中島みゆき

中島みゆき

中島みゆき、アルバム『相聞』LP盤を
限定リリース&インタビュー公開!

中島みゆきが2017年11月22日にリリースしたアルバム『相聞』のアナログレコード(LP盤)が数量限定で発売された。『相聞』は中島みゆきにとって通算42枚目のフル・オリジナル・アルバムで“慕情のためのアルバムですよ。「慕情」の言葉を変えると「相聞」。恋心ということですね”と中島本人が語るようにドラマ『やすらぎの郷』主題歌となったシングル「慕情」を中心として生まれた作品。聴き手を霧の中に引き込むようなイントロが印象的な「秘密の花園」、60’Sのアメリカンポップスアレンジが印象的な恋歌「移動性低気圧」、いじらしい女性の歌「ねこちぐら」、《響き合う波を探して》と歌う「アリア-Air-」、“願が強い方が叶うんですか”と大人に突きつける「希(ねが)い」など、アルバムの最後を飾る「慕情」まで聴き手を飽きさせることのない楽曲が詰まった一枚だ。

アナログレコード化においてはレコード・カッティングの巨匠JVCマスタリングセンター、小鐵 徹(こてつ とおる)立会いのもと、DSD、PCMの両方の音源マスターの聴き比べを行ないDSDを選択。マスタリングでは小鐵による繊細かつ豊かな音で中島みゆきの歌声を再現している。レコードならではの小さい音から大きい音へのダイナミズムの中に繊細な歌のニュアンスを堪能出来る仕上がりで、ジャケットはアナログレコードならではのA式ダブル(見開き)ジャケット仕様で、CDとは違った迫力のある写真も楽しめる。さらには2枚組の重量盤(180g)仕様となっており、中島みゆきファンに留まらず、アナログファンにも手にとって欲しい作品となっている。

今回、アナログレコードの発売に合わせて中島みゆきが難産の末に生まれた「慕情」を含め全10曲に込めた想い、制作秘話を語った今作唯一の本人インタビューが特設ページ他で公開された。こちらも要チェックだ。

■アルバム『相聞』商品特設ページ
http://www.yamahamusic.co.jp/soumon/

【中島みゆき インタビュー】

――「慕情」のレコーディングは去年の夜会VOL.19「橋の下のアルカディア」が終わってすぐだったという話を聞きましたけど。そんなに早かったんですか。
「うん、すぐだった。そうでなきゃ間に合わないでしょ。あれでもギリギリまで引っ張ってましたから。「夜会」の間中、「早くください」「もっと早くなりませんか」と言われていて。それは無理ですと言ってあの時期になった。「夜会」の後なので私もコーラスさんも声なんかスッカスカ。すいません、20回は歌えませ~ん。NG出しても19回まででーす、という状態(笑)」

――そんなに何度も。
「だってうまく行かなかったらそうなるかもよ」

――どなたもそう思われるでしょうけど「相聞」は「慕情」があって生まれたアルバムという印象ですね。
「中心ですね。慕情のためのアルバムですよ。「慕情」の言葉を変えると「相聞」。恋心ということですね。だからってさすがにアルバムタイトルも「慕情」じゃ混乱するねと、ちょっと変えただけね」

――主題歌になったドラマ『やすらぎの郷』は、どういう話の始まりだったんでしょう。
「話自体はいつだ、もう分からなくなってる(笑)。去年の春には台本をもらってるものね。話を聞いた時にこれは台本を全部読んでからじゃないとダメだなと。あんまり身勝手に書かないで、とにかく台本を読んでからやろう。覚えるまで読む。誰々の台詞と言われても自分でやれるくらいまで読んでから書こうと」

――台詞まで覚える。そこまで読み込むんですか。
「そういう意味では難産と言えば難産よね。時間はかかりましたね。だって全回分の曲を渡したら、後はどの回のどの場面で使われるかはお任せということになりますから。誰が出ている場面でも流れるということになると全部の内容を理解してないといけないでしょ、そこにものすごく時間がかかった」

――前作の「組曲(Suite)」から二年空いたということでいつもより余裕があったかと思ったんですが、とんでもないですね。
「そう、とんでもないよ(笑)。余裕はない。時間はない。というか「慕情」だけで一年は経ってしまった。アルバムも入れると2年か。「慕情」と言ってるだけで2年過ぎちゃったということかな。だって最終話まで全部台本があるというのはあまりないよね。それ、全部読んでみ、髪の毛、抜けるから(笑)」

――台本、全部あったんですか!
「倉本さんの勢いはすごかったです。次々と送られてくる。よくこんなに早く書けますねって言ったら、早く書かないと僕、死んじゃうかもって。書き終わらないうちに死んじゃったら皆に迷惑かけるからって。いつ何が起こるか分からない、ということも含めて実にリアル、身につまされるドラマでしたね」

――瀬尾さんとお話しする機会があったんですが、レコーデイングに入る前に全曲が曲順通りに揃っていたそうですね。
「あらそう、いつもあるよ(笑)。ないと分からないってご自分で言っておいて。ねぇ(笑)。歌詞にしてもそうよ。最初は一番だけでもあればいいからデモを録ろうと言っておいて、いざとなるとどこに間奏が入るかとか、フルサイズでどのくらいの長さなのとか、歌詞も全部読まないと分からないって言うからね、おらァ全部書いて渡すのさ(笑)。」

――ということは去年のクリスマスに「慕情」を録った時には全曲の曲順まで出来上がっていた。
「そりゃもう(笑)。「慕情」を書き始める時には、この曲を中心にしたアルバムになるだろうから、どんな曲を持ってこようかなと考えてないとね。二年前か。「夜会」をやる時にはもう書き終わってないと、ねえ(笑)」

OKMusic編集部

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