CHEMISTRYが復活! 再始動と新曲に込
められた想い
5年ぶりの再始動! 新曲リリースに合
わせてCHEMISTRYを振り返る
再始動後初となるワンマンライブのチケットは2日間とも発売開始15分でソールドアウト。35枚目のシングル『Windy/ユメノツヅキ』も11月15日にリリースしました。本記事では再始動を記念して、新曲レビューとともにCHEMISTRYの歴史を振り返ります。
CHEMISTRY プロフィール|音楽で化学反
応を起こす
1stシングルが16週連続TOP10入りという驚異的なロングセラーを記録し、いきなりのミリオンヒット。同曲を含む1stアルバム『The Way We Are』は、300万枚のモンスターヒット。同年NHK紅白歌合戦に初出場し、瞬間視聴率No.1(関東圏)を獲得しました。
CHEMISTRYはボーカルデュオの代名詞となり、CD総売上枚数は1,800万枚を誇る日本を代表するアーティストに登りつめ、一時代を築きます。2012年よりソロ活動に専念し、それぞれがソロシンガーとしてのキャリアを積んできましたが、結成から15周年を迎えるタイミングで、川畑要がCHEMISTRYでまたやりたいと思うようになり、相方の堂珍嘉邦に連絡。堂珍も川畑と同じ気持ちだったので、2017年にグループとして活動を再開させました。
再始動シングルをリリースした後は、12月からライブツアー『CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18 「Windy」』がスタート。2月に開催されたライブでは「ただいま」を言うためにファンに都内まで足を運んでもらいましたが、今度はCHEMISTRYがファンに「ただいま」を言うために、自ら全国を回ります。
一周回ってCHEMISTRYらしい再始動曲『
Windy』
CHEMISTRYの再始動楽曲は、生みの親ともいえる初代プロデューサー・松尾潔がトータルプロデュースを務めています。CHEMISTRYをよく知り、お互い信頼し合っているからこそ生まれる楽曲の想いを感じてほしい楽曲です。
『Windy』はアニメ『将国のアルタイル』のタイアップに起用され、世界的にリバイバル、再評価されている’90年代R&Bのエッセンスを感じさせる楽曲で、唯一無二のコーラスワークと掛け合いで圧倒的な歌唱力を誇るCHEMISTRYらしさを出しています。
5年間のソロ活動を経て再始動したCHEMISTRYの楽曲はどうなるのか? 川畑に寄せるのか、堂珍に寄せるのか、はたまた新しい形を見せるのか、長年活躍してきたグループだけに、その動向はほどよい緊張感を生んでいたと思います。
実際に蓋を開けてみれば、『Windy』は松尾潔がオーディションで惚れ込んだふたりの歌声が生み出すケミストリー(化学反応)を最大の武器にした楽曲に仕上がっていました。
同曲に散りばめられている川畑と堂珍のかけ合い、ふたりが並んだ時のビジュアルの変わらなさ。CHEMISTRYを見続けてきた人に、「これがCHEMISTRYだよね」と思わせるようなノスタルジー感もあったのではないでしょうか。
カタチに縛られていたことからの解放
プロフィールの段落で触れた通り、CHEMISTRYはデビュー前からオーディション番組で注目され、デビューしてすぐにミリオンアーティストになるという輝かしい音楽人生を歩んできました。もうこの時点で”CHEMISTRYは歌が上手くて、曲もいい”というイメージが完成し、世間から求められるカタチに応え続ける運命を背負うことになります。
そんなCHEMISTRYも徐々に活動が落ち着き、川畑と堂珍それぞれの音楽性を打ち出すようになっていきました。それもそのはず、もともとふたりはデュオをやるためにオーディションを受けた訳ではないからです。お互いに自身がやりたい音楽と向き合うためにCHEMISTRYとしての活動休止を発表し、ソロ活動を始めます。自分のやりたいカタチを求めたのです。
今となっては笑い話なのだけれど、2001年のデビュー当時、テレビ番組出身のCHEMISTRYを「ホンモノじゃない」「一発で消える」と揶揄する声は少なくなかった。それをふたりは歌声で、ただ歌声だけでなぎ倒していった。#風のように https://t.co/zAsWcDtHWO
— 松尾潔 (@kiyoshimatsuo) 2017年11月6日
そして5年の月日が経って再始動。上記のツイートで松尾潔も言っているように、圧倒的な歌唱力を持つCHEMISTRYは、世間に忘れられることもなく、むしろ待望される形でいい再始動を切りました。
デビューから爆発的に売れ、音楽シーンが求めるCHEMISTRYとして活躍した日々、ひとりのアーティストとして自身と向き合ったソロ活動の日々、カタチに縛られた音楽活動を経て、彼らはカタチにこだわらない、タイトル通り風のような自由を手に入れたと思います。そして、たどり着いた先が”これぞCHEMISTRYらしさ”と呼べる楽曲になっているのも、トップをとったアーティストが原点に戻るかのようなストーリー性もあり、感慨深いです。
