吉澤嘉代子という、心を揺さぶるシン
ガーソングライター

あの歌声は誰?音楽シーンを駆け抜ける
実力派シンガーの魅力に迫る

27歳のシンガーソングライター、吉澤嘉代子さん。
自身の歌う曲の作詞・作曲はもちろん、CMソングや様々なアーティストへの楽曲提供なども精力的に行う、今非常に注目されている女性歌手です。

吉澤嘉代子さんが作り出すメロディーは、いつもどこか切なさを感じるものが多く、若者を中心に広く支持されています。透き通っていて、それでいて力強さも兼ね備えた彼女の綺麗な歌声は、一度聴いたら忘れられない不思議な魔力を持つことを知っているでしょうか。

今回は、そんなシンガーソングライター・吉澤嘉代子さんの魅力を紹介します。

吉澤嘉代子さんとは?

(吉澤嘉代子さんプロフィール写真より)

吉澤嘉代子さんは、1990年に埼玉県川口市に生まれました。

父の影響で井上陽水の音楽を聴きながら育ち、作詞作曲を始めたのはなんと16歳の頃だったとのこと。高校生の頃にバンドを始めましたが、2009年に解散し、「ヨシザワカヨコ」名義でソロ活動を開始。その翌年の2010年、ヤマハ主催「Music Revolution」でのグランプリ・オーディエンス賞をダブル受賞し、2014年にはミニアルバム「変身少女」をリリース、メジャーデビューを果たしたのです。

これらの華麗な経歴からわかるように、吉澤嘉代子さんは、類まれなる才能を持つ”実力派シンガー”。その才能は多方面からも評価され、これまでに私立恵比寿中学や、松本隆さんとの共作により、歌手のクミコさんへの楽曲提供も行っています。

切ない女性の気持ちを歌った最新曲

(「残ってる」通常盤ジャケット)

そんな彼女が2017年10月4日にリリースしたセカンドシングル「残ってる」。
夏の余韻と、愛する人の名残にしがみつく女性のリアルな姿を歌ったこの曲。

つぶやくように歌うAメロが聴く人の頭にするりと入り込み、「いかないで」と訴えかけるように歌うサビで、強く胸を締め付ける。何度も繰り返し聴いていると、そのギャップになんだかたまらなくなるのです。

「いかないで いかないで いかないで いかないで

秋風が街に 馴染んでゆくなかで 私まだ 昨日を生きていた」

恋をする女性の心に突き刺さるような言葉を紡ぐ吉澤嘉代子さん。

浮遊感のあるコード進行に、こんなに美しい歌詞を乗せることができる彼女の才能には、つい「ずるいなぁ」とすら思ってしまいます。大学では日本文学を専攻していたそうで、彼女の語彙力や独特の表現は、そこで培ったものかもしれません。歌詞には美しい言葉が使われているはずなのに、女性の「生々しくってむきだしの気持ち」を表現できるアーティストは、吉澤嘉代子さん以外にあまりいないと思うのです。

また、「残ってる」はMVにも注目してもらいたいのですが、出演しているモデル・モトーラ世理奈さんの醸し出す独特の空気感が、彼女の曲の切なさを、より際立たせています。

妄想と個性が爆発したドラマの主題歌

(「月曜日戦争」通常盤ジャケット)

そしてこちらは2017年5月24日にリリースされたファーストシングル、「月曜日戦争」。
芸人のバカリズムさんが原作・脚本・主演をつとめたドラマ「架空OL日記」の主題歌として書き下ろされたこの曲は、「残ってる」とは全く違う曲調であることに驚かされます。

ポップだけれど、どこか切なさも感じるメロディー。一度聴いたら忘れられない独特の「中毒性」。

この曲について「日々血を流さない戦いをくりひろげる社会人の心象風景として、OLが宇宙戦士となる物語を書いた」と話している通り、「妄想系個性派シンガーソングライター」と呼ばれる吉澤嘉代子さんらしい一曲に仕上げられています。

「この星を守ってきたのは いつだってそう ヒーローではなくて ヒーターだったの」

実はこの部分の歌詞は、”ハロゲンヒーターの故障”をテーマにしたドラマの第一話のストーリーにリンクさせたもの。「架空OL日記」のファンはとっても喜んだことでしょうし、彼女の遊び心が曲の随所に現れているのが面白いですよね。

ちなみに「月曜日戦争」の楽曲プロデュース、編曲は音楽プロデューサーのカンケさんが手がけています。

カンケさんは人気バラエティ番組「ゴッドタン」内のコーナー「マジ歌選手権」の楽曲製作にも携わっており、バカリズムさんとも交流が深いそう。今後も、吉澤嘉代子さんとバカリズムさん、カンケさんがコラボレーションした曲を聴くことができれば嬉しいのだけれど……と、ついつい今から期待してしまいます。

また、MVとCDジャケットは、女性を中心に人気を集めるイラストレーターのたなかみさきさんが描き下ろしたイラストで構成されており、吉澤嘉代子さんが織りなす曲の世界観を、可愛らしいやわらかなタッチで描いています。月をバックにお菓子のバズーカを背負い、右手にはホッチキスを持って戦う宇宙戦士のOL。月曜日の憂鬱な戦いを、思わずくすっと笑ってしまうようなキャラクターで表現する発想力は、「さすが」と言わざるを得ません。

ツアーのグッズも面白い!

(「残ってる」の看板と吉澤嘉代子さん)

吉澤嘉代子さんの勢いは今、とどまることを知らない。2018年春にはワンマンライブツアー「ウルトラスーパーミラクルツアー」の開催が名古屋・大阪・東京の三ヶ所で決定しています。

以前開催された「お茶会ツアー2017」のオリジナルグッズは、「残ってる」をイメージした「朝帰り3点セット」、「あなたが残ってるアロマ」、彼氏のTシャツ借りましたをテーマにした「彼着風ビッグティー」などが販売され、大きく話題になりました。ちなみにこのグッズは現在通信販売されており、ファンクラブの有料会員のみ購入可能だそうです。2018年春のツアーではどんなグッズが販売されるのか、今から待ち遠しいですよね。

不思議な魅力を持つアーティスト・吉澤
嘉代子さん

(「変身少女」ジャケット)

2014年5月14日にミニアルバム「変身少女」でメジャーデビューして以来、リード曲「美少女」が5月度オリコンFMパワープレイランキング邦楽1位を獲得、ワンマンの全国ホールツアーを成功させるなど、着実に活動の幅を広げている吉澤嘉代子さん。映像作品への出演や執筆活動を行うなど、その活躍の場は様々で、「今、最も目が離せない女性アーティスト」だと言えるでしょう。

彼女の楽曲を聴いたことがない人も、これを機に一度は聴いてみてはいかがでしょうか?きっと吉澤嘉代子さんの魅力にとらわれて、妄想と現実の狭間にいるような、心地よい気分から抜け出せなくなること必至です。

吉澤嘉代子オフィシャルサイト:http://yoshizawakayoko.com/
吉澤嘉代子Facebook:https://www.facebook.com/yoshizawakayoko/

吉澤嘉代子という、心を揺さぶるシンガーソングライターはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

新着