2013年6月30日(日)@日本青年館 photo by 山本倫子

2013年6月30日(日)@日本青年館 photo by 山本倫子

土岐麻子、はじめてのホールワンマン
で「壊れます!」

3年ぶりのオリジナルアルバム『HEARTBREAKIN'』をリリースしたばかりの土岐麻子が、2013年6月30日(日)に日本青年館でワンマンライヴ「TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin'(壊れたっていいじゃない。)」を行なった。比較的小さい会場でじっくりと音楽を聴いてもらうスタイルが多かった彼女にとって、ワンマンとしては今回が初めてのホール公演となった。
この日のライヴはオープニングでステージに登場した土岐が静寂の中でいきなり詩を朗読するという意表を突く演出で幕を開けた。「終電を過ぎた、ひと気のないラフォーレの交差点。そこへ差し掛かるとき、私はいつも何体もの私の幻を見つける。たとえば、ギターを抱えた16歳の私。歩行者天国、ライブハウス、音楽雑誌、シングルCD、深夜のラジオ…全てに憧れをつめて、胸はパンパンだった。何もかもがこわいようで、そのじつ、何もこわくなかった。…」

続いて披露された「トーキョー・ドライブ」の歌詞に通ずる世界観を“言葉"だけでパフォーマンスし、一気に観客を土岐ワールドに引き込むと、ツアータイトルどおり「今日は壊れますから、私!みなさんも壊れてください!!」とMCで宣言し、ホールライヴに相応しいエネルギッシュなステージを披露。アンコールまでアルバム収録曲を中心に、「Gift~あなたはマドンナ~」などの代表曲を含む全19曲、2時間半にも及ぶライヴで、集まった約1,200人の観客を魅了した。

ステージに上がるバンドメンバーは3人。土岐バンドとしてはおなじみのキーボード奏者は渡辺シュンスケ、ドラムスに片山タカズミ。そして、今回初めての共演となったベーシストは元マルコシアス・バンプの佐藤研二。「中学生の時に日比谷野音で初めて観て以来、同じステージに立てるなんて夢のよう」という土岐のラブコールに応え、マルコシアス・バンプ時代から知られるハードな超絶テクニックで彼女を強力にサポートした。

今年2013年はCymbalsの解散後、ソロ活動をスタートして10年目に突入した節目の年。これまでは音楽通のファンが支持するアーティストというイメージが強かった土岐麻子だが、ここに来て初のホールワンマンライヴの成功、オリコンチャート最高位の獲得と今まさに乗りに乗っており、旬なアーティストへと進化し続けている。

2013年6月30日(日)日本青年館 セット
リスト

00.Overture
01.トーキョー・ドライブ
02.Little Prayer
03.heartbreak
04.Awakening
05.Waltz For Debby
06.How Beautiful
07.ロマンチック
08.Skindo-Le-Le
09.TALK SHOW
10.都会
11.プロフィール
12.私の恋と東京
13.COME ON A MY HOUSE
14.It Don't Mean A Thing
15.読唇術
16.Gift~あなたはマドンナ~
17.Flamingo
[encore]
18.Take Me Out To The Ballgame
19.僕は愛を語れない

<メンバー>
Vocal : 土岐麻子
Keyboards, Cocktail Drum & Vocal : 渡辺シュンスケ
Bass & Cello : 佐藤研二
Drums & Vocal : 片山タカズミ
Manipulator : NeVeSSa

アーティスト

OKMusic編集部

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