【インタビュー】佐野勇斗「お芝居の
仕事ができているのは、メンバーの支
えがあるからこそ」『ミックス。』と
の出会いで見えた今後の在り方

10月21日より公開される映画『ミックス。』において、引きこもりで卓球マニアの高校生・佐々木優馬を演じている佐野勇斗。メガネをかけていかにもオタクっぽい雰囲気を全身から漂わせて、M!LKで明るくみんなを引っ張る彼とはまったくの別人に見えるものの、優馬という役は演じやすかったのだとか。その理由や、主演の新垣結衣、瑛太ら豪華な共演陣とのほっこりエピソード、精神的に支えてくれたM!LKメンバーのことまで、役者・佐野勇斗が語った。
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■あの名作でオタク研究!アットホームな空間で完成した作品に自信
――不器用な登場人物たちが卓球の男女混合(ミックス)ダブルスを通じて小さな“奇跡”を起こす映画『ミックス。』において、佐野さんが演じるのは引きこもりで卓球マニアの高校生・佐々木優馬。どこからどう見てもオタクになりきっていて、驚きました。最初“本当に佐野さんかな?”と思ったほどです。
佐野 ほかの人にも「誰が佐野くんだかわからなかった」って言われたんですけど(笑)、それくらいなりきれていたなら良かったです。例えば『トイ・ストーリー』なんかは大好きで、ひとつのことに熱中するっていう気持ちはわかるんですけど、いわゆるオタク要素みたいなものはあまり自分にないなと思ったので、最初はだいぶ戸惑ったんですよ。
――そうだったんですね。ちょっとおどおどしたような目線やしゃべり方、仕草がいかにもオタクな感じですが、役作りに際してなにか参考にしたものもあるのでしょうか。
佐野 昔から好きだった『電車男』を何回も観て、巻き戻しては仕草を研究しましたね。あと、自信のなさそうな感じっていうのは、僕の素でもあったりするんですよ。
――M!LKのステージでは先頭に立って盛り上げているというのに、まさか!
佐野 それが本当なんです(笑)。いろいろな映画の現場で、監督さんに「自信を持って芝居をしなさい」って言われるくらい、実は自分に自信が持てないタイプなので、いざ演じてみたら佐々木優馬に気持ちが重なって、自然とお芝居ができたところもあります。
――フラワー卓球クラブの面々と団結し大会出場へ向けて猛練習を重ねる中で、最初は内気だった優馬も感情を表に出すようになって、時に壁にぶつかりながら成長していくという変化も、表現されていて。
佐野 今回、僕が見てほしいポイントは、まさにそこで。内気で引きこもりな優馬が、卓球や仲間と過ごす時間を通して成長していくっていう過程をお芝居で表わすというのは難しくもあったんですけど、そこは石川淳一監督と相談しながら演じました。
――優馬は、バラバラになりかけたフラワー卓球クラブの面々を再びひとつにまとめる、キーマンでもあるわけで……。
佐野 そうなんです、だから正直言ってプレッシャーもあったんですよ。でも、フラワー卓球クラブのメンバーを演じたみなさんと、カメラが回っていないところでもすごく仲良くさせていただいて。控室で、新垣結衣さん、瑛太さん、広末涼子さん、遠藤憲一さん、田中美佐子さんと僕の6人で、ずっとおしゃべりしたりゲームしたり。
――フラワー卓球クラブそのまま、なんてアットホームな。
佐野 ご飯も一緒に食べたりして、家族団らんみたいな温かさがありました。そのおかげで、あまり気負わずにお芝居できたところも、あると思います。
――卓球のペアを組んだ広末さんには、苦手なゴーヤをおいしく調理して差し入れしていただいたとか。
佐野 恐れ多いことに、ゴーヤチャンプルーを作ってきていただいて。本当においしかったです。撮影中、次の作品に向けて減量するために炭水化物を抜いていた僕が「パスタ食べたい」とポロっと言ったら、「息子のお弁当を作るついでだから」ってしらたきでパスタを作ってきてくださったりとか。田中さんも、ダイエットのときでも食べていいもち麦米を買ってきてくださったり、新垣さんはいろいろお話しをしてくださったり、瑛太さんはゲーム友だちになってくださったり(笑)、優しすぎる現場でした。みなさん、「こんな楽しい現場は初めて」と口々におっしゃっていましたけど、僕にとっても本当に楽しい現場でもありました。

■M!LKメンバーも後押し!錚々たるメンバーとの共演で感じたこととは?
――卓球シーンは動きがかなりハードだったと思いますが、映画と同じく、みなさんとの絆があるから頑張れたところもあったりして?
佐野 それはすごくあります。僕は卓球経験がほぼなかったんですけど、カットマン(相手の攻撃を下回転バックスピンで相手に返す、卓球の戦型の中でも守備的な戦型)の広末さんと僕は運動量がハンパなくて。ふたりで励まし合いながら頑張りました(笑)。
――なお、『ミックス。』の撮影は、ほかの作品の撮影も重なっていたりしたのでしょうか。
佐野 がっつりではないですけど、ちょこちょこは重なっていましたね。
――すると、M!LKの活動も含めて同時進行でいろいろ考えたり、準備したりして大変だったと思うのですが、そんなとき、M!LKのメンバーが心の支えになったりもしましたか?
佐野 相当、支えてもらいました。振り入れに僕が行けない時もあるんですけど、(吉田)仁人とか(塩﨑)太智が11月リリースのM!LKの1stアルバム『王様の牛乳』のリード曲「約束」の振りを、残って教えてくれたりとか。「振り入れに行けなくてごめんね」ってLINEを送ると、「全然大丈夫、頑張ってきてよ」って返してくれたりとか。こうしてお芝居の仕事ができているのは、メンバーの支えがあるからこそです。
――本当に素敵な関係性ですね。ちなみに、『ミックス。』は人生において大切なことは何かを気付かせてくれる作品でもありますが、佐野さん自身、人生にとって大切なことを教えてくれたもの、出会いはありますか?
佐野 今回の『ミックス。』という作品との出会いは、すごく大きかったです。名だたる俳優の方々と共演させていただいて、第一線で活躍する方たちというのは人柄からして一流なんだなと改めて感じましたし、お芝居はもちろん、俳優として、人間としてどう在るべきかということを学ばせていただいて。ずーっと台本を読みこんでいる新垣さんを見て、初心を忘れないでいることの大切さも痛感しましたから。今回得たものを胸にしっかり刻んで、今後に活かしていきたいと思います。
文/杉江優花
(c)2017『ミックス。』製作委員会

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