【サイダーガール ライヴレポート】
『サイダーガールTOUR2017-2018
サイダーのゆくえ
-JUMP ON THE BANDWAGON-』
2017年11月26日
at 恵比寿LIQUIDROOM
1stフルアルバム『SODA POP FANCLUB1』で印象付けた成長を、今度はステージで観せつけた!…まさにそんなライヴだった。1stフルアルバムを引っ提げ、全国を回るワンマンツアー。その3公演目となるこの夜、ソールドアウトとなった満杯のフロアーを前に“また夢の続きを見られる気がします!”(フジムラ/Ba)、“前回よりもキャパが倍! ほんときれいな景色を見せてもらってます!”(Yurin/Vo&Gu)とメンバーたちは口々にその興奮を語りながら、お馴染みの曲を織り交ぜ、1stフルアルバムの全曲を披露した。ギターが轟音で鳴るロックサウンドと日本情緒あふれるどこか懐かしいメロディーの組み合わせがユニークな曲の数々に、ダンサブルな「ナイトクルージング」や知(Gu)がピアノを弾いたバラード「Fourside Moonside」といった新境地と言える曲が加わったことで、ライヴの景色も確実に変化。中でも、フジムラのダンスを手本に観客が一緒に踊ったJ-POP調のディスコナンバー「メランコリー」ではこれまでにない一体感が! 曲の幅が広がった分、歪みに加え、空間系の音色も使うようになった知をはじめ、3人が奏でる音も多彩になってきた。
愛すべきフジムラのキャラを他のふたりがイジる曲間のMCもバンドのキャラを伝えるという意味で観どころのひとつになっていたが、この日の一番の観どころは何と言っても、びっくりするぐらい力強いものになっていたバンドの演奏だった。“これから(全国に)行ってきます!”とYurinは最後を締め括ったが、ツアーから帰ってきた彼らがどれだけ成長しているか今から楽しみだ。
撮影:川崎龍弥/取材:山口智男