Xmas Eileen もはや自分達の反骨精
神や独りよがりなものだけでは成立し
ない、バンドの進化と不動の精神

ロックシーンでめきめきと頭角を現してきたXmas Eileenが、前作『ONLY THE BEGINNING』から1年2か月ぶりに2ndアルバム『DIS IS LOVE』をリリースする。名前のないメンバー全員が白い仮面で素性を隠しているという謎めいた存在が注目されるとともに、ラウドロックをベースにラップ、ヒップホップ、EDMなどを取り入れたミクスチャーサウンドが大歓迎された彼らは、さらにキャッチーになった新作をきっかけに、もっともっと大きな存在になっていきそうだ。ボーカル左とともにツインボーカルを務めるボーカル右にインタビュー。活動開始から約3年。バンドを取り巻く状況が劇的に変わってきた中で、バンドの根っこにあるものは、さらに剥き出しになってきたという。
――活動を始めてから3年。バンドが劇的に進化を遂げてきた中で、変わったことと変わらなかったことがあると思うのですが。
「始めた頃は音楽をやるとき、自分達だけだったので……特に僕達はこのバンド以前にやっていた活動が一旦なくなってからのXmas Eileenだったので、初めはメンバープラス裏方のチームみんなで“さあ、どうしようか?”って。それが3年前なんですけど、そこから変わったことと言えば、そこに今はたくさんのスタッフが加わってくれた。それは劇的に変わったと思います。もちろんそれはいい意味で、たくさんの人達が僕達に賭けてくれている。あとはやっぱりファンも増えてくると、世の中に対する自分達の反骨精神とか、ファックな気持ちとか、そういう独りよがりなものだけではダメなんだなっていうのは、すごく思うようになりました。逆に変わっていないことは、メンバーとチームの仲の良さ。それは何一つブレることなく。最近は以前にも増して、仲が良いんじゃないかなって思うぐらいなんですよ(笑)。でも、それって実は一番難しいことだと思うんです。傍から見ていると、仲が悪いバンドマンはいっぱいいるんで(笑)。それでよくやって行けるなって。俺らはガキの頃からの付き合いだし、そこは他のバンドとは違うのかなとは思うんですけど、仲が良すぎて、おもしろいエピソードもいっぱい増えてきましたね(笑)」
――反骨精神やファックの気持ちだけではダメなんだっていうのは、昨年8月にメジャーデビューしたこともそう思うようになったきっかけの一つだったんでしょうか?
「もちろん、それもあるんですけど、それよりも自分達がすごくびっくりしたのは、メジャーになる以前、まだ本当に狭いライブハウスでライブをしていたとき、ライブハウスに問い合わせが来たんですよ。足の不自由な女性から、“Xmas Eileenのライブを見に行きたいんだけど、ライブハウスには入れるものなのか”って。僕らは大歓迎だったんですけど、ただ、誰がケアするのか?って。ライブハウス側は、何かあっても責任を取れないし、つきっきりで対応することはできないという感じだったんです。それはそうなのかなと思って、“じゃあ僕らでやります”ってなって、みんなでその女性を入口まで迎えに行って、ライブが終わったら出口までお送りして、仮面をつけたままだったんですけど(笑)。そういう身体の不自由な人が自分達のライブに来てくれるってことは、想像していなかったんですよね。その時、僕達はそういう人達でも来やすいところでもライブができるようにならないと格好がつかないと思って。他のメンバーもそれに対しては、思いが一緒だったんです。そういう人が、たとえ一人だったとしても、たとえば、それこそさいたまスーパーアリーナだったら座席もある。そこをちゃんと目指さないと、逆に格好悪いという気がしたんです。それって、反骨精神や世の中に対するファックとは全然違う感情じゃないですか? 反骨精神や世の中に対するファックだけではダメと言うか、それだけでは自分達は成立しなくなるんだろうなと思ったのは、それがきっかけでした。どんな人でも楽しめるようなバンドでいたいと、素直に思えたんですよ。その頃から心境の変化はありました」
――そういう心境の変化は、自分達が作る音楽やライブのやり方にも何かしら影響を与えたんじゃないでしょうか?
