【ライブレポート】一青窈「ようこそ
、御目見得饗宴ツアーへ」

一青窈が11月4日、デビュー15周年記念ツアー<一青窈 Tour 2017〜御目見得饗宴〜>の東京公演を東京・東京国際フォーラム ホールCにて開催した。
2002年にシングル「もらい泣き」でデビュー後、今年2017年に15周年を迎えた一青窈。アニバーサリーイヤーを飾る初のオールタイム・ベストアルバム『歌祭文 〜ALLTIMEBEST〜』(10月11日発売)を携えた本ツアーでは、アルバムタイトルにもなっている“歌祭文”(読み:うたざいもん)の起源より、法螺貝をモチーフにしたステージセットが目を引く。“歌祭文”とは、その昔、山伏が錫杖を振り鳴らし法螺貝を吹いて神仏の霊験などを語り唱え歩いたという芸能化した祭文のことで、現在の歌謡に通ずる想いを馳せ自身のキャリアを総括したオールタイムベストアルバムのタイトルに配した現れである。
紗幕の中から歌い上げたBEGINプロデュース提供曲「会いたかったのは僕の方」で本公演はスタート。同曲は第2子懐妊中に楽曲制作に取りかかった中で、BEGINより“現代版こんにちは赤ちゃん”のイメージで提供され、自身のリアルな思いが込められた新曲だ。続けざまに水野良樹(いきものがかり)からの提供曲で、高知“よさこい”とのミュージックビデオ共演も話題となった先行シングル「七変化」(NHK-BS 時代劇『伝七捕物帳 2』主題歌)と冒頭から新曲披露が続く。
「みなさんこんばんは、一青窈です。今年10月30日でデビュー15 周年を迎えました。みなさんのお蔭です。ありがとうございます! ようこそ、御目見得饗宴ツアーへお越し下さいました!」と、これまでの活動を支えてくれたファンへの感謝の意を述べ、オールタイムベストアルバムを中心としたセットリストで構成されたステージは、その後も新旧織り交ぜた人気曲を次々に展開する。
一旦休憩を挟んだ後半のスペシャルメドレーでは一青窈が振り付け指南のもと、観客と歌い、踊り、一体感は最高潮に。アンコールでは今なお世代を越えて愛される「ハナミズキ」などを披露し、大団円を迎えた。
鮮烈デビューを果たした「もらい泣き」から15年。これまでの集大成を濃密に体現しながらも、歌い手として円熟の期を迎えた彼女のさらなる躍進を期待せずにはいられない一夜であった。ツアーはまだ序盤。12月末まで続く一青窈渾身のステージを、ぜひ体感してほしい。
<一青窈 Tour 2017〜御目見得饗宴〜>


※終了公演は割愛

11月11日(土)熊本・八代市厚生会館

11月12日(日)大分・中津文化会館

11月18日(土)福井・鯖江市文化センター

11月19日(日)新潟・上越文化会館

11月23日(木祝)秋田・能代市文化会館大ホール

11月25日(土)岩手・久慈アンバーホール

12月2日(土)滋賀・大津市民会館 大ホール

12月3日(日)愛知・東海市芸術劇場 大ホール

12月9日(土)兵庫・高砂市文化会館 じょうとんばホール

12月10日(日)岡山・ロマン高原かよう総合会館 レインボーホール

12月16日(土)香川・サンポートホール高松・大ホール

12月17日(日)広島・東広島芸術文化ホール くらら 大ホール

12月22日(金)東京・調布市グリーンホール 大ホール

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