“カタチなんて超えてゆく”には、そういったことを乗り越えた上で、CHEMISTRYをやっていくよというメッセージが込められているのではないでしょうか。
CHEMISTRY愛がこもった『ユメノツヅキ
』
『ユメノツヅキ』は再始動ライブで披露、その後リリックMVがYouTubeで公開され、ファンの間でも話題になってきた楽曲です。
松尾潔が作詞。『It Takes Two』を提供した和田昌哉、『You Go Your Way』を作曲した豊島吉宏(Maestro-T)のふたりが作曲と編曲を担当。”大好きなCHEMISTRYのためなら”という想いで、CHEMISTRYの初期制作チームが15年ぶりに集結して制作された、バックヤードも愛にあふれた楽曲になりました。
サウンドはDaft PunkやBruno Marsが推し進め、昨今一大トレンドとなっているブギーやモダンファンクを意識しつつ、全体としてはCHEMISTRYサウンドの名に相応しい仕上がりになっています。
松尾潔が再始動にあたり10年ぶりにCHEMISTRYと顔を合わせた時に感じた印象を歌詞に投影した、『PIECES OF A DREAM』への16年越しのセルフ・アンサーソングです。
初期の楽曲タイトルが歌詞の中に。その
意味とは
楽曲タイトルのみをあげると
・夢のカケラ(PIECES OF A DREAM)
・合鍵
・君をさがしてた
・It takes two
などが印象的な部分で使われています。
いわゆるファンサービスですが、もっと深いファンへの思いがあったのではないでしょうか。
CHEMISTRYは再始動する際に、プロデュースを松尾潔に依頼しました。その際、松尾潔は”CHEMISTRYはどういう風に思われてるのか、どの世代が聴いているのか”を川畑・堂珍と一緒に深くリサーチしていったと、メディアのインタビューで明かしていました。
その結果、『ユメノツヅキ』が生まれたのですが、これは今までCHEMISTRYを聴いてくれた人たちのために歌っていくよという意味が込められているように思えます。
CHEMISTRYが音楽シーンのトップクラスにいた頃は、CDセールスの数字が一番アーティストの評価に繋がる時代でした。しかし、現在の音楽シーンはリリースツールが増えたこととリスナーの価値観も変わってきたことにより、アーティストの評価のされ方が変容しています。
いい意味で実力のあるアーティストは、自分の道を追求し続ければリスナーは必ずついてくるという時代になってきたのではないでしょうか。そう考えると、CHEMISTRYは一番自分たちらしさが出ていて、ファンが聴きたいと思っている音楽を”CHEMISTRY初期”に見出したのだと思います。
歌詞に”今まで”の楽曲タイトルや歌詞でなく、”初期”の楽曲タイトルや歌詞のみ使われているのはそういう意味も込められているのかもしれません。
『ユメノツヅキ』にはわかりやすいファンサービスがちりばめられていますが、深く見ていくといろいろなメッセージを拾うことができます。
変化もCHEMISTRYらしさ 『Horizon』
CHEMISTRYはさまざまな音楽性と化学反応を起こしてきたグループでした。
下記は、”Alfred Beach Sandal + STUTS”が今年6月に発表した『Horizon』です。今作の通常盤と期間生産限定盤には、『Horizon』のCHEMISTRYカバーバージョン収録されています。オリジナルのサウンドを活かしつつ、CHEMISTRYならではの圧巻なボーカルパフォーマンスで新たな魅力を注入。オリジナル同様にリスナーを魅了する仕上がりになっています。
カバー曲のアレンジにはSTUTS本人も参加しているのですが、実はSTUTSが初めて購入したCDが、CHEMISTRYの1stアルバム『The Way We Are』だったようです。同アルバムに収録されている『BROTHERHOOD』を聴いてHIPHOPに興味を持ち始め自身の音楽性を開花させるきっかけになりました。
CHEMISTRYのリスナーだった少年が音楽に目覚めて、自身もアーティストとなりCHEMISTRYと楽曲制作に関わる。このストーリーを知ってから『Horizon』を聴くと、また違う楽曲の見え方が生まれます。
今までにもさまざまな音楽性と化学反応を起こしてきたCHEMISTRY。
日韓のアーティストで結成した”Voices of KOREA/JAPAN”、ラップとボーカルの融合を見せたユニット”m-flo loves CHEMISTRY”、ダンサーと期間限定でユニットを組み、自身もダンスミュージックでダンスボーカルに挑戦した”CHEMISTRY + Synergy”など、そのシナジーの高さは一定の評価を得ていました。
これだけ実力があって、なんでも合わせられるアーティストはそうたくさんいません。今後も『Horizon』のように、CHEMISTRYらしさをベースに他の音楽ジャンルと化学反応を起こす音楽も奏でてくれるでしょう。
日本の音楽シーンに、上質な音楽を届けるアーティストが帰ってきてくれました!