「メッセージは強くしたいとは思いましたけど、ラウドロックというカテゴリーの中でもサウンドに逃げないと言うか、寄りすぎない歌詞とかメロディーは乗せられるんじゃないかということは、前からすごく考えていましたね。ラウドロックってなると、全編が英語の歌詞とか、ノリさえ出ればとか、そういうのが多いし、自分達もそういう曲を作るんですけど。それだけではない部分を表現したいっていうのは、そういう気持ちの変化があったからではないとは思うんですけど、以前よりも意識するようにはなりましたね」
――自分達の音楽が以前よりも、多くの人に届いているという実感もあるんじゃないでしょうか?
「そうですね。フェスも今年はけっこう出してもらったので、多くの人に届ける機会は増えてきたと思います」
Xmas Eileen/ボーカル右 撮影=北岡一浩
僕らのバンドの根源ってLOVEだと思っているんです。それをちゃんと表現したい。ライブに来てくれた人が、“楽しかった”以外の何かを持って帰れるようなバンドには、ちょっとずつなれてきている。
――そういう状況を踏まえて、今回、『DIS IS LOVE』作るにあたっては、どんな作品にしたいと考えたのでしょうか?
「タイトルに“LOVE”がつているんですけど、僕らのバンドの根源ってLOVEだと思っているんです。それをちゃんと表現したいと思いました。LOVEっていうのは恋愛以外なんですけどね。男女のLOVEを歌えるほど、僕達はまだ人間が熟成されていないので、そこはまだ無理なんですけど、それ以外のLOVEみたいなものは、より強く打ち出せるようになってきたと思います。それを自分達が持っているサウンドに乗せる。歌って、踊って、飛んで跳ねることはできるけど、何か一個、僕らの音楽を聴いてくれる人やライブに来てくれた人が、“楽しかった”以外の何かを持って帰れるようなバンドにはちょっとずつなれてきている。“あー、汗かいた。楽しかった!”で終わりではなくて、それだけでもいいのかもしれないですけど、僕達はそこに何かもう一個、持って帰ってもらえるバンドになりたいというのはずっとあって。今回も、その理想にまた近づけたと思います」
――LOVEをこれまでよりも表現できる作品にするというテーマがあった、と。
「それだけを意識したというわけではないんですけど、どこかでそう思いながら。アルバムのタイトルにLOVEをつけたいというのもけっこう前から決まっていたんですよ。アルバムの制作に入る前から、“LOVEはつけたいね”って話はしていたんです」
――それはさっきおっしゃっていた心境の変化があったからですか?
「いえ、一貫してバンドの中に流れているものがそれだったんです。結成以前の人間関係からもそれはありました。ずっとあるものだったんですけど、変化してそうなったと言うよりは、元々あったものをより強く言いたくなったということかもしれないです。僕がいつも思っているのは、愛や世界平和を歌っても、バンドのメンバー同士の仲が悪かったら、ウソだろって。その時点でもうウソついているじゃないかって(笑)。ひねくれた性格をしているからなのか、そういうことをよく思うんですよ。ただ、じゃあ自分達はどうなんだろうって、長い付き合いの仲から始まったバンドとは言え、自分達にそれを言う資格があるのかないのかって、僕はたぶんすごく悩んでいて。それがやっと、ライブをするようになって3年経って、俺達なら大丈夫っていう確信めいたものが出てきた。さっきも言いましたけど、僕ら全然、仲の良さは変わらずで。都内に合宿所のような、みんなが泊まれるようにけっこう大きな部屋を借りていて。スタッフとメンバー一緒に雑魚寝するんですけど、布団が足りないんで、布団を2つ横に敷いて、そこに3人寝るんですよ。やばくないですか?(笑)」
――ハハハハ。
「わかります? いい歳した奴らがですよ。だから、このバンドはLOVEって言ってもいいなって思いました(笑)。夜中、“痛っ”と思って目が覚めたら、布団と布団の繋ぎめで僕のところに隙間ができて、腰が床に当たっていた。それで、布団と布団をくっつけようと思ったら、ほかの2人の重みで布団がくっつかなくて。朝の4時にそれをやっている時は、さすがに俺は何をしているんだって思いましたけど(笑)、でも、これが成立するってLOVEだと思いました」
――細かい話ですけど、掛け布団はひとり1枚あるんですか?(笑)
「ないんですよ(笑)。おかしいでしょ?  この人(横にいるマネージャー)に何回も言っているんですけど、買いに行かないんですよ(笑)」
――そのLOVEを、これまでよりも強く表現するために今回、曲作りや演奏面では、どんなことをやったのですか?
