花澤香菜リアル脱出ゲーム初体験 『
沈みゆく豪華客船からの脱出』プレス
公演レポート

12月15日、リアル脱出ゲームの株式会社SCRAPが12月19日に歌舞伎町でオープンする東京ミステリーサーカスで、完全オリジナルの最新作『沈みゆく豪華客船からの脱出』プレス公演が、脱出の鍵を握るヒロイン・ルネを演じた声優の花澤香菜を迎えて開催された。今回はルネとして参加者を導いた花澤香菜もゲームに参加、集まったプレス陣と共にリアル脱出ゲームを楽しんだ。
この日の会場である東京ミステリーサーカスはビルが丸ごと常設型のリアル脱出ゲーム会場だ。1Fはチケットやグッズの販売スペースだが、他の階ではそれぞれ異なるリアル脱出ゲームが開催されている。もちろん、期間が来れば新しいゲームに変わるので、リアル脱出ゲームを始めとした謎解きファンの聖地となりそうだ。
歌舞伎町の東宝ビル近く、アクセスのいいTMC
案内されて地下1Fヒミツキチラボ(大ホール)の扉が開くと、そこはもうゲーム世界だ。入場時には白い制服に身を包んだ船長さんが出迎えてくれる。常設型の専門ビルだけあって、プレイヤーの座るテーブルもしっかりした作りで、モニタも設置されている。テーブルの上には船の案内やルネのメッセージ、そして謎のマークが並ぶキーパッド、そしてボールペン数本。そんなテーブルがフロアの中にずらりと並んでいる様は壮観だ。
『沈みゆく豪華客船からの脱出』は4人でチームを編成するゲームで、記者はカメラマンとの2人参加。入場時に4人組になるよう振り分けてくれるので、一般ユーザーが1人、2人などで参加しても問題ないはず。この日はほかに1人で来た方が2人、我々のテーブルに配置され、うち1人はとても可愛い女の子で、そんな嬉しいマッチングもあるということは特筆しておきたい。
豪華客船の優雅な旅が悪夢に! 沈没まで60分
ゲームはアニメ映像による舞台となる巨大客船の船長の挨拶から始まる。我々は豪華スィートルームの船客という設定だ。船長の手引で、この船独自の挨拶、両隣の人と人差し指と親指をつなげて三角形を作って「ボン・ボヤー」と腕を上げるコミュニケーションが待っている。これはチームの絆を深めるのにも役立つ。仲間と4人で来ているチームはもちろんだが、バラバラにマッチングされているテーブルでも、これで一気に打ち解け、口を開くきっかけになる。
それからスィートルームの上客ということで、船旅中の私たちをなにかと面倒を見てくれる係として、少女・ルネが紹介され、挨拶してくれる。まだ新入りで頼りない一面もある可愛い少女だ。ほんわかする花澤香菜ボイスが似合っている。
船長が世話役のルネを紹介してくれる
しかし、のんびり船旅気分もここまで。突然の衝撃! 暗闇の中、スクリーンに非常事態が表示される。そして、沈没まで1時間というリミットが告げられ、いよいよリアル脱出ゲームの本番がスタートした。窓越しにルネが語りかけてくれる。ルネは隣の部屋にいるが、扉は開かない。私たちの部屋には非常用キットと何枚かの紙があるだけ。そしてデスク上の謎のキーパッド。ルネとうまくコミュニケーションを取りながら協力しなければ脱出できない。
我々のチームはリアル脱出ゲーム初心者が記者のみ。あとは初めてという組み合わせだが、初見のカメラマンさんがなんとパズルが趣味。彼のカンと、可愛い女の子の頑張りで助けられ、なんとか序盤の謎を突破できたが、なんとこの時点で30分を経過していたことが告げられる。
すぐ近くに花澤香菜チームのテーブルがあるのだが、そちらをチェックする余裕もなくパズル解きに4人で熱中する羽目となった。幸い、撮影タイミングを主催側がアナウンスしてくれたため、その時はチームからカメララマン2人が抜け、女の子と2人きり……なのだが、その状況を楽しむ余裕が無いほど謎解きに頭を悩ませる始末。ここでは謎を解けた者に価値がある。それをクリアできなければ、ただのダメな人なのでなかなかシビアだ。
序盤の謎を協力しながら解く花澤香菜チーム
焦りながらゲーム中盤へ。これは記者の経験が活きて面目躍如、しかし、問題は終盤だった。これがとてつもなく難しい。3分前の時点で認証へ向かうが否定され、全員の頭をひねって考えて問題解決を試みるが、あえなく時間切れとなった。
