ハロウィンで踊り明かそう!Tommy heavenly6の10分31秒の大作

ハロウィンで踊り明かそう!Tommy heavenly6の10分31秒の大作

ハロウィンで踊り明かそう!Tommy h
eavenly6の10分31秒の大作

2012年には、Tommy feburuary6 & Tommy heavenly6の両名義で、ミニアルバム『HALLOWEEN ADDICTION』をリリースしている。
ミニアルバム HALLOWEEN ADDICTION
『HALLOWEEN ADDICTION』は直訳すれば「ハロウィン中毒」だ。そんな名前のCDをリリースしてしまうくらい、Tommyはハロウィン大好きっ子を公言している。このアルバムには、かつてヘヴンリー名義で発表されたものも含めて、10分31秒の大作が3曲も収録されている。
今回特に焦点を当てて語り明かしたいのは、その中の2曲目『I'M YOUR DEVIL HALLOWEEN REMIX』だ。
因みにこの10分31秒の由来は、ハロウィンが10月31日だから。
『I'M YOUR DEVIL HALLOWEEN REMIX』は、ハロウィンを単純に楽しむ曲でもありつつ、並行するもうひとつのソロプロジェクト、Tommy feburuary6へのメッセージソングとしても楽しめる。
例えば曲の冒頭、朗読の部分では、フェブラリーが「Who am I?」「Who are you?」「Are you my friend?」と問いかける。私は誰?あなたは誰?あなたは私の友達?
フェブラリーとヘヴンリーは、同じ一人の人間だけど、フェブラリーはヘヴンリーの存在に気づかず、ヘヴンリーはフェブラリーを嫌っている、という設定だ。この曲の中では、フェブラリーがハロウィンをきっかけに、ヘヴンリーの存在に気づき始めている。
フェブラリーの問いかけに対して、ヘヴンリーの返答はこうだ。
I'M YOUR DEVIL HALLOWEEN REMIX
「私はいつもあなたの友達というわけじゃないけれど、いつもあなたの敵ってわけでもない」。ちょっとひねくれていて憂鬱そうなヘヴンリーの解答。さらに「私は誰?」と問いかけるフェブラリーに、「私はあなたの悪魔よ」と言い切っている。

「I’M YOUR DEVIL」に込められているのは、フェブラリーに対するヘヴンリーの解答でもありながら、ファンやリスナーに向けても「私はあなたの悪魔よ」と語りかけているようにも受け取れる。
ヘヴンリーのダークでゴシックな世界観をよく表しているフレーズだ。

続くラップ詞の中では、英語ではあるが「私はあなたのなかのヘヴンリーよ」と歌っている。「あなたは私をヘヴンリーと呼べる」。もちろん先ほど挙げたように、フェブラリーへのメッセージでもあるが、人間が誰でも持っている、「心の中の闇」を「ヘヴンリーと呼んで」と呼びかけているようにも思えてくるから面白い。
ダークでゴシック、そして「心の中の闇」
ここでは、そんな「心の中の闇」=「ヘヴンリー」から、「目を逸らさないで」と叫んでいる。フェブラリーのことを、「Baby」や「Dear」と呼んで、そこにはなんとなく愛情が見えるようだ。そしてもちろん、ここで歌われる「Baby」も「Dear」も、リスナーのことを指しているはずである。
「ここにいるわ」という歌詞からは、どことなくヘヴンリーの孤独が垣間見えるようだ。「自分の中の闇から逃げないで」と、ヘヴンリーは叫んでいるのだ。

ダークでゴシック、そして「心の中の闇」を体現した活動がTommy hevenly6のコンセプトなのに、その歌詞の内容からは、どこか前向きさが見え隠れしている。
誰もがきっと、自分の中に、「私だけの悪魔」を飼っていることを、『I'M YOUR DEVIL HALLOWEEN REMIX』は言い当てているのだ。

そしてこの曲に対するフェブラリーの返答は、Tommy feburuary6名義の楽曲『I’M YOUR ANGEL』に込められている。
『I’M YOUR DEVIL』がヘヴンリーからフェブラリーへのメッセージだとしたら、『I’M YOUR ANGEL』はフェブラリーからヘヴンリーへのメッセージになっている。

こちらは『FEBRUARY & HEAVENLY』というミニ・アルバムに収録されているので、気になる方は要チェックだ。

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