「音源に関しては、特にそれを意識して、何かを変えたっていうのは以外になくて。前作よりもデジダルっぽい音は、声の加工も含め、今回の方が多いぐらいなんです。ただ、ライブに関しては、音数がすごく多いバンドなので、声がちゃんと演奏と分離して聴こえるようには意識していますね。ここでちゃんと伝わらなきゃいけないものが音に埋もれちゃったら意味がない。そこだけはきれいに聴こえるように意識して、ライブの音作りはかなりシビアにやっています」
――そうですか。『DIS IS LOVE』を聴かせてもらって、あれ、こんなにポップと言うか、キャッチーなバンドだったっけと思ったんですよ。もっとコワモテのバンドという印象があったので、それはけっこうびっくりでした。
「ポップとかキャッチーとかっていうのはありがたい表現ですけど、インディーズで1枚目に出したやつから普通にバラードもやっていたんですけどね。コワモテのイメージが強かったかな。自分達としては、今回、そんなポップになったという意識はないんですよ」
――前作は急にフルアルバムをリリースすることが決まったため、時間がなかったそうですが、今回はいかがでしたか?
「今回は早い段階でデモが出揃っていましたね。それをどうしていくか、どう肉付けしていくかっていうのは時間がかかったんですけど、前回ほどカツカツな感じではなかったです。ただ、何を歌うかは悩みました。悩んだと言うか、いつもよりは考えましたね。たとえば、「Candy Smile」という曲はテーマがテーマだけに、そういう曲にしようか、しないでおくか、していいのか、どうなんだろうってところは悩みました」
――そういう曲にしようかしないかっていうのは、歌詞のテーマ?
「そうですね。それは全曲そうだったんですけど」
――「Candy Smile」はMVを作ったことで、児童虐待、育児放棄という歌詞のテーマがよりはっきりしましたが、そういうテーマを取り上げたのはどんなきっかけで?
「曲って何曲も作っていくと、テーマを曲ごとに絞らないと、同じような曲になってしまうっていうのがあるんですよ。だからって、前回これがすごく良かったら、それと同じようなものっていう焼き直しみたいな作り方はしたくないというのが自分達にはあるので。それならテーマを細分化すると言うか、1曲1曲のテーマをもう少しばらけさせないと、毎回違う曲を作るのは難しい。その中で、この曲はこのテーマで歌おうとか、こんなことも歌おうかとか、そういうのがたくさん出てきていたんです。「Candy Smile」もその中の一つだったんですけど、ふだんテレビでニュースを見ていると、思うこともあるじゃないですか。そういうものを歌いたいなという気持ちはもっと以前からあったんですけど、やるタイミングもなく、それに合うサウンドもなく、みたいなところもあって。この曲のイメージができてきたとき、MVも含め、この曲でこのテーマでやろうって、みんなの中で決まっていきました。そんなふうにサウンド、歌詞、MV全部セットで考えたとき、すごく意味のある曲にできるんじゃないかって。だから、ポップになったアルバムかもしれないですけど、「Candy Smile」は今までの中で一番、世界観だけで言えば、ディープ。そういうのが自分達の中でもおもしろいと言うか、そういうところでも緩急がつけられるようになってきたのは、自分達もちょっとは成長できたのかなって気がします」
――それを言ったら、「Radio」もおもしろい。曲だけ聴いたら……。
「ただのEDMですからね(笑)」
――そうそう。フロアでみんなが飛び跳ねている光景が浮かぶ曲じゃないですか。でも、<最低の時代>と歌っている(笑)。
「EDMのフェスに行くと、海外のDJはホント、“トーキョー!”とか一言二言しか言ってないんですよ。それもEDMの楽しさだとは思うんですけど、何かアプローチが……。音楽って不思議なもので、ジャンルができると、アプローチもみんな一緒になる。ラッパーはみんな、“チェキラ”って言うみたいなね。だから、このサウンドに対してどうやろうかっていうときに、全然違うアプローチでやったらおもしろいんじゃないかと思って、真逆ことをやってやろうっていう感じで、「Radio」は作りました」
