GOODWARP初の配信限定シングル「Souvenir」は実は終わりの歌ではなく、『始まりの歌』だった!【インタビュー】

GOODWARP初の配信限定シングル「Souvenir」は実は終わりの歌ではなく、『始まりの歌』だった!【インタビュー】

GOODWARP初の配信限定シングル「Sou
venir」は実は終わりの歌ではなく、
『始まりの歌』だった!【インタビュ
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「Souvenir」は終わりの歌じゃなくて始まりの歌

──11月1日リリースの配信限定のシングル「Souvenir」、リリースおめでとうございます。早速ですが、この新曲の制作で意識した部分を教えて下さい。
吉崎拓也:一番はやっぱり歌詞です。内容もそうなんですけど今までと違ったなと思うのは、僕が歌詞を書きながらメンバーみんなに同時進行でアレンジを考えてもらったんです。その作業の最中に、「歌詞はまだか」と、めちゃくちゃ聞かれたんですよね。というのも二人が、歌詞の内容によってアレンジの風景も変わるという風に考えてくれていたから、すごく歌詞の完成をせっつかれてですね。でもまだこっちはできないから、もうちょっと待ってくれみたいなことを言いながら今はこんな状況だよって進捗を見せて、あーだこーだ言ってもらったり。アレンジと歌詞のフィードバックがあったのが面白かったし、楽曲全体がグッと引き締まったのかなというのは思いますね。
──結構時間をかけられたんですか?
吉崎拓也:トータルの時間でいったら、そこまでかかってないです。例えば本当に、ギターの朋生がフレーズを考えてくれる時に、単純に悲しい歌なのか、楽しい歌なのかでもフレージングが変わるっていうところで、すごく今まで以上に意識してくれたのかなみたいなのは思いました。
──普段出されている曲と違って配信限定にしたっていうことに意味があったのですか?
吉崎拓也:配信限定の意味は、すぐ出せるっていうのが一番大きかったですね(笑)それが一番でしたね。
藤田朋生:あとはやっぱり、今はもう誰でも買えるから。今まではCDとして出していましたけど、手が届かない人にも手が届きやすいメリットっていうのも改めて本当にその通りだなと思いました。
──反響は大きかったですか?
吉崎拓也:そうですね。返ってくる反応が面白くて。例えばSpotifyとかAWAとかApple Musicとかでも聴ける訳なんですけど、ああいうのってプレイリストを作ってくれる人がいるじゃないですか。「夜のドライブに合う曲」とかっていうテーマでユーザーの方が作っていて、その中に選んでもらってるのを見るっていう。今までなかったから、それはすごく面白かったですね。
──そういうのも見られるんですね。
吉崎拓也:めっちゃ見ます。AWAもSpotifyも僕ら自身使っているから。なるほどなっていう感じですね。
──作詞作曲を担当されている吉崎さん、今回男性目線のラブソングとのことですが、歌詞へのこだわりはどんな感じですか?
吉崎拓也:ラブソングといっても結構リアルでビターなラブソングで、別れの歌なんですよ。ただ、歌詞を書き始める時からぼんやり意識していたのは、終わりの歌じゃなくて始まりの歌にしたいなって。特に大人になってからだと恋愛に限らず、大事な人との別れが後々思い返してみたらスタートラインになっていたことってあるなと思っていまして。そういう岐路に立っている人の背中を押せるような曲になったらいいなという気持ちで書いた歌詞なんです。歌詞の内容は、最初書く時そうなりがちなんですけど、起承転結をつけようとしすぎると、あれもこれも詰め込みすぎちゃうというか。例えば別れて、こんなことがあって、あんな気持ちになったけど今はこうだよみたいなことを書いても、パッと俯瞰で見ると、で?みたいな(笑)結局どれが言いたかったの?みたいなことになりがちなんだなっていうのはすごく思っていたので、もう一貫して同じ気持ちというか同じ風景をひたすら歌っていこうっていうところにこだわりましたね。
──「Souvenir」で、お気に入りのフレーズとか、ここを聴いてほしい!みたいなところを教えてください。
