「ちゃんみな」がわかる6つのコト「
CHOCOLATE」な成分

11月15日にニューミニアルバム『CHOCOLATE』をリリースしたちゃんみな。『BSスカパー! BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』に出場すると1年でメジャーデビューを勝ち取り、着実にファンを増やして来た。未成年とは思えない堂々とした振る舞いは、すでに貫禄を感じさせる領域に。いったい、何がちゃんみなを“ちゃんみな”足らしめているのか? 
そこで、ちゃんみなを形成する要素を6つに分解して深掘りしてみた。それぞれの要素にまつわるアイテムをちゃんみなに持って来てもらい、色々なことを語ってもらった。ある時はこちらがビビってしまうような鋭い目つきで、またある時は子どものように純真な笑顔で語る様は、まさにビターでスイートなチョコレートのよう。ちゃんみなを形成する、にがくてあまい6つの要素をひもときます。

Photography_Reiji Yamasaki
Interview&Text_Sotaro Yamada
Edit_Ado Ishino(E inc.)
(ちゃんみな『CHOCOLATE』のMV)

1. BIG BANG

1つめの要素は「BIGBANG」。ご存知、韓国出身の大人気アーティストグループ。ちゃんみなのフェイバリットアーティストであり、ラップを始めたのもBIGBABGがきっかけとのこと。CDはほとんど韓国の家にあるそうで、この日は2枚のお気に入りCDを持って来てくれた。
ちゃんみな : 『2010 Live Concert Album Big Show』(2010)と『GT&TOP vol.1』(2010)です。小学生の頃に韓国で買ったんですけど、見てくださいこれ、めちゃめちゃかわいくないですか?
中に写真がたくさん入ってます。すごく大事なもので、何回も見てるからちょっと破れちゃってる(笑)。こんなの即パケ買いですよね。本みたいだし、飾れるし、見てるだけで幸せになっちゃう。でもこれ初回盤とかじゃないんですよ。通常盤。韓国ではこれが普通のCDなんですよね。だから日本のCDを初めて見た時は驚きました。あまりに違いすぎて……。

このアルバムの曲は全部好きだけど、1曲だけ選ぶとしたら『BABY GOOD NIGHT』。やっぱりG-DRAGONさんが好きなので。BIG BANG通してなら、『Haru Haru』が自分にとっては一番重要な曲です。出会いは小学校2年生くらいだったからあんまり覚えてないですけど、MVを見て、エンターテインメント性に感動したんですよね。「私がやりたかったことをやってる!」って思って。
(BIGBANG『Haru Haru』MV。映画のようなMVはぜひとも韓国語版、日本語字幕つきで)

ほかにK-POPですごく好きなのはiKONさん。BIG BANGと同じプロデューサーが手がけているせいか、曲がすごく好きなんです。メンバーをサバイバルで決める『WIN:Who Is Next?』と『MIX & MATCH』っていう韓国のTV番組も見てたので余計に好きになりました。下積みが長いし、ストーリーがあってエモいんですよ。
とは言えやっぱり一番好きなのはBIG BANGですね。朝起きたら最初に聴きたい。今日も『Wonderful』を聴きました。初めて聴いた時から今までずーっと好きで、毎日聴いてます。そこはブレない。一途なんですよ、わたし。もう生活に染み込んでるから、BIG BANGを聴かないと気持ち悪くて一日を終わらせられないです。

2. 練馬

2つ目の要素は「練馬」。“練馬のビヨンセ”と言われるように、ちゃんみなは東京都練馬区で育った。音楽には少なからず土着的な部分があり、生まれ育った場所に影響を受ける。ちゃんみなにとって、練馬という街はどんな街だったのか。

ちゃんみな : 影響はすごく受けてますね。練馬で育って恋をして、夢を持って追いかけて、人を傷つけ傷つけられて。そんないろんな経験や感情を、あの狭い中のいろんな場所でしましたからね。私が作られた街だと思ってますし、作品にも結構ダイレクトに自分の経験が反映されてます。

ただ、べつに練馬に詳しいわけではないですね。あんまり練馬で遊ぶことはないですし。というか、実はあんまり遊ばないですね。めちゃめちゃインドア派なんです。休みの日は基本、家でゴロゴロ。何もしないでベッドでぼーっとしてるのが好きです。

地元の写真を持って来ようと思ったけど、友達いっぱい写ってるし、何がいいか迷って、これを持って来ました。中に中学校の思い出写真とかデータで入ってます。あと、初めてダンスの発表をしたときに使った音源とか、ワンマンのSEでも流してた『くるみ割り人形』のCDとか。
(黒×白ドットのCD収納ケースに、ちゃんみなの思い出が詰まっている)

3. BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権

(『第9回BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権』ちゃんみなvsRei(c)︎hi)

3つ目は「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」。ちゃんみなが世に出るきっかけになった番組で、第9回大会に出場した。Rei(c)︎hiとのフィメール対決や、現在は『フリースタイルダンジョン』でモンスターをつとめる烈固 vs Lick-Gの決勝戦など、話題が多かった回でもある。

ちゃんみな : 第9回に出られたことはめちゃめちゃラッキーでした。タイミングにすごく恵まれたと思います。第7回と第8回がすごく盛り上がってかなり注目されて、良い流れだった。でも次の第10回はオールスター戦もあったから、たぶん自分は出られなかったと思う。早くても遅くてもダメで、ちょうど良いタイミングでした。これがなかったら今ここにいないですからね。相手がRei(c)︎hiだったこともめちゃめちゃデカイです。女の子同士の対決で注目されたし、やっぱRei(c)︎hiだったからこそあの試合になった。

Rei(c)︎hiに対しては、昔は「この野郎……」って気持ちもありましたね。バトルに出たのは『高校生ラップ選手権』が初めてだったんで、ディスられることに全然慣れてなかったんですよね。だから「は?なんでお前にこんなこと言われなきゃいけないんだよ?」って普通に思っちゃった。もはやキレるとかキレないとか以前に「意味わかんない」って感じ。そりゃあ嫌いになりますよ。たぶん向こうもわたしのこと嫌いだったと思う。周りにも結構アオられましたからね。Rei(c)︎hiは「ちゃんみなの方が上手い」って言われて、私は「Rei(c)︎hiの方がかわいい」って言われて。そうやって相手と比べられてる同士ですよ? 16歳とか17歳くらいの我が強い女の子がそんなふうに比べられたら、そりゃあ誰だって嫌いになると思いますよ。

でも今は、一周回ってRei(c)︎hiのことは大好き。この前も久々にRei(c)︎hiと話したくなってLINEしたんですよ。「元気〜?」って。「元気元気〜!」って返って来ましたよ。……あ、でもそれから返事してないや、既読無視しちゃった(笑)。このインタビュー終わったらLINEします!


「ちゃんみな」がわかる6つのコト「CHOCOLATE」な成分はミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。

ミーティア

「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。

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