寺嶋由芙、衝撃のタイトル『知らない誰かに抱かれてもいい』は何故うまれたの?【インタビュー】

寺嶋由芙、衝撃のタイトル『知らない誰かに抱かれてもいい』は何故うまれたの?【インタビュー】

寺嶋由芙、衝撃のタイトル『知らない
誰かに抱かれてもいい』は何故うまれ
たの?【インタビュー】

これ言っちゃったら、うちのヲタクたちが病んでしまうのではないか?
──『知らない誰かに抱かれてもいい』というタイトルを聴いたとき、「えっ、ゆっふぃーどうしたの?」と思いました。タイトルに驚きを覚えた人たち、けっこう多いんじゃないですか?

寺嶋:タイトルのことは、だいぶ突っ込まれます(笑)
──寺嶋さん自身、『知らない誰かに抱かれてもいい』というタイトルをどのように受け止めています?
寺嶋:最初に「失恋ソングにしたい」「大人っぽい感じがいい」という内容は制作の方々と情報共有をしていたんですけど。ここまでタイトルがストレートに来るとは思っていなかったから、私がどうこうよりも、「うちのヲタクたちは大丈夫かな?」(タイトルを読んで衝撃を受けないかな?)。これを言っちゃったら、うちのヲタクたちが病んでしまうのではないか?とちょっと心配になりました。
──本人は、そこまで気にすることはなく?
寺嶋:私自身は、歌うことに抵抗はなかったです。
──『知らない誰かに抱かれてもいい』に登場する女性は、彼氏が浮気するあまり大胆な行動に出ます。その行動が、男性側の立場からすれば怖さを覚えますが、そもそもの原因を作ったのは男性側。この歌に出てくる男性は…。
寺嶋:どうしようもない人です(笑)。
──相手の女性へ自分をアピールするため、車の助手席へ長い黒髪を残してゆく。それ、男性にしてみれば、とても身震い覚える存在バレな行為だなと思いました。
寺嶋:車の助手席へ髪の毛を落としていく心境、女性ならわかります。私も、この歌と同じ立場になったら、いくらでも髪の毛を落としていきます(笑)。最初は、車の助手席にピアスを落としてく設定だったんです。それを、私のイメージに合わせ、作詞をしてくださったいしわたり淳治さんが長い黒髪にしてくださいました。
この歌を聴いたヲタク男子のみんなが「女の子には優しくしなきゃいけないんだな」「誠実でなきゃ駄目なんだな」と学んでくれたらいいなと思います。
──寺嶋さんのファンって誠実な方が多いイメージもあります。
寺嶋:私もそういう印象を強く持っています。みなさん、一生懸命真面目に応援してくださる方ばかり。今、ツアーやキャンペーンを全国各地で行っているんですけど。何処の会場でも「マナーもいいし、新規の人たちを仲間へ迎え入れようという動きなど、由芙ちゃんのヲタクファンはいい人が多いね」とよく言われるように、いいヲタクたちに恵まれてるなというのは感じてます。

「春に出会い、夏に仲良くなって、秋に破局する」という展開を持った三部作
──『知らない誰かに抱かれてもいい』に記された二股恋? 本命がいながらも浮気をしてしまう恋って、一般的には有り得るテーマ性だなとも感じています。