――誰かを励ましたり、負けるなとメッセージを送ったり、押しつぶされそうな状況を歌ったり、曲ごとに表現は違うんですけど、アルバム全体から見えてくる景色は「Radio」でも<最低の時代>と歌っているように、割と息が詰まるようなものじゃないですか。それは右さんが普段感じている世界がそういうものだということなのでしょうか?
「そうなのかもしれないですね。普段、どこまでそういうことを意識しているか自分でもわからないですけど、でも、考えるようにはしています。それに自分達もミュージシャンのはしくれですからね。たとえば、「Candy Smile」っていう曲も、あの状況を一個人の動きだけで考えたとしたら、通報するとか、それをしている大人を一発二発殴るとかが限界だと思うんですよ。けど、やっぱり、音楽だとそれ以上のことができると自分は信じていて。そういうことが音楽ならできるから、自分が普段考えていることをこういう形で表現したいと思うのかもしれないです。今回1曲1曲、テーマが分離されていて、良く言えば、全曲がリードっぽい感じになっている」
――ああ、だからポップに感じられるのかもしれない。
「1曲目の「Timer」もタイアップが決まっているんですけど、タイアップありきで作ったわけではなくて、デモを聴いた段階で“これを使いたい”ということだったんです。ということは、リードっぽく聴こえたんでしょうね。とあるラジオ局も一応、「Candy Smile」をヘヴィーローテーションにしてくれているんですけど、どの曲にするか、かなり悩んだらしくて。それを考えると、全曲がちゃんと立ったのかなって気はします。それを肌で感じたから、曲数も少なくしたのかもしれないです。前作は13曲だったんですけど、今回は10曲。しかも「99.9」は前のシングルなので、実質、新曲は9曲なんですけど、なぜだか作っている最中から“10曲でいいですか?”って言ってたんですよ。この10曲で十分というのがあったのかもしれないですね」
――10曲で36分というところもすごく聴きやすい。
「ええ。一瞬で終わるんで(笑)」
――だから、もう1回聴こうってなるんですよ。
「そう思ってもらえたらありがたいです」
――「世界のすべて」は曲もちろんなんですけど、歌詞もとてもいいですね。
「実はその曲、メンバーみんなすごく好きなんですよ。ただ、こういう曲はもしかしたらもう作れないかもしれない。「パーセンテージ」のような曲は僕の中で作りやすい。そういう未来に向けて、世界が広がっていくような曲は得意なんですけど、「世界のすべて」ってすごくレンジの狭い曲で。世界観がぎゅっと凝縮されていて、すごく個人的な、“僕”“過去のあなた”“交差点”みたいな話で、そういうのがけっこう苦手なんです。苦手なんですけど、この曲に関しては挑戦したいと思って、書いてみたらメンバーもすごく気に入ってくれて。しかも、いろいろ聴いてくれる人達からも評判が良くて、“ああ、挑戦して良かった”と思いました」
――ぎゅっとした世界観が決して小さな世界で終わっていないところがいい。
「「世界のすべて」っていうタイトルをつけたのもそこなんです。自分らでもすごくおもしろい着地点になったと思いました。世の中の人達がそこまで深く考えてくれたらおもしろいんですけどね。考えてほしいなぁ」
――いや、考えさえられると思いますよ。だって、<笑いかけてくれた事が 世界のすべてと思えた>って……。
「いい歌詞ですよね(笑)。我ながらそう思います。聴きようによっては、ひょとしたら歌詞の主人公達は男女かもしれないんですよ。もちろん、その設定では書いてはいないから、親子でもいいし、友達でもいいんですけど、このアルバムの中で一番、男女の恋愛に聴こえる曲かもしれない。そういう広がりに加え、狭い世界の中にもちゃんと過去、現在、未来があるってことを表現できた。アルバムの中で、どの曲が一番好きか答えるのは難しいんですけど、一段階、自分を成長させてくれたのは間違いなく、この曲ですね」
――今回、サウンド面で新しいことをやってみたという曲はありますか?
