【インタビュー】フィンランドからパ
ワー・メタルの新旗手、フォース・マ
ジャー日本上陸

フィンランドのパワー・メタル・バンド:フォース・マジャーが、日本初見参となる3rdアルバム『ライズ・オブ・スターリット・ファイアーズ』をリリースする。
2008年に『Frozen Chambers』でデビューを果たしたフォース・マジャーは、プレスとファンからの好評価を得て、フィンランドTOP40アルバム・チャートにランク・イン、シングルは5位をマークする大健闘を見せたバンドだ。
2014年には、リッキーからマーカスへとシンガーが交代したことで、更にその存在感を際立たせた。マーカスはEXCALIONでの活動も並行させているが、フィンランドの最高機密シンガーとも呼ばれている彼の声がバンドにとってプラスに作用したのは言うまでもない。
ヘヴィ・パワー・メタルを収録したファンタジー溢れる『ライズ・オブ・スターリット・ファイアーズ』はバンドとしてさらなる成長を見せ、楽曲、パフォーマンス、プロダクションとステップ・アップを示した仕上がりをみせている。
──新作『ライズ・オブ・スターリット・ファイアーズ』が完成しましたね。
Jussi Reuhkala:アリガト。嬉しい気持ちと同時に空っぽになった感覚がある。でもキラー・アルバムを完成させることができたから、全てのハードな作業も報われたよ。今はもう、すでに次のアルバムへ向けたアイディアが生まれてきているんだ。
──レコーディングは順調でしたか?
Jussi Reuhkala:楽しかった。いろいろなテイクを試すこともできたし、その時に浮かんだアイディアを楽曲に反映することができたからね。
──楽曲はどのように作るのですか?
Jussi Reuhkala:スタンダードだよ。オレとエーメリがラフなデモを作り、全員で確認しながらアイディアを加えていく。それからリハーサルでアレンジを施してから完成形に持っていくのさ。全く別の曲になるときもあれば、ほぼデモ通りのままの時もあるよ。
──アルバムのプロデュースは誰ですか?
Jussi Reuhkala:オレとドラムのヤッコが中心となって作業を行った。それを友人でプロデューサー/エンジニアのカリが手伝ってくれた。彼なしにはこのアルバムは完成しなかったから、感謝しているよ。
──今作のセールス・ポイントはどういう点になりますか?
Jussi Reuhkala:まずは、マーカスのパワフルでエモーショナルなボーカル。そして、素直だけど強靭なサウンド・プロダクションだね。ベースのプレイが全体を引き立てているアルバムだと思う。アキラントによるアルバム・アートワークがサウンドともにイマジネーションを掻き立ててくれて、全体の価値を高めている。
──特にオススメの曲は?
Jussi Reuhkala:バンドの8つ子なんだ…全部がベイビーだからひとつだけを選び出すことはできないよ。日々好きな曲は変わるしね。「The Darkening」は新しいタイプの曲だけど…全曲が誇れる曲たちさ。
──もともとフォース・マジャーは、どのように結成されたんですか?
Jussi Reuhkala:嵐の夜にギターのエーメリと出会ったことが、全ての始まりなんだ。引っ越してきたばかりの彼は、バンドを共にするメンバーを探していたんだけど、ふたりともアイアン・メイデンやストラトヴァリウス、メガデス等のメタルが好きで意気投合してね、それからメンバーを探し始めてこのバンドが誕生したってわけ。
──影響を受けた音楽は?大切なアルバムを挙げるとすると?
Jussi Reuhkala:基本はヘヴィ・メタルだ。特にアイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、ストラトヴァリウス、タロット、ハロウィン、ディオ、ドリーム・シアターなんかを聴いて育ってきたからね。彼らを忘れることなんてできっこないよ。アルバムは…IRON MAIDEN / Seventh Son Of A Seventh Sonはパーフェクトなアルバム。キラー・ソングを聴いていると最高の気分になれる。STRATVARIUS / Episodeはフィンランドが誇るベスト・アルバムだ。プロダクションも素晴らしいし、先駆者的存在だよ。ティモ・トルキのギター・ワークも素晴らしい。DREAM THEATER / Images & Wordsはミュージシャンとは何かということを教えてくれたアルバム。マスターピースだね。あと、NIGHTWISH / Onceも存在感あるアルバムだよね。曲もヘヴィなプロダクションも好み。MEGADETH / Rust In Pieceは、インパクトあるリフとデイヴ・ムステインの存在が凄い。クラシックだと思う。
──最近好きなミュージシャンやバンドはいますか?
Jussi Reuhkala:映画音楽で知られる作曲家、ハンス・ジマーがお気に入り。バンドではDREAMTALE、WINTERSUN、SEVENTH WONDERがいいよね。まだまだいい音楽は溢れていると思う。
──シーンと音楽ビジネスは今後のどのようになっていくと思いますか?
Jussi Reuhkala:ビジネスはいつの時代でも何らかの道を見つけるものさ。ギターは以前ほど人気がないかもしれないが、ロックが消え去ることはない。時代はサークルだからいつかはメインストリームとなるべき時が来るだろう。先日フィンランドで行われたガンズ・アンド・ローゼズのコンサートには55,000人も集まった。フィンランドの人口の1%だよ。
──日本のメタルヘッズにメッセージを。
Jussi Reuhkala:メタルと名の付くものはなんでも飛びつくべきさ。そしてキミを幸せにしてくれるものには興味を持って接することが大事だよ。日本よ、待っていてくれ。

フォース・マジャー『ライズ・オブ・ス
ターリット・ファイアーズ』

2017年9月20日発売

BKMY-1055 2,222円(税抜価格)※日本盤仕様

1.Gemini Rising

2.Apocalyptic Hearts

3.Blessed By The Wolves

4.The Great Starfall

5.Church Of Steam

6.Pantheon Of My Passion

7.The Darkening

8.Subarctic Showdown
Produced by Kari "Huikka" Huikuri, Jussi Reuhkala & Jaakko Nylund
Line-up ;

■Marcus Lang(vo)

■Tuomas Vaananen(b)

Eemeli Ojanen(g)

■Jussi Reuhkala(g)

■Jaakko Nylund(ds)

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