Anly Live Tour 2017 ☆北斗七星☆ 2017.10.24 渋谷CLUB QUATTRO ライヴレポート

Anly Live Tour 2017 ☆北斗七星☆ 2017.10.24 渋谷CLUB QUATTRO ライヴレポート

Anly Live Tour 2017 ☆北斗七星☆
2017.10.24 渋谷CLUB QUATTRO ライヴ
レポート

8月にリリースしたシングル『北斗七星』を携えた全国7都市ツアー【Anly Live Tour 2017 ☆北斗七星☆】が10月24日(火)渋谷CLUB QUATTROでファイナルを迎え、10月29日(日)沖縄・桜坂セントラルでの追加公演 【Anly Live Tour ☆ 北斗七星 ☆ Special Unplugged Live】も大成功に収めたAnly。

ツアーファイナルの渋谷CLUB QUATTRO。客電が落ち、ステージの僅かな灯りで分かるAnlyの登場に歓声が湧き上がる。SEと共にバックライトが消えると“Don't give it up!”でライヴスタート。畝るベースとスポットを浴びたAnlyがクラップでオーディエンスを煽る。「トウキョウ!」気合の入った声。彼女にとっても、この渋谷CLUB QUATTROでライヴをすることはワンステップ成長した証。その成長は、手の動きや仕草など、ちょっとした表現でも感じられた。

「北斗七星ツアーへようこそ!後ろの皆さん見えてますかー?今日は最後まで盛り上がって行きましょう、東京ファイナル!」ラウドなサウンドを従えギターを変えると続く“Enjoy”でフロアはタオルが旋回!

改めてツアーファイナルを迎えられたことに感謝すると「今日は初めて来た人も何回も来ているという人も一緒に口ずさんだり声だしたりして、恥ずかしいと思わずに一緒に最後まで仲間だと思って…っていうか仲間なので盛り上がっていきましょう!」と挨拶。デビュー曲の“太陽に笑え”を力強く歌うと、その後のMCではスキマスイッチと共作した“この闇を照らす光のむこうに”について「20歳になる前に作ったので私にとってはターニングポイント」と語り「とても素敵な経験という想い出を下さいました。」と当時を振り返る。美しいヴァイオリンの音色はそんなAnlyの語り尽くせないであろう想いをやさしく包み込み、オーディエンスもまた経験を積んだ彼女の歌声にそっと耳を傾けた。

ここでバンドメンバーは一旦退場。少しの沈黙の後「ありがとうござます。私の足元にはループペダルという、これっくらいの♫(笑)」と、ループペダルの大きさを「おべんとうばこのうた」に乗せて紹介。(凛と歌う姿とMCの可愛らしさのギャップはやっぱり可愛い!)リアルタイムで入れた音を録音、繰り返し再生されるループペダルはAnlyにとって大切なツールのひとつ。彼女がループペダルの面白さを知るきっかけとなったエド・シーランのカバー“Don’ t”からオリジナル曲“Coffee”への流れはライヴでも恒例。しかしパーカッシブギターと英詞から日本語詞への流れの面白さは、その時その時で違う色を出す。更にループペダルを用いてメロウなメロディとダウナーなリズムの“Moon light”へ。大人びたサウンドは彼女のソングライト力の高さを物語っており、筆者も改めて感動を覚えた。曲が終わり大きな歓声を受けると、ふっと表情を変え「楽しかったですか?精神状態が全て出るループペダルです。」と屈託なく笑う。16歳から弾き語りをしていたAnly。エド・シーラン同様、大好きなアデルのカバー“Hello”を、指一本で弾いてみせた。

バンドメンバーが再びステージへ戻ると、メンバー紹介後「しみじみとはしませんよ!ここから後半戦ですけど皆さん盛り上がれますか!?」と、オーディエンスにエンジンをかけ、“カラノココロ”、“Manual”でテンションを上げる。更にスポットを浴び、拳を高く突き上げたAnlyの歌声にドラム、ギター、ベースが乗るとオーディエンスの歌声も重なり、ステージを見回しながら右へ左へパワーを届けるが、“EMERGENCY”でのAnlyのロングトーンにフロアの熱狂は止まらない!

