ミツメ / エスパー Bittersweetなあ
の頃が一瞬で蘇る、バンド史上最高の
ポップソング! その瞳に吸い込まれ
そうな少女を起用した映像美溢れるM
Vが公開!

東京を拠点に自由な活動を続けるミツメが、バンド史上“最高にポップ”な楽曲「エスパー」のMVを公開しました。海外(インドネシア、中国、台湾、韓国、アメリカ)でツアーを敢行するなど、チャレンジの領域を広げていく彼らが今こうした音楽をやるということには、実に自由な気風が感じられます。

また、今回の映像は 「霧の中」(https://spincoaster.com/mitsume-inthefog) 同様、仲原達彦(São Paulo)が手がけています(同氏監督作品に、cero 「ロープウェー」(https://youtu.be/w-5S-fE-8sg) 、思い出野郎Aチーム 「ダンスに間に合う」(https://youtu.be/Knd6KuBuBPk) など)。

「エスパー」同様、ライブではすでに披露されている「青い月」も収めたニュー・シングルは、12月20日(水)にリリース予定です(2曲のタイトルにも係っていそうなトヤマタクロウによる独特のアートワークには、ボールを投げたところを写真に収めたとの制作秘話が)。また、MV公開と同時に”mitsume tour esper 2018″の開催も発表されました。詳しくは 『エスパー』特設サイト(http://mitsume.me/esper/) をチェックしてみてください。
日本的な歌謡曲ではあるものの、そのニュアンスには新鮮さが含まれていますね。子どもの頃の記憶がフラッシュバックしたとき、懐かしむというよりも純粋におもしろがる感じ。あるいは逆に、現在の私たちの時間軸へパラレルな空間が突然現われても、何事もなく生活が進んでゆく感じです(まさにそれが奇妙という)。

MV中には、サビの歌詞を象徴するような眼差しを投げる少女。自転車を伴いながらもひたすら歩き続けるその姿には、うっすらとした違和感がある――とは言え、作品は純粋に映像美があるものに仕上がっています。しかしながら(その些細な点を追及すると)、ミツメと少女の視線は(私たちの頭の中で間接的に交わり続け)、それぞれが移動と風景の“切っても切れない関係”を示唆しているのかもしれません。さらには、そこから主体、客体それぞれの相対性をも読み取ることができるはず。また、彼女と(船・車・電車・観覧車といったものに内包された)彼ら4人との対照は、飛び込んでくる街や川や鳥たちのあり方さえ(それらと対峙する手段によって)変えてしまい得るということを主張しているように感じられました。

さて、どこか2012〜2014年頃のインディ・シーンの味がするエフェクトやシンセは、それこそ現実とは遊離した別世界で鳴っているように聴こえます。理由は、大竹雅生(Gt.)による心地よくサイケなその用法と構成に求めることができるでしょう。それは確かに2017年の音です。そして川辺素(Vo.)が載せた「エスパー」の詞はセンチメンタルでなんとも甘酸っぱく、1stアルバム『mitsume』や2ndの『eye』の頃のものへ回帰した印象を受けました。また、その強烈にポップなメロディが持つある種のクセを絶妙たらしめているのは、やはり、須田洋次郎(Dr.)とnakayaan(Ba.)の功労です。しかし支えるだけでないのが、その良いところ。Bメロからサビにかけてのベース・ラインの変化には良い意味で驚かされますし、終盤に向けての抑揚の中で生き生きと鳴るシンバルやその他パーカッションには心奪われます。

そして最も注目すべきなのは、思わず口ずさんでしまうほど人を虜にするサビのコーラスでしょう。本筋だけでも、大変穏やかなナンバーとして耳触りよく聴けていたとは思うのですが、このコーラスにはまさに不思議な力がありますよね。ただそれが飛び抜けてしまわないのは、出だしのシンセの特徴的な2音の雰囲気と巧くマッチしているからだと思われます。それからメロディは同じものが繰り返されながら、インストは変化するというのも魅力を高めているひとつの要因かもしれませんね(ちなみに音源では大竹がコーラスを担当しているが、ライブでは演奏の都合上、nakayaanが受け持っているとのこと)。

毎年恒例の自主企画イベント“WWMM”や『エスパー』ツアーの開催も予定されていますので、彼らのさらなる活躍を楽しみに待ちましょう。


【イベント情報】

WWMM

日時:2018年1月21日(日) 開場・開演 14:00
会場・恵比寿LIQUIDROOM、LIQUID LOFT
料金:前売¥4800 / 当日 ¥5300(ドリンク代別)
出演:
ミツメ

……and more!

■イベント特設サイト:http://mitsume.me/wwmm/

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mitsume tour esper 2018

1/27(土)
Bangkok, Thailand
ROCKADEMY
※タイ公演のみ対バン有り。

2/24(土)
仙台 enn 2nd
開場 18:00 / 開演 18:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/3(土)
札 幌 COLONY
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/10(土)
金沢 GOLD CREEK
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/11(日)
京都 磔磔
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 3000円 / 当日 3800円

3/17(土)
鹿児島 SR Hall
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/18(日)
福岡 Voodoo Lounge
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 3000円 / 当日 3800円

3/23(金)
名古屋 JAMMIN’
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/24(土)
広島 CAVE-BE
開場 19:00 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円

3/25(日)
大阪 umeda TRAD
開場 17:00 / 開演 18:00
前売 3000円 / 当日 3800円

3/31(土)
Shanghai, China
TBA

4/25(水)
東京 マイナビBLITZ赤坂
会場 18:30 / 開演 19:30
前売 3000円 / 当日 3800円


【リリース情報】

ミツメ 『エスパー』

Release Date:2017.12.20 (Mon.)
Label:MITSUME
[CD] PECF-1145 / MITSUME-016 / ¥1000 + Tax
[7inch] PEKF-91020 / MITSUME-017 / ¥1500 + Tax
Tracklist:
1. エスパー
2. 青い月

■『エスパー』特設サイト:http://mitsume.me/esper/

■ミツメ オフィシャル・サイト:http://mitsume.me/

Spincoaster

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