寺嶋:こういうテーマは普遍的なもの。だから、いろんな方たちに聞いてもらえるんじゃないかと思います。
──最初に「失恋をテーマにしたと聞いてた」と言ってましたが、まさかこう来るとは…。
寺嶋:驚きました。最初はストレートな悲しい歌や切ない歌をイメージしていたんですけど。まさか、こういうひねりを加えた失恋ソングが来るとは…。そこは、「さすが、いしわたり淳治さんだな」と思いました。
──女心がとても伝わる内容ですが、書いてるのは男性ですもんね。
寺嶋:そうなんですよね。女心をわかって書いてくださってるってすごいですよね。
──『知らない誰かに抱かれてもいい』の中、寺嶋さんがお気に入りの歌詞も教えてください。
寺嶋:全部好きなんですけど。「頭がいいのに バカ バカ バカ」と「バカ」を3回繰り返すところは歌ってて気持ちいいし、歌詞の中でも一番可愛らしさが出てるところだから、そこは注目して聞いていただきたいです。
『知らない誰かに抱かれてもいい』をライブで初披露したときから、みんなそこのフレーズが強烈に残ったようで、みんなが「頭がいいのに バカ バカ バカという歌だった」とツイートしてくれていたんですね。実際、耳に残るフレーズだから、そこの部分はぜひ覚えてください。
──その言葉を、本気で怒ってるのではなく、好きだからこその気持ちの現れとして温かく歌っているところにもグッときちゃいました。
寺嶋:今回の歌も、シチュエーションがとても思い浮かびやすかったんです。
──そこ、ぜひ教えてください。
寺嶋:前作の『わたしを旅行につれてって』も、いしわたり淳治さんに作詞をしていただいたんですけど。『知らない誰かに抱かれてもいい』はその続きの歌という意識が私の中にはあって。一緒に旅行へ行くまでに仲良くなった彼だったのに、こんなこと(浮気)になってしまうという流れを意識しながら歌いました。じつは前々作の『天使のテレパシー』が、「春の出会い」を書いた歌。テイチクさんへ移籍してからのシングルは、「春に出会い、夏に仲良くなって、秋に破局する」という展開を持った三部作になっています。そのストーリーを歌詞を通して追いかけていただけたら、より楽しめるんじゃないかと思います。実際にMVは、続き物として作っていますから。
──あっ、だからMVのエンドロールに…。
寺嶋:『天使のテレパシー』も『わたしを旅行につれてって』のMVの最後も「つづく」で終われば、今回の『知らない誰かに抱かれてもいい』のMVのエンディングには「おわり」と出てきます。こちらも3作品並べて見ていただけたらなと思います。
■わたしを旅行につれてってMV

──『天使のテレパシー』『わたしを旅行につれてって』『知らない誰かに抱かれてもいい』と続けて聞くことで、物語として歌を楽しめるのは嬉しいポイントですね。
寺嶋:3作品を並べて聞くことで、より『知らない誰かに抱かれてもいい』に記された悲しさや可哀相さが強まるんじゃないかなと。もちろん、実際に同じような経験をしている方に共感して欲しい気持ちもあるんですけど。いかんせん、ヲタクのみんなは経験がないかも知れないから、そういう方はシングル三部作を続けて聞きながら、「あっ、恋愛ってこういうこともあるんだ」と学んでいただけたらいいなというか、「人生、上手くいかないな」と感じてもらえたらいいんじゃないかと思います。

ばっさり自毛を切ってみたい気持ちもあります
──『知らない誰かに抱かれてもいい』を通し、浮気しちゃ駄目ということも伝えてきました。ファンのみなさんも、ことアイドルに関しては、寺嶋さん一筋ではなく、いろんなアイドルさんのライブ現場に行ってるんじゃないですか?

寺嶋:みんな、いろんな現場へ好き勝手に行ってます。前にも『終点、ワ・タ・シ。』という演歌を歌わせていただいたことがあったんですけど。それが、「いろんな人たちのところへ気が向くかも知れないけど、最後は私のところへ。好きの終点はゆっふぃーですよと書いた内容。なので、好きの終点は私でお願いします(笑)。
──最終的に、寺嶋さんファンであればいいわけですもんね。
寺嶋:そこへ落ち着いてくれればいいんですけど、長くフラフラされそうです(笑)。
──今は、本命推しがいながらも、同時にいろんなアイドルさんの現場へ行って楽しむのも当たり前のスタイルですしね。
寺嶋:そうですよね。そのおかげで、うちのヲタクたちが、私にいろんなアイドルさんの素敵な曲を教えてくださったり。私が好きなアイドルさんのヲタクらとも仲良くなっているようで、それもすごく嬉しいこと。しかも、お互いのワンマンへ誘い合いながら来てるのを見ていると、それも嬉しくなっちゃいます。
──ちなみに、『知らない誰かに抱かれてもいい』に出てくる浮気をしてしまう男性の気持ちも理解できます?
寺嶋:そこは絶対に許せないです。真面目なアイドルなんで、そこは共感しません。でも、フラフラしてゆく彼を繋ぎ止めたい気持ちが『知らない誰かに抱かれてもいい』の歌詞に書かれているように、女の子たちはそこへ共感してもらえるんじゃないかとも思います。
──実際「バカ バカ バカ」という歌い方にも、どこか甘えたがっている面が出ていますもんね。
寺嶋:本気でバカと怒っているわけじゃないように、そこのニュアンスまで楽しんでください。
──MVでも、いろんなことをやっています。
寺嶋:「恋が上手くいかない」という内容だから、監督さんやスタッフさんらと「失恋したときにやることリスト」を出しながら、「髪を切る」「一人カラオケ」「バーで一人やけ酒」など、失恋したらやりそうな行動をいろいろ撮影しました。
■知らない誰かに抱かれてもいい MV