「「Candy Smile」は、インパクトのあるギターのリフで始まるんですけど、僕らあんまり、あそこまでギターのリフで引っ張る曲ってなかったかもしれないです。そういう意味では、僕らの中では革命的だったかもしれないです」
Xmas Eileen/ボーカル右 撮影=北岡一浩
実はこのタイミングで仮面を取ろうと思っていたんですけど、僕の親父が新しい仮面を作ってきてくれて。もう取るって言えないなって。
――ところで、初回限定盤には、パフォーマーさんがXmas Eileen結成までのストーリーを書き下ろしたオリジナルノベルが付くそうですが、なぜこのタイミングで?
「仮面バンドだからこそ、隠さないことのおもしろさを、別物として……。僕らが仮面をつけて、MCやインタビューでそれを言うのではなく、別の表現でやるっておもしろいんじゃないかと思って。あとはやっぱり、これは仕方ないことかもしれないんですけど、どうしても企画もののバンドと思われるんですよね。本当はすごく人間味があふれるバンドだと思うから、企画ものと思われるのはイヤなことなんです。それを、このタイミングで明確にしておきたかったということもあります」
――そもそもは元〇〇と見られるのがイヤだから仮面を被って、メンバー全員、名なしにして、素性を隠したそうですが。Xmas Eileenとして認知されてきたこのタイミングで、仮面を取ることは考えなかったのでしょうか?
「実は取ろうと思ったんですよ、このタイミングで。みんなにも話したら、“そうですね”って言ってくれたんですけど、この仮面って、実は僕の親父が作っているんです。すごく手先の器用な人で、このバンドを始めるとき、“今度、始めるバンドで被るから仮面を作ってくれ”って言ったら、“いいよ”って作ってくれて。ご存知かもしれませんが、僕は尋常ないくらい親に迷惑をかけた青春時代を送ってきたんですよ。親父なんて、“あれがもう一回あったら死ぬ”って言っていたくらいで(笑)。だから、僕がこうして音楽をがんばっているのをすごく喜んでくれていて、この仮面を作るのも楽しんでいるみたいなんですよね。その仮面を取ろうと考えていたら、とあるフェスに出演するときに“新しいのを作った”ってピッカピカのを持ってきたんです。もう取るって言えないなって思って、みんなに“ごめん。1年延長する”って言いました(笑)。それで、それ以外で自分達のヒューマニズムをどうしたら伝えられるかって考えたとき、ノベルだったらいいんじゃないかって思いついたんです。それを外部の人が書いたらおもしろくないけど、本当にパフォーマーが書いているんです。小説を書くメンバーがいるバンドもおもしろいじゃないですか。しかもかなり赤裸々に書いているんです。最初あまりにも赤裸々すぎたので、多少オブラートに包んでもらったんですよ(笑)」
――最後に、11月1日から始まる『DIS IS LOVE TOUR2017』についても聞かせてください。
「初日の京都とクリスマスにZepp DiverCity TOKYOでやるファイナルがワンマンです。その他は対バンツアーになります」
――前回よりも規模が大きくなっていますね。
「着地点は、そうですね。そこにみんなで向かっていくって形を、最後、きれいに飾れるのは、クリスマスのZepp DiverCity TOKYOだと思って、今回はけっこうがんばりました」
――今回のツアーでは、バンドのどんな姿を見せたいと考えていますか?
