7月28日(土)@BLUE NOTE TOKYO Photo by 佐藤拓央

7月28日(土)@BLUE NOTE TOKYO Photo by 佐藤拓央

クインシー・ジョーンズ、32年振りの
来日公演開幕

米ポピュラー・ミュージック界の巨人、クインシー・ジョーンズが来日!7月28日(土)BLUE NOTE TOKYOで3ヶ所5公演となるツアーをスタートさせた。
この日の公演は「The 80th Celebration Live Gala Party」と題され、31日から始まる国際フォーラム公演の前夜祭的な催しだ。出演陣は、クインシーが育てる若手ミュージシャン中心の構成になっている。冒頭には、客席の最前方に座っていたクインシー・ジョーンズが立ち上がって『たくさんのいい思い出がある日本に再び来られて嬉しく思います。ドウモアリガトウ!』と挨拶。その後、客席にいた歌手の松田聖子を突然紹介し、会場を驚かせた。

オープニングはキューバ生まれの鬼才ピアニストが率いるアルフレッド・ロドリゲス・トリオ。左手で弦を叩き、右手で鍵盤を弾く内部演奏などトリッキーでアグレッシブなプレイを聴かせる。途中からは少年ギタリスト、アンドレアス・ヴァラディも加わり、弱冠16歳とは思えぬ素晴らしいジャズ・ギターをつま弾く。ピアノには、天才少女と呼ばれる12歳のエミリー・ベアーに、先週モントルー・ジャズ・フェスの最終日に出演を果たしたジャスティン・コフリンが続く。さらにカナダ出身の19歳のジャズ・シンガー、ニッキー・ヤノフスキー。ジャズという枠に収まらないパワフルでソウルフルなボーカルで会場を圧倒した。この若手5組はいずれもクインシーが次世代を担うミュージシャンとして連れてきた秘蔵っ子たち。演奏力もさることながら、各々が既に独自の色を持っていて、さながらフレッシュ・オールスター戦を見ているようだった。これら若手に加え、ベテランのパティ・オースティンは、ガーシュウィンの「Love is here to stay(わが愛はここに)」をじっくり歌い上げ、さすがの貫禄を見せつける。

セカンド・ステージでは、TOTOのメンバーでもあるグレッグ・フィリンゲインズ(ピアノ)とサイーダ・ギャレット(ボーカル)がサプライズ登場。マイケル・ジャクソンの「マン・イン・ザ・ミラー」等を披露し、オーディエンスを多いに湧かせた。この日はBLUE NOTE TOKYOが会場という事もあって渋いジャジーな選曲が多かった。国際フォーラム公演では、グラミー賞を5回も受賞したジェリー・ヘイが音楽監督を務める気鋭のバンドと共に、クインシー歴代のヒット曲を矢継ぎ早に披露予定。第1部は日本のアーティストによるトリビュート・パートもあり。記憶に残るコンサートになる事必至だ。

Quincy Jones The 80th Celebration L
ive in JAPAN

【公演日時】7月31日(水)/8月1日(木) 18:00開場/19:00開演
【会場】東京国際フォーラム ホールA
【チケット価格】S席 ¥9,500(SS席、A席は両日とも完売)
<主な来日メンバー>
クインシー・ジョーンズ:プロデュース&コンダクター
シンガー:パティ・オースティン/ジェームス・イングラム/サイーダ・ギャレット
ザ・グローバル・ガンボ・オールスターズ:アルフレッド・ロドリゲス・ピアノトリオ/ニッキー・ヤノフスキー(vo)/エミリー・ベア(pf)/アンドレアス・ヴァラディ(g) 他
QJバンド:ジェリー・ヘイ(音楽監督)/グレッグ・フィリンゲインズ (key)/ニール・スチューベンハウス(b)/ジョン・ロビンソン(ds)/ディーン・パークス(g)/パウリーニョ・ダ・コスタ(Perc.)他
<トリビュート・パート参加アーティスト(五十音順)>
絢香 / 小曽根真 featuring No Name Horses/小野リサ/ K / ゴスペラーズ/BoA / 三浦大知/土岐麻子(7月31日のみ)/VERBAL (8月1日のみ)/JUJU(8月1日のみ)/MIYAVI × 沖仁 × 上妻宏光(8月1日のみ)
バンド(五十音順);石成正人(g)/亀田誠治(b)/河村"カースケ"智康(ds)/ 斎藤有太 (pf) /島健(arrange)/三沢またろう(Perc.)/森俊之(key)/大滝裕子(cho)/高尾直樹(cho)

ピース・アーチ・ひろしま エターナル
ピースコンサート

【公演日時】8月3 日(土)17:00開演
【会場】広島グリーンアリーナ
<出演アーティスト>
第1部:柴咲 コウ/KARA/清水 翔太/
第2部:安全地帯
第3部:クインシー・ジョーンズ(メンバーは国際フォーラム公演と同じ/日本人アーティスト参加は無し)

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