【2017年版】ディズニー配給 長編映
画9本 超私的ランキング

「ウレぴあ総研 ディズニー特集」ディレクターが、2017年公開のディズニー配給長編映画(ディズニーアニメーション、ディズニー実写、ディズニー・ピクサー、マーベル、ルーカス・フィルム製作)を、超個人的にランキング。

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ディズニー特集の制作を統括しているディレクターが、2017年に公開された、ディズニー配給の長編映画9本(※)を、超個人的にランキング。
年末年始に観るべき映画とは!?
※ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ(ディズニー・アニメーション)、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ(ディズニー実写)、ピクサー・アニメーション・スタジオ、マーベル・スタジオ、ルーカスフィルム製作のうち、日本公開が2017年の長編映画9本をランキング
9位『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(2017年7月1日公開)
良くも悪くも、徹頭徹尾「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズらしかったよね、ジャック・スパロウ(と演じるジョニー・デップ)は魅力的だよね、という作品。
ランキングにしてしまうと「これが最下位なのか……」という感想で、優れたエンターテイメントではあります。
物語には粗があって、設定が曖昧すぎるだろ、過去のあの話はどうなった、と突っ込みたくなるシーンもあるにはあるのですが。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズファン、ジャック・スパロウのファンは、そんなこと気にせずに、どっぷり楽しめるでしょう。
私はそこまで熱心なファンではなかったので、この順位となりました。
映画館で観られなかった、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ好きな方は、間違いなく年末年始におすすめな映画です。
8位『ドクター・ストレンジ』(2017年1月27日公開)
マーベル・シネマティック・ユニバースにとって、最も重要な人物(に、これからなるはず)の、ドクター・ストレンジのデビュー作。
傲慢な天才外科医が、大事故を起こし、腕が麻痺し挫折。
地球でも宇宙でもない、神秘の世界を守るヒーローとして成長していく物語です。
特筆すべきは、魔術シーンの、想像を越える映像クオリティ。
大都会のビル群がねじれ、天も地もわからなくなるような中で、闘いが繰り広げられます。
ドクター・ストレンジは、後述する『マイティ・ソー/バトルロイヤル』に登場したほか、2018年4月27日公開『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも登場予定です。
特に『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』を楽しみにしている方は、絶対に観ておきましょう。
7位『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年8月11日公開)
最高のハイスクール・青春ムービー。
ええほんと、胸キュン(死語)シーンの連続です。
スパイダーマンの中の人、ピーター・パーカーは、15歳の高校生。
ヒーローとしてどうあるべきなのか、若いからこその未熟さが、テーマの柱となります。
もう1つの柱は、15歳の頃にほとんど誰もが経験しているかと思いますが、恋愛です。
学校に憧れの女の子がいて、でも気持ちを伝えられるわけでもなく……という初々しさ、ドキドキ感が、もうこれでもか、と詰め込まれていて、演じるトム・ホランドの魅力もあって、もう最高ですよ。
スター・ウォーズ/最後のジェダイは?
6位『マイティ・ソー/バトルロイヤル』(2017年11月3日公開)
戦闘シーンがすげえ。
集団での大規模戦闘シーンであれば、これまでもマーベル・シネマティック・ユニバースでは、様々に描かれてきました。
が、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』の中心となるのは、アベンジャーズ最強と目される雷神ソーに、怪物ハルク、そして、これまでで最強の敵として登場した、死の女神ヘラ。
個々が、無敵に近いくらい強いんです。
よって、戦闘も、1対多数が多くなり、爽快なほどバッタバッタとなぎ倒していきます。
まるで、ゲームの「真・三国無双」のよう。
「マイティ・ソー」シリーズとしては3作目ですが、作風がガラッとかわり、テンポ良く、どんなシリアスなシーンでもジョークが挟み込まれ、とても楽しい映画です。
5位『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017年12月15日公開)
“ディズニーによる新解釈の「スター・ウォーズ」” と言ってしまっていいんじゃないでしょうか。