この『沈みゆく豪華客船からの脱出』がかなりの難問であることは、その後の解答解説ではっきりした。特に最後はリアル脱出ゲーム体験者でもそうとう悩むはず。ゲームを突破するには、序盤をいかに早く突破して先へ余裕を持って進むかにかかっていると言えるだろう。
花澤香菜チームは、ゲームの早い時点で序盤を突破していたようだが、果たして……。
発表された脱出成功チームは、なんとゼロ!それでも参加者は脱出できた場合のエンディング映像を見ることができた。
そして、エンディングテーマ「Escape」が流れる。楽曲を手がけたのは『おおきく振りかぶって』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のオープニング曲で知られるGalileo Galileiのフロントマン、尾崎雄貴。バンドは解散したが、現在はソロプロジェクトwarbearで活躍している。この楽曲は、『沈みゆく豪華客船からの脱出』公演のための書き下ろし新作だ。花澤香菜の声と相まって、アニメの中の人として活躍した気分になる。
リアル脱出ゲーム初体験の花澤香菜も魅力にハマる
全員が悔しがったゲームの解説あとは花澤香菜と吉田アナのトーク
解説終了でゲームが完結したところで、ニッポン放送のアナウンサー・吉田尚記と花澤香菜のトークとなった。
吉田アナはアニメファンとしても知られるが、リアル脱出ゲームもふだんから遊んでいるとのこと。その経験が序盤を早い時点で突破するのに役立ったようだ。対する花澤香菜は、これがリアル脱出ゲーム初体験だという。苦戦したようだが、面白さに目覚めたという。また、録音したセリフがどう使われているかを今日始めて知ったとのこと。そして、さらには録音したのに使われていないセリフがもっとあります、という驚愕の事実。
脱出ルートはただひとつとは限らないらしいことが先に解説時に明かされていたが、これはどうやら本当らしい。ほかにもルネとのコミュニケーション次第で、色々とセリフが用意されているようだが、限られた時間内でその全てを知るのは難しいだろう。
セリフは各テーブルのパッドモニタを通じて交わされるので、チームごとに展開が微妙に異なる。それもこのリアル脱出ゲーム『沈みゆく豪華客船からの脱出』の面白さだ。彼女もこれでリアル脱出ゲームの面白さにはまってしまったらしいが、この先もボイス出演作が企画されればファンとしても嬉しいところだ。
ちなみに花澤香菜イチオシは「ボン・ボヤー」ポーズ。流行るといいなあ、とのことなので、このリアル脱出ゲームを遊んだあとはすぐ近くの元コマ劇前広場でみんなで「ボン・ボヤー」をやりまくってほしい。観光客が珍しがってインスタに投稿してくれるかも!?
ゲームフロアの入口には本公演の記念にぴったりのグッズを展示
演じたルネのグッズをアピール
取材・文=梅田勝司 撮影=四宮義博
イベント情報

リアル脱出ゲーム『沈みゆく豪華客船からの脱出』
出演:花澤香菜(ルネ役)
テーマ曲:warbear「Lights」、尾崎雄貴「Escape」
開催期間:2017年12月19日(火)~
開催場所:TOKYO MYSTERY CIRCUS(東京ミステリーサーカス、略称:TMC)
B1Fヒミツキチラボ(大ホール)
開催時間:平日:18:50
土・日・祝:9:50/12:20/14:50/17:20/19:50
料金:前売一般3,100円、前売学生2,600円、前売グループ:12,000円(4人1組
当日券3,600円 ※発売中 ※前売券が完売した場合、当日券の販売は行いません。
施設情報
TOKYO MYSTERY CIRCUS(東京ミステリーサーカス、略称:TMC)​
所在地:東京都新宿区歌舞伎町1-27- 5 APMビル
(JR 新宿駅東口 徒歩 7 分 / 西武新宿駅 徒歩 2 分)
公式ホームページ :https://mysterycircus.jp
公式Twitterアカウント :@T_MysteryCircus

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