──長い黒髪をカットする映像は衝撃的でした。
寺嶋:髪の毛はウィッグを用意して撮影をしました。MVも、みずから髪の毛を切るシーンから始まるんですけど。髪の毛を切ってショートヘアになって、いろんなことがありながらも、次の新しい展開へ進んでいくよという終わり方になっています。
──あれは貴重な映像になりそうですね。
寺嶋:レアーだと思います。今はこの長い黒髪を本当に切ろうとは思ってないように、(ウィッグとはいえ)こういう撮影の機会がないとやらなかった行動だったから貴重だと思います。でも、ばっさり自毛を切ってみたい気持ちもありますけど。それは時が来たら…。その「時」が何時になるのか!?。本当に失恋したときかも知れない(笑)。
私のあふれるゆるキャラ愛を汲み取ってもらった歌詞
──C/Wに収録した『世界で一番かわいい君へ』は、寺嶋さんが大好きな「ゆるキャラ」についての歌だそうですね。

寺嶋:そうです。作詞をしてくださったヤマモトショウさんにも、私がいかにゆるキャラが好きか、ゆるキャラと一緒にお仕事をすることがいかに楽しいかを延々と語りました。そのうえで「君がいてよかったよ」というフレーズをぜひ入れて欲しい。なぜなら、「あなたたちがいてくれたことで、自分はこんなにも楽しくやっていますという感謝を示したいからなんです」と、感謝の気持ちを歌にしたい想いもショウさんに熱く伝え、この歌詞を書いていただきました。
──その愛情の強さに、ショウさんも驚きだったのでは?
寺嶋:ちょっと引いてましたね(笑)。しかも、私が4万字以上書いた「ゆるキャラについて」の卒論もお渡ししました。それも読んでいただき、私のあふれるゆるキャラ愛を汲み取ったうえで『世界で一番かわいい君へ』の歌詞を書いていただきました。
ただし、ゆるキャラ愛を持っている人にしか届かない歌にしちゃうと間口がすごく狭くなるので、この歌に出てくる「君」を好きなアイドルさんだったり、私だったり、恋人や赤ちゃんだったりなど、聴いた人なりに「世界で一番かわいい君へ」と受け止められる内容にもしていただきました。
──寺嶋さん、ゆるキャラについてはかなり詳しい方ですもんね。
寺嶋:自分がゆるキャラを好きなり始めたのが、ちょうどゆるキャラブームが生まれだした頃からでしたので、その時期からずっと見守り続けてきた面はありました。しかも、ゆるキャラさんとお仕事をする機会が増えるようになり、女性ファンや親子連れのファンの方まで私のライブへ来てくれるようになりました。ただ、今回の『知らない誰かに抱かれてもいい』のタイトルを聴いたら、お母さん方がビックリしちゃうかも知れないです。
──さすがに子供たちは…。
寺嶋:ちびっこは、きっとよくわかんないと思うから、わかんないうちに歌っておこうと思います。この曲をイベントで発表したときも、ゆるキャラたちがいたんですけど、そのタイトルを発表したとたん、思わず崩れ落ちていたように、その姿も可愛かったです(笑)。

