【高杉真宙】スタイリスト:石橋修一、ヘアメイク:堤紗也香、衣装協力店:リトルビッグ ディスカバード ハイブリッジ インターナショナル

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【インタビュー】「賭ケグルイ」注目
の“ライダー俳優”高杉真宙 ライバ
ルたちの活躍は「自分にとって大きな
エンジンに」

 近年の映画、ドラマ界を席巻している、菅田将暉、佐藤健、福士蒼汰、竹内涼真、吉沢亮…。彼らは全員、特撮テレビドラマ「仮面ライダー」シリーズに出演していた“ライダー俳優”だ。シリーズ自体が“若手俳優の登竜門”と呼ばれるだけあり、メインキャストが飛躍することは珍しくないが、最近の出身者たちの活躍は目覚ましいばかり。そんな中、大きな注目を集めているのが、ライダー俳優の一人である高杉真宙。“ファブリーズの子”として話題となり、今、スターダムに駆け上がろうしている高杉が、内に秘めた熱い思いを語ってくれた。
 小学6年生の時にスカウトされたことがきっかけで芸能界入りした高杉は、スポーツキャスターの松岡修造と共演した消臭スプレー「ファブリーズ」のCMに出演し、中性的なイケメンルックで女性視聴者をとりこにし、「ファブリーズの子」として人気を集めた。高杉は「初めて“○○の子”と呼ばれたのでうれしかったです。作品ごとに『○○の子』と呼ばれるのはいいですね」と笑顔を見せた。その後、17歳で『仮面ライダー鎧武/ガイム』(13)に出演し、正義と悪が入り混じる複雑なキャラクター・呉島光実/仮面ライダー龍玄役を見事に演じ切り、俳優として高い評価を得た。
 今年は各メディアで「ネクストブレイカー」として取り上げられているが、それについても「うれしい」と喜びつつ、それ以上に「僕以外に誰がいるのかが気になるし、焦ります」と素直な思いも吐露する。もちろん、その焦燥感は発奮材料へと変わり、同じライダー俳優の活躍も「自分にとって大きなエンジンになります」とエネルギッシュな一面をのぞかせた。
 しかし、これまでの役柄やイベントなどでの控えめな姿勢のせいもあってか、熱い一面は意外なものに映る。そこで、一般的にクールなイメージが定着していることに関しての気持ちを尋ねてみると、「デメリットはないし、うれしいですけど、普段は普通の21歳で、わりと弾けたりもしています」と語り、笑顔を浮かべた。
 また「イメージによってクールな役のオファーしかこなくなるのは悲しい」とこぼすと、ドラマ「賭ケグルイ」の鈴井役によって「イメージを打ち破れるんじゃないかな」と期待を口にした。
 本作は、生徒の階級がギャンブルによって決定する名門校を舞台に、リスクを負うことに快感を覚える「賭ケグルイ」の美少女・蛇喰夢子(浜辺美波)やギャンブラーの早乙女芽亜里(森川葵)といった生徒たちが、生き残りを懸けたリスクバトルを繰り広げるさまを描いた学園ドラマで、高杉はギャンブルに弱く、“ポチ”と名付けられて虐げられる鈴井涼太役を熱演している。
 妙なハイテンションで挙動が不審、その上、早口というキャラクターはイメージを一新するにはうってつけで、高杉は「キョドッているところは自分と似ていますね」と笑いつつ、「普段からテンションが高い方ではないので、どこまでやっていいのか分からず戸惑いましたが、どの役も個性的なので、負けないよう、探りを入れずに、自分が作り上げたものを信じて、真っすぐにぶつけました」と胸を張る。
 そんなふうに頑張れるのは、「どの役も悩んで作るものだと思うし、基本的に全部できないと思っているから」で、「簡単にできる方が変なのかな…と思いながらやっています」と、常に試行錯誤しながら役に向き合っていることを打ち明けた。
 さらに高杉は「戦争ものがやりたい」と告白する。そのきっかけは、経験がない丸刈りになりたい、という願望を満たすための考えだったが、そこから戦争について調べることで、「語り継がなければいけない」という使命感を抱いたのだとか。「いろいろなことを伝えられる職業だから」と、真っすぐに話すその姿は何とも頼もしい。
 そして「『また一緒に仕事をしたいな』と思ってもらえるような俳優」を目指し、今年は「このまま立ち止まらずに進んでいきたい」と目を輝かせると、「まだ21歳なので、足に血豆ができるぐらい歩いていきたい」と意気込みを語った。スターへの道を歩き続ける心の準備は万端だ。
(取材・文・写真/錦怜那)

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