Superorganism / Everybody Wants T
o Be Famous その掴みどころのなさこ
そ幻想か? 時代の申し子たる8人組の
ひと味違うハイパー・ポップイズムと
、そこに描く未来!
昨年2月*に突如として「Something For Your M.I.N.D.」をドロップしてからというもの、“BBC Sound of 2018”のロング・リストに選出されたり、今年2月5日にはShibuya WWWでの初来日公演も決まるなど、圧倒的な早さでグローバル・シーンを席巻した彼女ら。ぜひとも今のうちにチェックしておきたい存在だ。
*2017年9月6日、改めて正式リリース。
なぜなら、Orono(17才のジャパニーズ・ガール)率いるこのバンド自体がそもそも、多方面からの影響を受けているに違いないからだ。出自の違うメンバーそれぞれの文化的背景もあるだろうし、ポップな曲調の中で、サイケ/フォーク/ヒップホップ/エレクトロなどの多岐にわたるジャンルが溶け合っているという事情も勘案せねばならない。彼女らが巧みに“実体を感じさせない”存在へとなり得たことについては、以上のことを根拠のひとつにできるはず。もちろん、(そのような印象を抱かせる典型的なアート・カルチャー/コンテンツであるVaporwaveと同様に)インターネット環境とそれに付随するサンプリングやコラージュの手法も大きな要因として考えられる。
もし仮にバーチャルな何かが私たちのリアルを侵食しようとしても、共存の道を探り、変化していけばいい。その練習段階として今、生身の人間同士での譲歩が必要なのではないか。そして、この音楽グループが呈する“そこに在る”感のなさというのは、私たちの視野の狭さへのアラートと捉えることもできるだろう。グローバルに見れば、確実に輪郭は浮かび上がるのだから。
そして若い世代は、もはや広大なインターネットや巨大なデータベースと融合していると言っても過言ではないけれど、その進化を遂げてさえ“無知”の状態からは何も生まれない。単純な話、言葉や名前を知らなければ検索することすら不可能だ。つまり裏を返せば、互いに存在を確かめ合って違いを認めることで、ひとつの場所で生きてゆけるし建設的な営みができるということになる。だからある意味で、みんな“有名”になりたいのかもしれない。
【イベント情報】
Superorganism “A Tour For Your M.I.N.D. 2018”
場所:東京・Shibuya WWW
料金:¥5,000(前売/1ドリンク別)
03-3444-6751(SMASH)
・一般発売
12/23(土)〜PGにて発売開始
東京公演:e+ / ぴあ(P:102-949)・英語販売あり / ローソン(L:72512)
協力:Hostess Entertainment
お問い合わせ:SMASH/03-3444-6751 smash-jpn.com(http://smash-jpn.com/) smash-mobile.com(http://smash-mobile.com/)
■公演詳細:http://smash-jpn.com/live/?id=2816
【リリース情報】
Superorganism 『Everybody Wants To Be Famous』
Label:Domino Records
Tracklist:
1. Everybody Wants To Be Famous
*配信リリース
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Superorganism 『Superorganism』
Label:Domino Records
Tracklist:
1. It’s All Good
2. Everybody Wants To Be Famous
3. Nobody Cares
4. Reflections On The Screen
5. SPRORGNSM
6. Something For Your M.I.N.D.
7. Nai’s March
8. The Prawn Song
9. Relax
10. Night Time
Spincoaster
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