【インタビュー】中澤卓也(後編)2
年目の決意「新しい中澤卓也を見せて
いきたい」

インタビュー前編で、デビュー1年目について語ってくれた中澤卓也さん。後編では、好きな音楽番組や影響を受けた歌手、本番前の決め事などの裏話や今年の抱負を伺い、“中澤卓也の魅力”に迫ります。

取材・文◎仲村 瞳

「日本レコード大賞」新人賞、「有線大賞」奨励賞を獲得した中澤卓也さんにインタビュー! 【インタビュー】中澤卓也(前編)デビュー1年目をふり返る「幸せ過ぎる1年でした」https://t.co/BNYJC5k43z#中澤卓也 pic.twitter.com/pfBCnljUIN — 全日本歌謡情報センター (@kayou_center) 2018年1月12日

好きな音楽番組から表現方法を吸収、勝
負下着は赤

――今まで見た音楽番組の中で思い出のシーンはありますか?

僕、音楽番組は録画してよく見るんですけど、「FNS歌謡祭」とか、コラボものが多い番組ってすごく好きです。もちろんオリジナルを歌われている方の映像を見るのも好きなんですけど。僕自身、色んな曲をカバーしたり、リアルタイムで聴いていない曲を歌うことが、演歌・歌謡曲っていうジャンルは多いので、やっぱりどういう表現をしようかとか、オリジナルの匂いも残しつつ、自分の色を出していかなきゃいけないってなると、すごく考えるんです。コラボものの番組を見ると、オリジナルの方と全然違うジャンルの方がコラボして歌っていたりとか、または全然オリジナルの方がいない中で、何人かの方がコラボして歌っているっていう映像を見ると、勉強になるところがたくさんありますね。こういうアレンジにするんだ、とか、ここはご本人はこういうふうに歌ってるけど、この人達はこういう歌い方をするんだなって、見ていると色んな発見があって面白いですよね。

――特にこのコラボが良かった、というのはありますか?

今のところ、僕の中でトップなのは、Superflyのボーカルの越智志帆さんと秦 基弘さんが、スピッツの「楓」を歌ったシーン。これはすごかったですね。オリジナルの雰囲気も残っているんですけど、でも、越智さんの力強さと、秦さんのハイトーンの組み合わせがすごく新鮮で、一番印象に残っています。
――カラオケでは普段どんな歌を歌われますか?

僕はもともとポップスのバラードを聴いて育ったので、コブクロも歌いますし、最近は星野源さんとか、スピッツ、高橋優さんも、プライベートでカラオケに行った時は歌いますね。

――始めて買ったCDは何ですか?

森山直太朗さんの「さくら」です。小学校2年か3年生だったと思います。母親にTSUTAYAに連れて行ってもらって買ったんですけど、一番聞いたCDでもあり、一番聞いた音楽でもあります。僕のデビューのきっかけになった、「NHKのど自慢大会」でも歌いましたし、自分の鍵になる部分にいる歌ですね。

――大舞台に挑む時に、勝負下着、勝負めしなど、ゲン担ぎや習慣はありますか?

勝負下着はありますね。赤が多いです。食べ物は、その日ではないですが、歌う仕事がある前日にはわりと牛肉を意識して食べますね。やっぱり全然違います。焼き肉が一番手っ取り早いと思うので、一人でも家の近くの焼き肉屋さんに行って食べます。ゲン担ぎ的なことだと、大舞台の時だけでなくても、自分の身の回りは、常に同じじゃないと嫌な部分はあります。例えば、楽屋のメイクボックスがどこにあって、とか、自分の身の回りのものは同じにしていますね。それは昔からずっとそうで、カーレースをやっていた時からなんですけど、ここにヘルメットを置いて、ここにシューズを置き、という風に、全部自分の身の回りはいつも同じにしていたんです。そうじゃないと落ち着かなくて。歌い手になってからもずっとそうですね。

――それでは、ご自宅のお部屋も綺麗に整頓されているんでしょうね。

どうなんでしょう。家は物が少ないですね。
――ライバルと感じる人、感じていた人はいますか?

うーん、これはいないですね。変な意味ではなく、あの人に勝つために、となってしまうと、そこだけに意識が行ってしまう気がして、周りが見えなくなっちゃうような気がするんですよ。なので、演歌・歌謡曲でない曲もすごく聞きますし、カラオケに行けば色んな歌を歌いますし、自分がフラットな状態で、自分の中で自分に目標を作るようにしているんです。あの人に勝つために、とかあの人よりも上を行くってなっちゃうと、その中の話でしかなくなっちゃう気がして。自分の中で目標を作って上に上がっていけたらいいな、という意識でいますね。

――では、この人に憧れている、この人に会いたい、という歌手の方はいますか?

僕がギターの弾き語りをやっていた時に、コブクロのお二人に憧れてギターを始めたりとか、コブクロの同じライブDVDを中学生の時に擦り切れるほど見たりして、MCも丸暗記できるレベルで見ていたんです。それがたぶん、今の自分のキャンペーンをやる時の進行の土台になっている部分だと思うので、コブクロのお二人にはいつかお会いしてみたいですね。森山直太朗さんにもお会いしてみたいです。
――歌手をしていなかったとしたら、何をしていたと思いますか?

やっぱり、車関係の仕事だったと思いますね。車に乗っていたかどうかはわからないですけど。でも、レースに関係する仕事には就いていたと思いますね。もう本当に今、歌い手になれていたからいいですけど、勉強もそんなにできるわけではなかったので、本当に車の知識とレースの知識しかないぐらいでずーっと来ていたので。

――本番でピンチだったことはありますか?

本番中ではないですけど、「青いダイヤモンド」の衣装の、中のシャツを忘れたっていうことがありました。地元でキャンペーンの時ですね。服屋さんが開店してすぐ買ってこないとキャンペーンの時間に間に合わないっていうタイミングで、ちょうど地元だったので、父親とマネージャーにお願いして2人に行ってもらって事なきを得たんです。それが無かったら、裸に絵を描くしかなかったですね(笑)。

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