「ガンダム サンダーボルト」タイト
ルの「BANDIT FLOWER」に込められた
意味を監督が明かす

 太田垣康男氏の漫画をアニメ化した「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の第2シーズン全4話に新作シーンを加えた特別編「機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER」が11月18日に上映を開始し、イオ・フレミング役の中村悠一、ダリル・ローレンツ役の木村良平、ビアンカ・カーライル役の古川由利奈、松尾衡監督、サンライズプロデューサーの小形尚弘氏が登壇した初日舞台挨拶が、東京・新宿ピカデリーで行われた。
 松尾監督は「『機動戦士ガンダム サンダーボルト BANDIT FLOWER』というタイトルは、震災後、被災地に行った経験から思い浮かびました。人がいなくなった場所でも花がどんどん咲き広がっていく様子が、戦争が終わっても、まだ自分たちのテリトリーを広げていく人たちとかけられないかと考えました。花のように進んでいく人たちということで『BANDIT FLOWER』です! 実は、今回出てくる花や背景の色も花言葉とかけているんです。ダリルが乗っているアッガイのレーダー機も花のように開くデザインになっています!」とタイトルの由来を明かした。
 第1シーズンからのキャラクターの心境の変化について、木村は「今回、ダリルは隊長という立ち位置で、よりにぎやかに取り組むことができました! 部下たちとのかけ合いのシーンはおもしろい。ビリーみたいに反抗する部下もいたり、そこはダリルもちょっとイラついてるなと思いました(笑)」とコメント。また、中村が「ライバル(ダリル)不在の状態で戦うのは難しかったです。でも今作では、お互い新しくパートナーができますからね。ついに『サンダーボルト』でもニュータイプ演出が入った! って瞬間があって、僕じゃないんですけど『いいな、カッコイイな』って思いました! 本来なら主役がやるところを……」と悔しがる一幕も繰り広げられた。
 お気に入りについて木村は「一気にダリルの曲が増えていてうれしかったですね。前回、曲の対比をもっと見たいと思っていたので『アッガイダンス』とか見どころです(笑)。ポップな曲で入ったところから、シリアスな展開に変わっていくところがすごい!」と話し、中村は「やっぱり戦っているシーンは全体的に好きですね。とくにアトラス(ガンダム)の戦闘シーンは新作カットが増えていて、ようやくイオらしさがでてくるのでよかったです! 仲間といる時とも、ダリルと一緒にいる時とも違う。戦闘狂な部分が好きです」と語った。
 最後は小形プロデューサーが「本作では、イオとダリルは会えてないんですよね。今は焦らしている最中なので、ふたりが次に会った時、喜びが爆発するんじゃないですかね(笑)。みなさんがたくさん見ていただければ僕らも頑張れますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

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