テンポの悪い、よく言えば神秘的な、悪く言えば意味のよくわからない物語だった「スター・ウォーズ」シリーズ。
ディズニーは、まず『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で、時代に合ったテンポの良さと、効率的なストーリーテリング、さらにはマーケティング的な事情から、親子で安心して楽しむことができる、良質なエンターテイメントに仕上げてきました。
次に『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では、古くから語られてきた伝説を、現代的な価値観で白日に晒し、描き直そうとしたのだと思います。
「スター・ウォーズ」は、いま黄金期にあるディズニーが描き続けている、自分らしくあること、自己肯定感の重要性、物事は一面的ではなく、様々な角度から見るべき、と言った、現代的なテーマでリノベーションされました。
ちょっと「伝説の破壊」という意味では、過剰な内容にも思えますが、これは昔からのファンへの、ある種のファンサービスじゃないのかな。
4位『カーズ/クロスロード』(2017年7月15日公開)
正直、賛否の割れる作品だと思います。
無鉄砲に好きなことができた若手を卒業して、下の世代を育てないとなぁ……という段階に来た、40代がもうすぐそこ、という私にとっては、すごく響く作品なんです。
けれども、もっと若い世代は、そこまでの感慨は抱かないと思うので、評価は全然違うはずです。
いやあライトニング・マックィーン、大人になったなあ。
これぞピクサー、という、“らしい” ストーリーテリング、サプライズも、私は高評価しました。
不動のTOP3 !!
3位『モアナと伝説の海』(2017年3月10日公開)
『アナと雪の女王』以降、『ベイマックス』『ズートピア』ときて、この『モアナと伝説の海』を世に送り出せたなんて、奇跡ですよ、はい。
本当に、今この時代にディズニーに関わる仕事ができて、幸運だと思わずにはいられません。
ただ、これまで、シリアスな現代的テーマや、深いメッセージ性がある作品が多かったなか、『モアナと伝説の海』は、頭を空っぽにして楽しむ冒険物。
「どんな自分になるかは自分が決める」という、重要なメッセージはあるものの、大活躍するモアナの冒険や、南国の海の映像美に、心ゆくまで酔いしれればいいと思います。
ディズニーアニメーションならではのミュージカルシーンが、また珠玉の出来で、「どこまでも~How Far I’ll Go〜」を歌った、屋比久知奈さんは話題になりました。
アウリイ・クラヴァーリョが歌う英語版「How Far I’ll Go」、ドウェイン・ジョンソン(ロック様)が歌う「俺のおかげさ」も必聴。
2位『美女と野獣』(2017年4月21日公開)
いやあエマ・ワトソン。
ディズニーは、古典の名作アニメーションを、現代的な価値観で、実写映画として描き直すという作業に着手していますが、大絶賛だった2015年『シンデレラ』に続くのが、この『美女と野獣』。
2015年『シンデレラ』は、ストーリーはそのままに、大幅な解釈の変更があり、大成功しました。
が、『美女と野獣』は、元々のアニメーション映画が、ストーリーといい、キャラ造形といい、完璧だったので、ほとんど変える必要はなかったと言います。
大きな追加要素は、野獣の過去が描かれたという点。より野獣に感情移入できるようになりました。
また、ミュージカルパートを歌う俳優陣は、英語版も、日本語吹き替え版も、最高でしたね。
特に、日本語吹き替え声優は、今をときめく山崎育三郎に、
昆夏美岩崎宏美、濱田めぐみ、島田歌穂と、「このままミュージカルやってほしい!」とファンが騒ぐほどの陣容でした。
あと個人的には、ル・フウ(ジョシュ・ギャッド)が最高でした。未見の方は、まあ観てみてください。
1位『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年5月12日公開)
オレの中で断トツの1位。
2017年、文句なしに一番泣いた、最高にハートフルな映画です。
国内では、誰もが予想した通りの爆死ですが、世界興行収入は8.6億ドル(約970億円)の大ヒット。
まあ、配給のあの会社の責任もあるとは思うけれど、日本人、マーベルを食わず嫌いするの、そろそろやめたほうがいいと思うなあ。
ほとんどの人が、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の存在すら認知していないなんて、ほんと損だと思うの。
実際、KINENOTEなんか見ると、観客は平均83.6点という、相当にいい評点付けてます。
これは、興行収入の良かった『美女と野獣』(81.9点)や『モアナと伝説の海』(77.5点)、もっというと話題の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(80.8点)よりも上位です。
※KINENOTE平均評点は12/19時点。随時変動するため、最新の情報はサイトにてご確認ください

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