吉崎拓也:「曖昧なことは堂々と言うに限る 眠いときは寝る」っていう歌詞。個人的にすごく気に入っていて、絶対みんなこういうところあるだろうなって思っているんですよ。男の人は特に共感してくれるんじゃないかな(笑)
萩原“チャー”尚史:出てるよね。ダメな部分が。
──たしかにその部分、気になりますね。「あっ、こんな歌詞なんだ」って。こういう曲だったんだなって。そういうのは感じました。
吉崎拓也:先のことの決断を迫られた時に、曖昧なことをさも自信ありげに言う男像って。俺もやっぱりそういうところがあるし、周りの友達とかでもそういう話よく聞くし、それに対して女の人が、結局どうすんの?みたいなことって絶対あるよなと思ってですね。それが個人的にはすごく、このブロックはよく言えたんじゃないかなと思います。眠いときは寝るっていうのも、捉え方次第で色々捉えられますもんね。最初はおやすみのキスをしている彼氏が、それすらやめたっていう意味にも取れるし、単純にもう相手すんの疲れたから仕事から帰ってきて速攻寝るっていうことにもなるんじゃないかなって(笑)
違うタイプの曲、「snob beat(でっかく見せろ)」
──この曲以外で、GOODWARPさんの既存曲でお気に入りの歌詞を1曲ピックアップしてもらえますか?
吉崎拓也:今パッと浮かんだのが、この「Souvenir」とは全然違うタイプの曲なんですけど、「snob beat(でっかく見せろ)」っていう曲があってですね。違うタイプの男臭い歌詞なんじゃないかなと思っているんですけど、かなり自分の思っていることをそのまんま書けた曲だなとは思っていて、そういう意味で気に入っています。
アンテナとの打ち上げ
──先日のアンテナとショートツアーの印象深いエピソードがあれば教えてください。
吉崎拓也:アンテナのボーカルの諒くんは、本当か嘘かわかんないんですけど、人のオーラが読めるんですよ。
藤田朋生:それ言っていいのか?(笑)
吉崎拓也:全然隠してるそぶりなかったけど。僕らGOODWARPのメンバーを見るたんびに、「GOODWARPはオーラがいい!」って。色とかは聞いてないんですけどね。「GOODWARPのオーラは大丈夫!」って何回も言われた(笑)
藤田朋生:「go!go!vanillasと同じオーラが出てます」とか言ってた(笑)
──広島と……、福岡まで行かれたんですね。
藤田朋生:あんまり広島と福岡ってどうしても行く機会が少ないのでどうしても行きたいなっていうことで。
吉崎拓也:広島かな?打ち上げが座談会みたいで、ひとつのテーブルを対バンみんなで囲んで一人ずつしゃべっていくスタイルで、あれがすげーシュールで面白かったですね。「じゃあ次君~」みたいな感じで(笑)
萩原“チャー”尚史:アンテナとは前から仲いいんですよ。だけど、いつも一緒にやると、よくわかんないんですけどGOODWARP仕切りみたいになるんですよね。で、今回のショートツアーも一緒に回っててそうなったんで、「絶対今日の打ち上げはお前らが仕切れよ」って言って、それでやっと初めて仕切ってくれたんですけど、すごい面白くて(笑)新しいアンテナを見れてちょっと嬉しかったです、俺の中では。
吉崎拓也:打ち上げの話ばっかりですね(笑)
藤田朋生:今回リリースの前にショートツアーみたいな感じで組んだんですけど、改めてまだ自分たちでワンマンツアーっていうのを、やろうと思えばできるかもしれないけど、それを大成功させるような実力がないなと思っていて。で、そうなると対バンとか、地方にいるバンドの力とかを借りなきゃいけないということで、バンドっていうのは結局自分たちだけではやっていけないんだなと。いい意味で皆の力があってようやくGOODWARPの、アンテナもそうですけど、それぞれのバンドの曲がお客さんに伝わっていくんだろうなっていう感じがありました。仲間っていいなって単純に思ったっていうか。例えば福岡行くにしても、アンテナは仙台だから、仙台から福岡って時間もお金もかけるのに、「あ、いいですよ」っていう感じで言ってくれる、そのお互いの信頼感というか。音楽を通して仲間ができるっていいなって、改めて思いました。

