【ライヴレポ】超特急から2万人に贈
られた最高のプレゼント!結成7年目
は世界に羽ばたけるグループへの成長
を約束

超特急の4都市5公演の全国アリーナツアー『BULLET TRAIN ARENA TOUR 2017-2018 the end for beginning』。総合演出をユーキが担当、リョウガがナレーションを務め、ユースケは映像プロデュース、さらにカイは24日、25日の衣装を担当するなど、メンバーそれぞれがライヴ制作に関わっていく今回のツアー。特に、ツアーのスタートが12月24日、25日ということで、この2日間はクリスマスを全面に押し出した演出となった。
ステージ上、煙突の煙のようなスモークが上がる中、咳込みながら登場する7人。その煙をかき分けるようにして「あ、8号車のみんなやんか!会いたかったで!メリークリスマス!!」とタカシ。ステージ上段から階段を下りてきて、クリスマスソング「Joy To The World」で幕開けだ。
モノトーンなのに温かみのある衣装は、カイがプロデュース。24日と25日では偶数号車・奇数号車メンバーで色合いを入れ替えるなど、カイらしい細かいこだわりも施されている。続く「My Buddy」は笑顔満載。ふたり一組で手を組んだり、背中合わせになったり、“かわいい”を思う存分詰めこんだようなパフォーマンスだ。
ユースケの「メリークリスマス!楽しんでいきましょう!!」という声で、「Burn!」へ。コーイチが「最高の1日にしていこう!」、タクヤが「みんなに出会えて幸せです」、さらにユースケが「8号車といられるこの時間が大好きだ!」と、それぞれがメッセージを贈る。始まったばかりだというのに、早くもクライマックスを迎えたかのような会場のテンション。そのテンションを表すかのように、「超えてアバンチュール」ではユースケが「たーのしー!!」という心の声を上げる。
最初のMCでは、カイが「今日はもうクリスマスパーティです。どこよりも最高のクリスマスパーティ。(世間の)リア充どもは…」と言うと、ユーキが「朗報です!今現在、一番リア充しているのが僕たちです!」と返して大歓声が上がった。
ここで衣裳の早替えがあり、それぞれのイメージカラーの入ったジャケット&パンツに。「Pretty Girl」は、コーイチがステージ上に横たわったり、タクヤが上着を脱ぎセクシーポーズを見せるなど、自由に楽しんじゃおう感が溢れ出る。ジャジーなピアノのイントロで幕を開ける「Whiteout」では、タカシが胸に手を当て真っ直ぐに歌詞のメッセージを届けているのがわかる。さらに2コーラス目のコーイチの声で超特急が持つ歌声の厚みに改めて気付かされる。時にシャウト、時に優しくと立体感を持ったボーカル表現で、着実に新しい魅力を提示してくれた。
MCでリョウガが「本日、あの日じゃね?」と振ると、自然と会場からは拍手が沸き起こる。12月25日は超特急の結成記念日。6周年となった超特急の思い出トークへ。カイが「7年前、タカシは中3だよ」と言うと、「めっちゃ学ラン着ていたよ」とタカシ。タクヤの加入時の話や、過去のステージでのハプニング話などひとつずつに思いを寄せる。さらに話題はクリスマスイブの過ごし方になり、「昨日、タカシと焼肉食べに行ったんだけど、全部タカシが焼いてくれて、“タンがいい?”とか聞いてくれて、もうお母さん泣いちゃう!(笑)」とユーキが明かすひと幕も。そして、そのユーキの「今年イチ声出して欲しいな」という前振りから、このクリスマス公演のテーマソング「BREAK OFF」へと展開。ステージ初公開となったこの曲で、最大級の一体感が生まれ、「Drive on week」のコール&レスポンスでさらに一段階会場の熱が上昇した。