今後、CHEMISTRYは12月からライブツアー『CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18 「Windy」』で全国を回り、また来年に向けて新アルバムの制作に入っているようです。これから楽しみすぎてしょうがありません。
CHEMISTRY
『Windy / ユメノツヅキ』
2017年11月15日発売
(1)初回生産限定盤A(CD+DVD)AICL-3433~3434/¥4,800(税込)
[CD]
1, Windy
2, ユメノツヅキ
[DVD]
再始動ライブ「CHEMISTRY LIVE 2017 -TWO-」 東京国際フォーラム
2017年3月1日のライブ映像を全24曲、完全収録
※CHEMISTRY堂珍・川畑による副音声入り
(2)通常盤(CD)AICL-3435/\1,300(税込)
[CD]
1, Windy
2, ユメノツヅキ
3, Horizon
4, ユメノツヅキ (Slow & Emotional)
(3)期間生産限定盤(CD)AICL-3436/¥1,300(税込)
※アニメ「将国のアルタイル」描き下ろしジャケット
[CD]
1, Windy
2, ユメノツヅキ
3, Horizon
4, Windy -TV edit-
【配信情報】
10月27日より、iTunes予約注文
配信限定で、再始動ライブ音源より「My Gift to You」(Live ver.)を先行配信
【TVアニメ「将国のアルタイル」放送情報】
MBS/TBS:毎週金曜26時25分~
BS-TBS:毎週土曜24時30分~
新潟放送(BSN):毎週水曜26時20分~
※放送日時は変更となる場合がございます。
Amazonプライム・ビデオ:MBS/TBS放送後先行配信中
TVアニメ「将国のアルタイル」公式サイト:http://project-altair.com
TVアニメ「将国のアルタイル」公式Twitter:@pj_altair (https://twitter.com/pj_altair)
c カトウコトノ・講談社/将国のアルタイル製作委員会
【約5年半ぶり全国ツアー開催!】
CHEMISTRY LIVE TOUR 2017-18 「Windy」
12月4日(月) 神奈川 川崎市スポーツ・文化総合センター open18:15/start19:00
12月5日(火) 東京 中野サンプラザホール open18:15/start19:00
12月17日(日) 静岡 裾野市民文化センター 大ホール open16:30/start17:00
1月7日(日) 埼玉 大宮ソニックシティ 大ホール open16:15/start17:00
1月8日(月/祝) 愛知 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール open16:30/start17:00
1月13日(土) 福岡 福岡国際会議場 メインホール open16:30/start17:00
1月15日(月) 京都 ロームシアター京都 メインホール open18:15/start19:00
1月16日(火) 滋賀 滋賀県立文化産業交流会館 open18:00/start19:00
1月27日(土) 宮城 仙台銀行ホールイズミティ21 (大ホール) open16:30/start17:00
2月2日(金) 福島 郡山市民文化センター 大ホール open18:30/start19:00
2月4日(日) 千葉 君津市民文化ホール 大ホール open16:30/start17:00
2月24日(土) 島根 島根県芸術文化センター「グラントワ」 大ホール open16:30/start17:00
2月25日(日) 広島 JMSアステールプラザ 大ホール open16:30/start17:00
3月3日(土) 兵庫たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール 大ホール open16:30/start17:00
3月4日(日) 大阪 オリックス劇場 open16:15/start17:00
3月7日(水) 東京 Bunkamuraオーチャードホール open18:00/start19:00
【Web / SNS】
CHEMISTRY 公式サイト:http://www.chemistry-official.net/
CHEMISTRY 公式Twitter:https://twitter.com/chemistry_2011
CHEMISTRY 公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/chemistrySMEJ
CHEMISTRY 公式Facebookページ:https://www.facebook.com/CHEMISTRY.jp
CHEMISTRYが復活! 再始動と新曲に込められた想いはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
アーティスト
関連ニュース
宇多田ヒカル、「Gold ~また逢う日まで~」の☆Taku Takahashiによるリミックスの発売が決定
2023.08.18
【hide with Spread Beaver】 『hide Memorial Day 2023 "hide with Spread Beaver appear!! in TOKYO"』 2023年7月27日 at 豊洲PIT
2023.08.03
【hide with Spread Beave】 『hide Memorial Day 2023 “hide with Spread Beaver appear!! in YOKOHAMA”』 2023年5月2日 at 神奈川県民ホール
2023.05.04
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。