「昨日、ちょうど自分達のライブの映像を見返していたんですけど、僕がそこで受けた感じを、さらにパワーアップしたものとして見せたいですね。ロックバンドのライブではあるんですけど、もうちょっとショーとして見せると言うか、せっかくパフォーマーもいるし、派手なバンドだから視覚的にも楽しんでもらえるものにしたいです。笑いもあって、人を泣かせようとしてやるのは違うとは思っているんですけど、笑いもあり涙もありみたいな。安っぽい言い方になっちゃいますけど、そういう感じにできたらすごくいいですね」

取材・文=山口智男 撮影=北岡一浩
リリース情報

2nd アルバム『DIS IS LOVE』
2017年10月18日Release
通常盤【CD】:VICL-64839 3,000円(+TAX)
通常盤

初回限定盤【CD+BOOK・プレイパス映像】:VIZL-1235 3,500円(+TAX)
初回盤

*BOOK:メンバー全員がNO NAME、白い仮面、ステージメンバー以外にも存在するメンバー。今まで謎に包まれたバンドメンバーについて、そしてXmas Eileen結成までのストーリーをパフォーマーが書きおろしたオリジナルノベル。
*プレイパス映像特典:メンバー企画・出演のバラエティプログラム「クリスマスだョ!全員集合っ ~聖アイリン学園編~」、「99.9」ミュージックビデオ、「Candy Smile」ミュージックビデオ
※ご利用にあたっては、CDに封入されているプレイパス専用カードをご確認ください
【CD収録曲】
01. Timer
02. Everybody goes
03.パーセンテージ
04. Candy Smile
05. Tell me all your lies
06.世界のすべて
07. Long Highway
08. Radio
09. A world where birds can't survive
10. 99.9

ライブ情報

“DIS IS LOVE”TOUR 2017
11月1日(水) 18:30/19:00 京都MUSE -ONE MAN SHOW-
11月3日(祝・金) 17:30/18:00 熊本Drum B.9 V2 w/ LOCAL CONNECT
11月4日(土) 17:30/18:00 福岡Drum Be-1 w/ LOCAL CONNECT
11月10日(金) 18:30/19:00 神戸VARIT. w/ The Chorizo Vibes
11月11日(土) 17:30/18:00 高松DIME w/ The Chorizo Vibes
11月16日(木) 18:30/19:00 仙台MACANA w/ climbgrow
11月17日(金) 18:30/19:00 盛岡CLUB CHANGE WAVE w/ climbgrow
11月19日(日) 17:30/18:00 札幌KRAPS HALL w/ coming soon…
11月23日(祝・木) 17:30/18:00 富山SOUL POWER w/ HAKAIHAYABUSA
11月24日(金) 18:30/19:00 金沢Eight Hall w/ Creepy Nuts
11月30日(木) 18:30/19:00 名古屋CLUB QUATTRO w/ KNOCK OUT MONKEY
12月8日(金) 18:30/19:00 岡山IMAGE w/ THE SKIPPERS
12月9日(土) 17:30/18:00 広島セカンドクラッチ w/ THE SKIPPERS
12月22日(金) 18:00/19:00 大阪BIG CAT w/ coming soon…
¥3,500(TAX IN) ※当日券:¥4,000
※小学生以下無料 要保護者同伴
※入場時にドリンク代別途必要
TOUR FINAL
Xmas Eileen『ONLY HOLY NIGHT 2017』 ONE MAN SHOW
12月25日(月) Zepp DiverCity TOKYO
開場/開演:18:00/19:00
チケット一般発売:11月25日 前売:¥3,500(税込) 当日:¥4,000(税込)
※小学生以下無料 要保護者同伴
※入場時にドリンク代別途必要

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