「これからも私たちの夢へと向かって、歩幅を合わせて進んでいきましょう!」─GIRLFRIEND、1周年ライブで未来への道のりを示す。

「これからも私たちの夢へと向かって、歩幅を合わせて進んでいきましょう!」─GIRLFRIEND、1周年ライブで未来への道のりを示す。

「これからも私たちの夢へと向かって
、歩幅を合わせて進んでいきましょう
!」─GIRLFRIEND、1周年ライブで未
来への道のりを示す。

開演前、会場では数々の「バースデーソング」が会場BGMとして流れていた。開演をまだかまだかと待ちわびるファンたちからは、「もう1周年って早いよな」「バースデーだもんな」という会話も聞こえてきていた。ぎゅうぎゅう詰めの会場では、彼女たちが登場する前から幸せな空気が満ちていた。
GIRLFRIEND% ~1st BIRTHDAY SPECIAL~

開演時刻、会場が暗転すると「バースデーソング」をBGMにGIRLFRIENDが登場。SAKIKA(Vo&Gt)の「1周年記念ライブ盛り上がっていきましょう!」という叫びをきっかけに『吠えろ』でライブがスタートした。タイトルの通りGIRLFRIENDとファンが「吠えろ!」と高らかに叫び、1曲目から会場が一体化していく。『Hide&Seek』では、あいさつ代わりと言わんばかりに各々がソロを披露すると、MIREI(Dr)が「最初で最後の誕生日を最高の日にしよう!」と叫び、さらに会場の一体感を強めていく。
GIRLFRIENDの特徴と言えば「全員が歌える」ことだろう。メインヴォーカルのSAKIKAは、ハスキー気味の歌声でパワフルに歌い、リードギターのNAGISAは甘さを含んでキュートに歌い、MINAはボーイッシュかつクールに歌い、ドラムのMIREIは流石に歌わないだろう……と思いきや、リズミカルなドラムプレイとともに歌声を響かせてみせた。そして、全員が全員の歌声がとても真っすぐ突き抜けるように耳へ、心へ響いてくる。これで平均年齢17歳のグループだというのだから、今後も楽しみになってしまった。
そんな真っすぐでワクワクした感情を彼女たちはこの日たくさん届けてくれた。『マッチ売りの少女』にてベースソロを披露したMINAが”最高”と言わんばかりの清々しそうな表情を見せると、キュートに歌った『甘い誘惑』、”あなたなんていらない”と大人な表情で歌った『光』で全く違う表情を見せてくれた。
ファンの質問に答える「ガールズトークコーナー」
GIRLFRIENDとファンが同じ振付で心を通わせた『ブルース』の後は、「ガールズトーク」をテーマにした『Gil’s Talk』を披露。SAKIKAの「まだまだ続くよ!」というコールにファンが「トーク!」とレスポンスを返すコール&レスポンスを繰り返し、終わらないガールズトークで大盛り上がり。さらに、ファンから募集した質問にGIRLFRIENDが答える「ガールズトークコーナー」も設けられ、「バンドをしていなかったら何の道に進んでいた?」「発声練習の方法は?」という質問に回答。メンバーは大阪と京都出身ということもあり、大阪弁で質問へと回答する姿がなんとも愛らしい。また、返答に悩んだり、歓声に喜んだりと、ライブ中とは打って変わってくるくると表情を変える彼女たちに、10代ならではのリアルな素顔も垣間見えた。
そんなちょっぴりゆる~い時間がありながらも、ここからは彼女たちのLINE LIVE内の「企画会議」にて希望の声が多かったというカバー曲を披露することに。LittleGreenMonsterの『好きだ』から、SCANDALの『LOVE SURVIVE』を披露。さらに、GIRLFRIEND結成時に初めてカバーしたというチャットモンチーの『風吹けば恋』を披露すると、MIREIは「とても思い入れがあるんです」としみじみ。
会場限定CDに収録していたレア楽曲も披露

約2年半ぶりにライブで披露したという『マーメイド』は、彼女たちがインディーズ時代に販売していた会場限定CDに収録していたレア楽曲。歌い終わったSAKIKAは「ちょっと恥ずかしいな」と零していたが、透明感のある世界観に重なるピュアな姿に多くの人が胸を打たれたことだろう。
『ギャクサンカク』で会場が一体となりクラップすると、SAKIKAがアコースティックギターに持ち替え『15』へ。この曲は15歳のSAKIKAが、周囲の友達が高校進路を見据え、将来の夢を定め始めたなか、バンドを始めたばかりで「バンドを続けるか」「バンドで食べていけるのかなんて」と思い悩んだ気持ちが込められている。メジャーデビューから1年、インディーズ時代も含めるとおよそ2年以上もの時間を過ごした彼女たちの、楽しいだけではない、苦しいことや悩んだこともあることまでが伝わり、ぐっと胸を掴まれた。
『15』を披露し終えたSAKIKAは「でも、進んでいきたいと思ったんです!」とバンド活動を続けることへの真っすぐな思いを届けた。そして、メンバー、スタッフ、ファンへの感謝の気持ちを伝えると、「これからも私たちの夢へと向かって、歩幅を合わせて進んでいきましょう!」と『ヨンソク』を披露、ラストは2017年高校野球の地方大会テーマソングにも抜擢された最新シングル『キセキラッシュ』で本編を締めくくった。
アンコールで重大告知!

『360』から始まったアンコールでは、GIRLFRIENDメジャー1stALBUM『CHOCOLATE』を2018年2月21日にリリースすることに加え、アルバムリリースに伴った初の全国対バンツアーを2018年1月26日香川公演を皮切りに行うことを発表した。全国18か所を対バンツアーでめぐる彼女たちだが、3月24日の渋谷クラブ クアトロ公演はワンマンで行うことも併せて発表された。GIRLFRIENDにとって過去最高規模でのワンマンは「挑戦」であると告げながらも、「全国を回って成長した姿を見せたいと思うので楽しみにしていてください!」と期待が募るメッセージも届けてくれた。
そんな嬉しい発表もありながらも、最後は未来へ向けて真っすぐに駆け抜けるかのように『一直線』を歌い上げ、この日の1周年を締めくくった。すでに新しい未来へのスタートダッシュを始めているGIRLFRIEND。彼女たちの”キセキラッシュ”はまだまだ続いていくのだろう。
文・河内香奈子
セットリスト
1 吠えろ
2 Hide&Seek
3 マッチ売りの少女
4 甘い誘惑
5 光
6 ブルース
7 Gil’s Talk
8 好きだ
9 LOVE SURVIVE
10 風吹けば恋
11 マーメイド
12 ギャクサンカク
13 15
14 ヨンソク
15 キセキラッシュ
16 360
17 一直線

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