仏音楽誌、DVで女優を死なせたミュー
ジシャンが表紙を飾り物議

フランスの音楽誌『Les Inrockuptibles』が、ノワール・デジールの元フロントマンで、2003年に当時交際していた女優のマリー・トランティニャンを殴打した後、放置し死亡させたベルトラン・カンタを表紙にしたことに、多方面から抗議の声が上がった。
過失致死罪で有罪となったカンタは、2007年に仮出所し、2010年頃から音楽活動を再開。現在、新作をプロモート中だという。
英国の新聞『The Guardian』紙によると、『Les Inrockuptibles』は火曜日(10月17日)、「彼を表紙にしたことには疑問の余地がありました。傷ついたと感じた人達へ心から遺憾の意を表明します」との声明を出したそうだ。
フランスの女性誌『Elle』はこれに対し、『Au nom de Marie(マリーの名において)』とのタイトルの論説を掲載し、「マリー・トランティニャンは、ベルトラン・カンタからの暴力により亡くなりました。いま、彼女は象徴です…。彼女は、男性による暴力の被害に遭った女性たちのシンボルとなりました。昨年、配偶者により殺された123名の女性たちの象徴です」と記述しているという。
カンタは2003年夏、トランティニャンの頭部を何度も殴り、救急車を呼ぶまで数時間、放置した。トランティニャンは搬送された病院で息を引き取った。
Ako Suzuki

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