そしてここからは、タキシードスタイルに替わり、クリスマスソング・メドレーへ。ステージ上段のコーイチとタカシがアカペラで「ホワイトクリスマス」を披露。コーイチの包み込むような声とタカシの力強い歌声が重なり合い、感動の拍手。さらに「ジングルベル」「きよしこの夜」とお馴染みの曲が続き、カイ、リョウガ、ユーキがタップダンスを初披露。「くるみ割り人形行進曲」を挟み、スモークの中からタクヤが姿を見せ、“まさかのタクちゃんラップ”を聴かせ、最後は<キミが好きだぜ>のリリックで盛り上がる。カイとリョウガがトナカイ、ユーキが雪だるま、ユースケはクリスマスツリーの着ぐるみで登場し、これぞクリスマス!という要素を全部詰め込んだステージも。メドレー最後は「We wish you a Merry Christmas」で最高潮。さらに「Happy Birthday Dear超特急!」と会場全体で歌い、「No More Cry」へとなだれ込む。
カイの「ラストスパート!」という声とともに「浮つきWAVES」へ。ステージを広く使い、会場の奥の奥まで指を差し、8号車への感謝を届ける。曲の途中のタクヤの腹筋見せには歓声もマックス。さらに、「僕たち超特急とひとつになりましょう!」とタクヤが叫び、会場全体で大きなウェーブ。その波がステージ上に届くと豪快に倒れるメンバー。7人の何から何まで楽しもう、楽しませようという想いが溢れていた。
続く「バッタマン」ではカイがユーキの頭を抱え込んだり、リョウガとユーキが抱き合ったり、そしてもちろんユースケがシャウトしまくりで大興奮。思わず曲終わりでタクヤから「どういう声帯しているの?ユースケは(笑)」という言葉が出るほど。また、そのタクヤは「今日母親の誕生日なんですよ。昨日観に来てくれて…」と話し、コーイチが「こんなかわいいタクヤを生んでくれてありがとう、って想いを込めてみんなでハッピーバースデー歌おう」と振り、会場全体で大合唱。思わぬ温かいひとコマとなった。
本編の最後は「"Fantasy Love Train〜君の元までつながるRail〜"」。12月25日という大事な日、感謝の想いを届けるように、丁寧に真っ直ぐに届けるメンバーたち。さらに、アンコールでは、12月27日の神奈川・横浜アリーナより始まる東名阪アリーナツアーのテーマソング「The End For Beginning」を披露。この曲は作詞にコーイチも参加しており、情熱的な表現は、かわいらしさや、楽しさを詰め込んだ超特急とはひと味違う、また新しい魅力を感じさせてくれる。シンクロ率の高いダンスでありながら無機質ではなく、常にそこに感情とドラマを見せてくれるパフォーマンス。7年目に突入した超特急に、新たな武器が加わったと感じさせてくれるステージングだった。
最後にはそれぞれが2018年への想いをトーク。「今回、歌詞も書かせていただいて、そこから僕たちの決意を受け取っていただいたと思います。2018年を楽しみにしていただきたいです」とコーイチ。カイは「6周年はあっという間。もっともっと最高の年にしたい…というかするので、楽しみにしてください」と自信をみなぎらせる。タクヤは「飛躍するために壁を乗り越えなきゃいけない。自分を信じてみんなを信じて仲間を信じて、世界に羽ばたけるようなグループになりたい」と決意表明。「勢いだけじゃないけない。より実力をつけ、8号車とともに乗り越えて最高の1年にしたい」と語るのはユーキ。ユースケは、「まだまだ超特急を知らないという人に向けて叫び続けていきたい!」と話し、タカシは「2018年も誰にも負けないグループになっていきたいと思います!」と想いを届け、最後にリョウガが「クリスマスという大事な1日を超特急に捧げてくださったみなさん、ひとりも降車させないで、超特急として最高の人生を歩んでいきたい」と宣言し、この日のスペシャルなステージは終了。ステージ上からの感謝と、客席からの“ありがとう”が交差する感動的な拍手が会場を満たしていた。
写真/米山三郎、深野輝美 文/田部井徹

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