「好き」シリーズの第3弾になります
──もう一つのC/W曲が『好きがはじける』になります。
寺嶋:これは、ライブで盛り上がるアゲアゲな弾けた楽曲になりました。『好きがはじける』は、これまでに歌ってきた『好きがはじまる』『好きがこぼれる』に続く「好き」シリーズの第3弾になります。
最初に生まれた『好きがはじまる』は、作詞/作曲をしてくださったミナミトモヤさんが、ソロとして活動を始めるとき、新しい環境へ行く私へ「好きが始まってくださいね」というメッセージとして送ってくださった歌でした。その気持ちがあふれだし、続く『好きがこぼれにる』という気持ちまで高まりました。
 今回の『好きがはじける』は、私とヲタクたちとの間で高まった感情が弾け、より広いところまで想いを届けてゆく歌になっています。私がライブでこの曲を歌うとみんなも盛り上がってくれるように、幅広い人たちに届く楽曲になるといいなと思っています。
──『好きがはじまる』『好きがこぼれる』『好きがはじける』、この3曲の流れがいいですよね。
寺嶋:今回のシングルで初めて「好き」シリーズに触れた人でも、一つの楽曲として成立する内容になっているからぜんぜん楽しめますし、「好き」シリーズのことを知り、過去の曲たちも聞いていただけたらより楽しめると思います。それと、歌詞に「出会った日から まだ全然経ってないね」「世界一幸せな気分」と、新規で私のことを好きになってくれた人たちへ向けての想いも書いてあるように、新規ファンのみんなにもこの曲を通しライブで弾けて欲しいです。
──「好き」シリーズは今後も続くのでしょうか?
寺嶋:どうなんでしょうね?。「好き」シリーズはヲタクたちにも愛してもらえているので、次も続くかも知れないし…。ディレクターさんは、「次は『好きがなくなる』かな」と冗談で言ってましたけど、それなくなっちゃうのは嫌だから、もうちょっとこのシリーズを楽しませてもらえたらなと私は思っています。

新たなゆるキャラとの繋がりを作れるワンマンライブ
──現在、寺嶋さんは全国ワンマンツアーの真っ最中。
寺嶋:この記事を目にする頃だと、あとは大阪・名古屋・東京のライブになるのかな?。今回のツアーには、各会場ごとにゆるキャラがゲストで、たまに人間のゲストも来てくれています。しかもゆるキャラのゲストに関しては、「私のコンサートに出たいゆるキャラさんがいたら来てください」と呼びかけて集まってくださった方々なんです。それをきっかけに、初めてご一緒するゆるキャラさんもいたので、私にとっては全国各地で新たなゆるキャラとの繋がりを作れるワンマンライブにもなっています。
──取材の時点では、福岡と広島でのコンサートを終えました。誰が来てくれました?
寺嶋:福岡公演には、これまでにもお世話になっている佐賀県の有明ガタゴロウくんと、今回初めてお会いした福岡県大野城市の大野ジョーくんという、ダンスが得意な子か来て一緒に踊ってくれました。広島公演では、呉市の呉氏(くれし)が出演し、同じくキレッキレなダンスのステージを見せてくれました。大阪では2体のゆるキャラが、名古屋公演では5体のゆるキャラが登場します。中でも注目は、「ゆるキャラグランプリ」で1-2位を争う愛知県は知立市のゆるキャラのちりゅっぴちゃんも来てくれることなんです。
最近では、私のステージ内で、いかにゆるキャラたちを動かすかという楽しみも出ているように、各地で登場するゆるキャラたちに合わせセットリストも毎回変えているように、そこも楽しみにしていただけたらと思います。
──それ、楽しみです。では最期にひと言メッセージをお願いします。
寺嶋:『知らない誰かに抱かれてもいい』は衝撃的なタイトルですけど、そのタイトルに負けない自信作だと思っているように、ぜひ幅広い方々に聞いていただきたい楽曲になりました。アイドルって人数が多いしキラキラしていて苦手だなという方も、私はソロアイドルだし、今回は切ない失恋ソングを歌っていれば、そんなにアイドルを知らない方でも聞きやすいと曲だと思います。ぜひ、私に触れに来てください。
Photo by 片山拓

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