【ライブレポート】ホフディラン、ツ
アー最終日も絶好調。「2017年は近年
で一番いい年だった」

ホフディランによるニューアルバム『帰ってきたホフディラン』の発売記念ツアーが、11月26日(日)に東京・渋谷マウントレーニアホールにてファイナルを迎えた。
2017年10月に古巣・ポニーキャニオンからニューアルバム『帰ってきたホフディラン』をリリースし、久しぶりのメジャー復帰を果たした彼ら。ワタナベイビーと小宮山雄飛による2ピースPOPグループとして今やベテランもいいところだが、今年の彼らはユーモアたっぷりに何もかもを楽しんでいるように見える。このツアーファイナルも前日の名古屋公演のあと、深夜3:00から『ホフディランのオールナイトニッポンR』に生放送で出演し(そしてファンの中にはそれを生で聞いてから翌日ライブ参戦の人もおり)、そして夜が明けてすぐツアー最終日という若手並みのハードな日程。後になって振り返れば楽しかったと思える類のライブとなった。
全席指定のマウントレーニアホールに集まったファンらが次々に立ち上がり、ライブはニューアルバム曲のブロックからスタート。「愛しあって世界は回る」を皮切りに「珈琲」「恋は渋谷系」と、重苦しくなることを許さないポップスの文脈でちょっぴり過去を匂わせる歌詞を歌い上げるベテラン2人、という垢抜け具合が冒頭からカッコいい。
「ホフディランです! 大阪名古屋そしてニッポン放送から帰ってきたぜ!」とワタナベイビー。小宮山雄飛も一瞬ゆったりトークを回そうとするものの「座らなくていいから…うん、曲やろっか!(会場笑)」と会場との掛け合いも通常運転だ。バックバンドには“BEST3”ことキタダマキ(Ba)、タナカゲンショウ(Dr)、堀内順也(G)の3人に加え、コーラスとして小貫早智子が初参加した。
また、この日は彼らのデビューアルバム『多摩川レコード』および最新アルバム『帰ってきたホフディラン』で使っていたリズムマシーン・Roland TR-606を使用して新旧の楽曲を連続で披露する「606コーナー」も登場。「あの風船追っかけて」と「マフラーをよろしく」、「ヤンヤンヤン」と「マフラーありがとう」という『多摩川レコード』曲×『帰ってきたホフディラン』曲のペアで会場をお祭りムードにノセていく。
606コーナーの合間に挟まれた「座りコーナー」ではニューアルバムからしっとりめの3曲を披露。といっても、ブロック最初の歌い出しが「♪僕らはホフディラン~」(ホフディランのバラッド)からというホフディランらしさに安心感絶大な曲並びで、ブロック3曲目「おやすみの時間」のあとにはワタナベイビーが「最前列、2人ほど寝かしました」という報告で会場を笑わせた。
MCでは前夜のオールナイトニッポンR出演を振り返り、ワタナベイビーが「ダジャレ大惨敗でした」と語るのに対して小宮山が「相方ながら、昔はダジャレ上手かったんですよ。まあ昨日は最悪だった」と、その場でワタナベイビーのダジャレリハビリコーナーを開催。1分間のあいだに即興でダジャレを次々とひねり出していくワタナベイビーに小宮山も「昨日より全然いいよ」と来年以降のライブやツアー展開に向け話が弾む。2018年はワタナベイビーが50歳という記念の節目を迎えるため、これを祝う公演も計画中とのことだ。
本編ラストには「FREE STYLER」で会場を巻き込んでのノリノリぶりを見せたホフディラン。「2017年近年でもいちばんいい年になりました。楽しかったし充実してました。来年もよろしくお願いいたします」という小宮山からの挨拶に加え、ダブルアンコールではファンから密かに待望されていたRCサクセションカバー「雨上がりの夜空に」も披露。髪型だけ忌野清志郎を意識してステージに現れたワタナベイビーの熱い歌唱に会場のファンからも大きな拍手がわいた。
ホフディランは2017年のワンマンライブツアーをこれにて締めくくり、12月にはトークイベント<小宮山雄飛があの人と話す会 ホフディランスペシャル(略してホフスペ)>を全国3ヶ所で開催。12月30日には<COUNTDOWN JAPAN 17/18>への出演が決定している。“おかえりなさいホフディラン”という音楽ファンばかりでなく、“はじめましてホフディラン”勢にも遭遇予定だ。デビュー21年目の今、最新アルバム『帰ってきたホフディラン』曲が素直にカッコいいと思わせるその卓越した楽曲センスとライブぶりを、チケットが取れた方はぜひ目撃してほしい。
写真:在津 完哉
セットリスト<LIVE TOUR「帰ってくるホフディラン」>


2017年11月26日(日) Mt.RAINIER SHIBUYA PLEASURE PLEASURE公演

01.愛しあって世界は回る

02.珈琲

03.恋は渋谷系

04.家を借りよう

05.あの風船追っかけて

06.マフラーをよろしく

07.ホフディランのバラッド

08.映画の中へ

09.おやすみの時間

10.ヤンヤンヤン

11.マフラーありがとう

12.エバーグリーンな悩み

13.スマイル

14.欲望

15.遠距離

16.サガラミドリさん

17.FREE STYLER

18.HAPPY

EN1.僕のかわいい女の子

EN2.夜を越えて

EN3.ドライブ

WEN1.雨上がりの夜空に

WEN2.恋はいつも幻のように

WEN3.また逢う日まで

リリース情報


9th オリジナル・アルバム『帰ってきたホフディラン』

2017年10月18日(水)発売

品番PCCA.4585/本体価格¥2,800+税/1枚組

《収録曲》

1. 僕のかわいい女の子

2. ヤンヤンヤン

3. 珈琲

4. あの風船追っかけて

5. 愛しあって世界は回る

6. 家を借りよう

7. 夜を越えて

8. おやすみの時間

9. 恋は渋谷系

10. 映画の中へ

11. 雨あがりの夜空に

12. エバーグリーンな悩み

13. また逢う日まで

14. ホフディランのバラッド
■再発売 1st~5thオリジナル・アルバム

1st.〜5thオリジナルアルバム全5タイトルが、特典ディスク付きで再発売br>
2017年10月18日(水)発売
〈ポニーキャニオン〉

1stAL『帰ってきた多摩川レコード(Remastered)』

品番PCCA.4586/本体価格¥2,500+税/2枚組

2ndAL『帰ってきたWashington, C.D.(Remastered)』

品番PCCA.4587/本体価格¥2,500+税/2枚組

3rdAL『帰ってきたホフディランIII(Remastered)』

品番PCCA.4588/本体価格¥2,500+税/2枚組
〈日本コロムビア〉

4thAL『帰ってきた31ST CENTURY ROCKS(Remastered)』

品番COCP-40145~6/本体価格¥2,800+税/2枚組

5thAL『帰ってきたPSYCHO POP KILLER BEE(Remastered)』

品番COCP-40147~8/本体価格¥2,800+税/2枚組

イベント情報


■小宮山雄飛があの人と話す会

ホフディランスペシャル(略してホフスペ)

出演/ホフディラン(トークショー)

2017年12月1日(金)東京/Rethink Lounge TORANOMON

2017年12月2日(土)大阪/LOFT PlusOne West

2017年12月16日(土)仙台/SENDAI STATION LOUNGE

【詳細】http://hoff.jp/e/hfsp3/

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