GOODWARPの2017年とこれから
──2017年はGOODWARPにとってどんな1年でしたか?

萩原“チャー”尚史:もちろん前向きでいて3人になったんですけれども、自分達が想像していたよりも大きなことでした。特にライブとかはメンバーをサポートしてくれる人が変わるだけでも、GOODWARPの音楽の色が変わっていくんで、それを自分たちの納得するような形にするのが思ったより大変でしたね。
吉崎拓也:サポートドラマーの方と回ると、例えばその方のスケジュールが合わないってなった時に、他のサポートの方に頼むと、曲を覚えてもらうところから始めなきゃいけないじゃないですか。今まで制作に使っていた時間をリハに使わなきゃいけないみたいな期間が、3人体制になってから最初数ヶ月はどうしてもあって。環境の変化はやっぱり大きかったですね。慣れるまでちょっと時間がかかったというのはありました。
──ツアーは同じサポートの方と回ってらしたんですか?
萩原“チャー”尚史:そうですね。
藤田朋生:サポートにも運転してもらって。
(一同笑)
吉崎拓也:うちは機材車が今オンボロなんですよ。まず後部座席のドアが開かなくてですね。
萩原“チャー”尚史:元々は自動ドアだったんですけど、そこがもうただのなんか、閉まったままの……(笑)だから、ライブとか行くときにはみんな助手席と運転席から全員出てくるスタイルでやってます。
藤田朋生:スポーツカースタイルですね。
──機材とかは……?
萩原“チャー”尚史:後ろは開くんですよ。乗り降りだけは通路がないんですけど。
吉崎拓也:だから、サーキットフェスとかあるとすごい困るんですよね。会場の前に着けて、お客さんがバァー並んでる中を、メンバーみんな助手席から出てくるんです。
藤田朋生:どれだけカッコつけてもカッコつかないですよ(笑)
萩原“チャー”尚史:でも別に理由言う必要もないから、しれっとした顔で行くんですけどね。
──知らないと謎ですね(笑)
藤田朋生:どれだけスムーズに乗り降りできるかってところの勝負ですよ(笑)
──そういえば、今年もMINAMI WHEELに出られたんですよね。
萩原“チャー”尚史:ミナホとかも大変ですよ。
藤田朋生:三日間すごいですよね。大きいですよね、関西では。
──是非、来年も。
吉崎拓也:出られるといいね。出るつもりです。
──では、GOODWARPの今後の目標を教えてください。
吉崎拓也:目標はいっぱいありますね。朋生がポロっと言いましたけど、僕ら東京以外でワンマンしたことがまだないんです。特に大阪なんかはもう何回も来させてもらっているから、やっぱり大阪ワンマン、東名阪ワンマン、で、こう福岡とかそういうでっかい町でまずはワンマンツアーやれるようになりたいですね。そこは近未来の一番の目標って感じかな。「Souvenir」出しましたけど、変わらず新曲制作はガンガンやっているので、まとまった音源も近い内に出したいとは思っています。それに向けてっていう感じですね。なんかある?リーダー。
萩原“チャー”尚史:その通りだと思う。2017年は、今この1曲を出したんですけど、メンバーが今年の4月に4人から3人になって、色々準備として中々大変なところもあって、それでこの1枚を出せたので。2018年はもっともっと発信できるように進んでいければなとは思っています。
最後に
──最後に、Utatenを読んで下さってる方にメッセージを一言ずつお願いします!
吉崎拓也:読んでくださる方には、僕らGOODWARPのことを知らない方がきっとたくさんいますもんね。さっきも言ったように、歌詞はすごくこう色んな思いを込めて作っているからUtatenさんでぜひチェックしてもらいたいんですが、俺らは一番自分たちの良さを伝える場はライブでありたいなと常に思っていて、特にそれこそ全く曲知らない人が遊びに来てくれても楽しんでもらえるような、元気になってもらえるようなステージでありたいなと思ってやっているので、ぜひちょっとでも歌詞が気になったらライブに来ていただきたいなと思います。
萩原“チャー”尚史:バンドとして面白いことを発信できればなっていうのは結構あって。そういった意味で、他のバンドがやってないことを常に考えてやりたいんですね。ライブでは踊るし。……あ!そうだ、ちょっといいすか?(急に席を立つ)
藤田朋生:んっ、なになに?どしたん?
萩原“チャー”尚史:すみませんね、途中で遮っちゃって。「Souvenir」の音源のパッケージのチョコを作ったんですよ。良かったら……(チョコを配る)
──えっ、すごーい!可愛い!(笑)
萩原“チャー”尚史:こういうことを……、ちょっとどうしても今のタイミングで入れたくて。新しいことをやれたらなって意味で、こういうものを作ったんで。
藤田朋生:新しいことって(笑)
萩原“チャー”尚史:(チョコを強調しながら)こういうものを作ったんで。
吉崎拓也:たしかにすごい面白いと思うけど、バンドとして新しい面白いことやろうって言ってチョコ作るって(笑)
萩原“チャー”尚史:色んなところでGOODWARPに興味持ってくれたらいいなと思ってます(笑)
藤田朋生:(笑)
──ありがとうございます(笑)では、藤田さんからもメッセージを。
藤田朋生:「Souvenir」に関してなんですけど、やっぱり生きていれば当然辛いこととか悲しいこととかって誰でもあると思うんです。辛くても生きていく、前を向いて歩いて行くというのが人生だと思っているから、頑張る人たちに対して、背中を押すっていう言い方はちょっと簡単だから嫌なんだけど、力になるような、引力のある作品になったのでぜひ「Souvenir」を聴いてみて欲しいと思います。
──では、インタビューはこれで終わります。ありがとうございました。
一同:ありがとうございました!

ビターなラブソングですがチョコは甘い
──ちょっとお写真いただきたいのでチョコ持ってもらっていいですか?
(一同笑)
藤田朋生:やべえ(笑)
──ありがとうございました!(笑)
Photo ハヤシン

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