全国7都市を回った今ツアーを振り返り「そこで見た光景とかそこで話したこととか会った人とか、私にとってまた大切な宝物が沢山出来ました。今日もこうやって会いに来てくれて本当に嬉しいです。ありがとうございます。」こみ上げる想いを笑顔に変えて感謝。フロアからも大きな拍手が沸きあがった。そして“北斗七星”について静かに語り始める。Anlyがまだ子供の頃、毎年誰のか分からない誕生日をお祝いをしていた家族。ある日それが自分が生まれる前に亡くなった兄の存在だと知り「私はその時、天国にいる悲しみや淋しさやよりも、私は一人っ子じゃない、兄弟がいるんだという気持ちの方が大きくて、その日から一人で歌っている時も遊んでいる時も、何となく隣に居るような気がして心がすごく強くなりました。私は遠く離れていても皆さんに寄り添う歌を歌っていきたいって、そういう風に思っています。なので今回のツアーは全国に私の家族みたいな人たちが増えて、とっても嬉しいです。」そう語り、“北斗七星”を大切に大切に歌い、本編を終了した。

Anlyコールを受けアンコール、一人で登場。ツアーで食べた牛タンやもみじ饅頭の話を。何とほんわかしたムードなのだ(笑)彼女のMCは何度聞いても和んでしまう。そして、11月29日リリースのニューシングル『Venus』も木曜ミステリー「科捜研の女」の主題歌としてすでに初ON AIRされ、ここでも披露された。再び指一本でギターを弾きながら彼女の高い歌声がフロアを深く包み込むと、ループペダルはギターのボディを叩く音、弦を爪弾く音、歌声を重ねながら広がりをみせた。

「これから歌っていくのでかわいがってください。」笑顔でそう言うとバンドメンバーも再び登場。「ここで新しいメンバーを紹介したいと思います。サンシャイン97でーす。どうぞ!」ドラムロールで登場したのは、ESP学園(東京)楽器技術科とのコラボ企画で出来上がったAnlyオリジナルエレキギター!名前の通り太陽の形をしている。(しかもネックに装着された7つの星が暗闇で光る!)
「本当にとっても楽しい時間を過ごすことが出来ました。これからどんどん歌っていきますので、皆さんどうぞ見守っていってください。」改めて挨拶をすると、最後はサンシャイン97を弾きながら” Bye-Bye”でライヴは終了!割れんばかりの拍手と歓声の中、2018年1月に開催される自主企画イベント【Anly 21st Birthday Live】も発表し、来年も更に飛躍するであろうAnlyにこれからも注目したい!

カメラマンクレジット:HAJIME KAMIIISAKA
テキスト:MASAMI AKIYAMA

□ セットリスト
M1. Don't give it up!
M2. Enjoy
M3. 太陽に笑え
M4. いいの
M5. この闇を照らす光のむこうに
M6. Don’ t(Ed Sheeran カバー)
M7. Coffee
M8. Moon light
M9. Hello(Adele カバー)
M10. カラノココロ
M11. Manual
M12. FIRE
M13. EMERGENCY
M14. 笑顔
M15. 北斗七星

Ecore
En1. Venus
En2. Bye-Bye

■ Anlyオフィシャルサイト
http://www.anly-singer.com/
■ インフォメーション

Anly 21st Birthday Live 詳細

~前夜祭~
公演日:2018年1月19日(金)
場所:渋谷eggman(東京)
開場/開演:18:30/19:00

~後夜祭~
公演日:2018年1月21日(日)
場所:梅田Shangri-La(大阪)
開場/開演:17:30/18:00

各公演・共通
前売り:All Standing ¥4,000(tax in)/当日券¥4,500(tax in)入場時別途1D代必要 / 整理番号順の入場
※未就学児童は入場不可、小学生以上はチケットが必要となります。
プレイガイド発売日:11月11日土曜日

□ 総合info:ホットスタッフ・プロモーション
http://www.red-hot.ne.jp/

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