだ!」ってしっかり感じさせてくれるんです。あと、ファッションもすごく好きです。囚人のところも可愛いし、「あの格好したいなあ」っていうのがたくさんありました。
—カラフルでとても可愛いですよね。なつめちゃんに着てみて欲しいなあと思う衣装がたくさんありました!
とくに、お母さんの服装の色使いとか大好き! 雑誌とかでも、よくイギリスの人たちのファッションを見るんですけど、お母さんはそれよりも色をたくさん使ってて、少し夢見がちというか、独特のムードをまとってるんですよね。お母さんのアーティスティックで独創的な部分がファッションで表現されているところに惹かれるし、真似したいです。衣装・美術、世界観がめちゃくちゃ可愛いので、小さい子でも観やすいんじゃないかな?
—いろんな層の人たちが楽しみにしている作品だと思います! スバリ、なつめちゃん的『パディントン2』の見どころをお願いします。
画面のどこを切り取っても、可愛くて素敵な世界観! そしてお話には、前よりも一層家族の絆が強く出ていて、みんなが大切な人のために一生懸命なところには胸がいっぱいになります。やっぱりラストが一番泣けるんですよね。
遠くにいる育ててくれたおばさんとの絆も、今一緒に居る家族との絆もすごく感じられて…。自分も大人になってからは、遠くのおばちゃんやおじいちゃんとはなかなか会えなくなったんですけど、それでも家族ってつながってるものだなって…。パディントンの家族を通して自分の家族を振り返って、愛しく大切に思える。そんな映画です!
photo:Kayo Sekiguchi 
interview:Miiki Sugita
Edit:Namiko Azuma
■『パディントン2』
1月19日(金)全国ロードショー
原作:マイケル・ボンド
監督:ポール・キング
出演:ベン・ウィショー(声の出演)、ヒュー・グラント、ブレンダン・グリーソン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンスほか
日本語吹替え版キャスト:松坂桃李、古田新太、三戸なつめ、斎藤工
製作:デヴィッド・ハイマン『ハリー・ポッター』シリーズ
配給:キノフィルムズ
公式サイト:paddington-movie.jp

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