【“SAI”クイックレポ】ASIAN KUNG
-FU GENERATION 強烈なキラーチュー
ンの数々とあたたかく穏やかな空間
ASIAN KUNG-FU GENERATION
4人から生み出されるグルーヴは恐ろしく強靭でありながら、演奏姿は実に落ち着いたもの。しかも、「Re:Re:」「リライト」と強烈なキラーチューンが続くなかでもなぜか心は温かい。ふとスクリーンに目をやると、後藤(Vo/G)が優しい笑みを浮かべていた。ステージ上のリラックスしたムードが音に乗っているのかもしれない。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
MC明けの「荒野を歩く」への入り方も印象的で、スイッチを切り替える様子を見せることなく、スッと演奏に入っていく。ACIDMANの20周年のお祝いというだけでなく、多くの仲間が集まっているこの場所が、バンドに心地良いフィーリングを送り込んでいるようだ。耳に聞こえてくるのは楽器と声だが、本当に鳴っているのはメンバーの心。そんなふうに感じさせるほどのパフォーマンスをするアジカンには恐れ入るし、こうやってバンドとのつながりを感じられることがとてもうれしい。この空気感はラストの「今を生きて」まで変わることはなかった。今日のパフォーマンスは、アジカンを取り巻くあらゆる要素が優しく結びついた、穏やかな奇跡だったんじゃないか。
取材・文=阿刀”DA”大志 撮影=AZUSA TAKADA、山川哲矢
1. サイレン
2. Re:Re:
3. リライト
4. 荒野を歩け
5. ソラニン
6. 今を生きて
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