写真を拡大 梁邦彦

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“ONE ASIA”を音楽で”――梁邦彦が
ライブで目指すもの【インタビュー】
 

幅広い音楽フィールドで活躍する音楽家・梁邦彦が12月24日(日)に東京グローブ座にてバンドライブ「梁邦彦 UTOPIA 2017 Xmas Special」を開催! ライブに先駆け、梁に話を聞いた。

昨年のソロデビュー20周年記念ライブに引き続き、
今年はXmasイブに帰ってくる!
写真を拡大 梁邦彦映画やアニメの音楽プロデュースから、ソチ冬季五輪や平昌冬季五輪など国家プロジェクトの音楽監督、済州島の音楽フェスティバルのオーガナイザー、そして自身のバンド活動まで、幅広い音楽フィールドで活躍する音楽家・梁邦彦。そんな彼のライフワークともいえるバンド公演が、12月24日(日)に東京グローブ座にて開催される。
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韓国では毎年恒例のツアーとして盛況ぶりを見せている本公演は、日本では昨年に続き2回目、今回は「梁邦彦 UTOPIA 2017 Xmas Special」と題して行われる。
――印象的なタイトル『UTOPIA』にはどんな意味があるのでしょうか?
「文字通り『理想郷』なんですけど、その場にいる観客の皆さん、ステージ上のミュージシャン含め皆が自然と笑顔になれる、そんな場所が僕にとってのUTOAPIA。ライブでの大きなテーマであり、前提となるものです」
バンド編成のこだわりは?
写真を拡大 梁邦彦――確かに梁さんのライブはステージも客席も一体となるのが特徴です。そして音楽を通して両者の多幸感が融合する瞬間を体感できます。
「公演を体験することで、前向きな勇気を持ってもらいたい。そんな気持ちになって欲しいんですよね。ただ、実は皆さんがコンサート来てくれ、応援してくれることで、まず先に僕が皆さんから力を授かっているんです。その気持ちをライブで皆さんに良い形で還元できたらと思っています。そんな一連のコミュニケーションが、全員のユートピアになっていけば良いなと思っています」
――梁邦彦バンドはリズム隊、ホーン隊を含めて大所帯のバンド編成です。そして多国籍バンドでもあります。そのあたりのこだわりを教えてください。
「僕の音楽はよく映像的と言われるんだけれど、最近の編成では振り幅やダイナミクスをとても重要視していて、それは全体の構成にも大きく関わってくることです。繊細なピアニッシモの演奏やパート、それから大きく翼を広げてダイナミックに羽ばたく瞬間への連続など、ストーリーを考える際、一番表現しやすいという判断で様々な楽器、ミュージシャンが参加してくれることになり、現在の編成に落ち着きました。
 そして今回の日本公演は残念ながら韓国のミュージシャンは参加できないけれど、いつもは日韓米のミュージシャンが一緒にコミュニケートすることで音楽が生まれる。この瞬間がたまらなく楽しいんですよね。演奏しているミュージシャンも同じ思いで、最終的に観客の皆さんにも思いが伝達していく。これはインストゥルメンタルだから伝わりやすい部分でもあると思っています」
皆さんと一緒に“超えて”
――アジアの伝統音楽からジャズ、クラシック、ポップス、プログレまでジャンルの垣根を越えた楽曲編成も魅力です。西洋音楽と東洋音楽が見事な配分で交わっていく。まさに梁音楽のキーワードでもある「ノーバウンダリー(越境)」という物語が綴られていく。
「ノーバウンダリーとは、『俺達は境界を超えてるよ!』なんて話では全然なくて、先入観と固定概念で線を引かれてしまった部分、そこは意識せずいろいろやってみようぜということなんです。しかし、まぁ言うは易しでオリンピック事業や国を越えての事業になると、実際それに伴う労力はハンパないんですが(笑)。ただ、開かれた可能性を発揮する場所やチャンスを自分に与えてくれるというのであれば、培ってきた経験を含めて全力を尽くします。その連続が違う地平線が見えたりするんです。気がつくとどんどん次に向かって一歩踏み出している感じで、もはや健全な中毒状態ですね(笑)。素晴らしいミュージシャン仲間と、スタッフと、そして皆さんと一緒に“超えて”いきたいと思っています」
――最後に今回のライブについてコメントをお願いします。
「僕はライブもしますが、恐らく他のミュージシャンの方に比べ演奏している時間よりは作曲し制作している時間が圧倒的に多いと思います。だからではないのですが、スタジオや制作部屋にこもり懸命に作り込んだものを、晴れてそれをライブで演奏する時が実は一番幸福な瞬間に感じるんです。また、ライブ演奏することで、一度作り上げた音楽がまた違った形で目の前に現れ、参加するミュージシャンによってそれが変化、成長していく様を感じることが幸せです。今回の公演もそんな瞬間が作れればと思っていて、全体に緩急自在&ダイナミクス幅の大きい一遍のミュージックジャーニー的公演にしたい。もちろんクリスマスでもあるし、特別なライブにしたいと思っています。公演楽しみにしていて下さい。クリスマスイブにお会いしましょう!」
▼梁邦彦(りょう・くにひこ)
日本医科大学卒業後、浜田省吾のバックバンドとして活躍。’96年ソロデビュー。’02年の釜山アジア大会のメインテーマ『Frontier!』で一躍人気を得て、’13年には韓国大統領祝賀式にてアリランを新構築した『アリランファンタジー』を披露、その後、‘14年のソチ冬季五輪閉会式音楽監督、’18年の平昌冬季五輪開幕式音楽監督など国家プロジェクトに参加。また、『十二国記』('02)、『英國戀物語エマ』(‘04)『暁のヨナ』(‘14)などのアニメ、『デッドヒート』(‘95)『アゲイン 28年目の甲子園』(‘16)など映画劇伴も手掛ける。’13年より韓国・済州島にて音楽フェスティバル「Jeju Music Festival」のオーガナイザーも務めている。10/27に平昌冬季五輪を記念したアルバム『Echoes for PyeongChang』を発売。
http://www.ryokunihiko.com/
ライブ・チケット情報 ★チケット発売中
「梁邦彦 UTOPIA 2017 Xmas Special supported by ぴえろ、オーディオテクニカ」
2017年12月24日(日) 17:00開場 17:30開演
東京グローブ座 全席指定 7,000円(税込)
※未就学児童入場不可
問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888(平日昼12:00-19:00)
チケットぴあ 0570-02-9999
Pコード:341-602

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