私立恵比寿中学×BiSH、初顔合わせの
2マンで奇跡のコラボ

スペースシャワーTVにて放送中の番組『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪』から生まれたライブイベント<TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2>が、10月13日(金)、東京・新木場スタジオコーストにて開催された。
同イベントは、異なるジャンルのアーティストたち、そしてアーティストとリスナーを“つなぐ”企画として2017年からスタートしたもの。第2回となる今回は、初顔合わせとなる私立恵比寿中学BiSHの2組が登場し、アンコールではお互いの楽曲を2組揃って披露するなど、一夜限りのコラボレーションも交えながらの熱いステージを展開した。以下、同公演のオフィシャルレポートをお届けする。
   ◆   ◆   ◆
これまでに<チュートリアルの徳ダネ福キタル♪SPECIAL LIVE>に出演したアーティストと、これから『チュートリアルの徳ダネ福キタル♪』の番組やイベントに出演してもらいたいアーティストとを“つなぐ”ライブイベントとしてスタートした<TOKUFUKU LIVE Connect!>。その第2回目が、10月13日に新木場STUDUIO COASTで開催された。今回の出演は、私立恵比寿中学とBiSH。スペースシャワーTVの企画担当者が、“今年いちばんのアイドル対決にしたい”と組んだツーマンであり、チケットの応募総数は2万通を超え、瞬く間にソールドアウトとなった。満員のSTUDIO COASTは開演前から凄まじい熱気で、それぞれが番組出演した際の映像がスクリーンに流れると、大きな歓声が上がっていた。そんななか、番組MCの菅沼ゆりがステージに登場。「今日のエビ中とBiSHは、例えるなら白と黒、太陽と月のような正反対の2組ですが、わたしも大ファンですごく楽しみ。外は雨で寒いけど、いちばん熱い夜にしたい」と語り、景気付けにコール&レスポンスで盛り上げると、最初のアーティストBiSHを紹介した。
アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、ハシヤスメ・アツコ、リンリン、アユニ・Dがステージに登場すると、興奮と歓声とでフロアが大きく波打つ。1曲目の「プロミスザスター」からファン=清掃員は抜群の一体感で、それぞれのソロパート前に大きな声でメンバーの名前を叫び、盛り上げていく。事前のインタビューで、エビ中とは対照的なグループのように見えるけれど、じつはエビ中もBiSHも好きだというファンが多いと語っていた。コブシとともにエビ中のファンのサイリウムが上がり、サウンドをかき消さんばかりのコールが起こる会場は、まさにそのことを証明するもの。「is this call?」、そしてアイナのハスキーなヴォーカルが冴えるオルタナチューン「スパーク」へとつなぎ、メンバーが二手に分かれる“はないちもんめ”のような振りでは、フロアの各所でも同じように二手に分かれて楽しみ、ハイパーなパンクチューン「GiANT KiLLERS」ではサークルができ、シンガロングの声が大きく響きわたる。猛烈な熱気とアグレッシヴに気持ちをぶつけるフロアの様子は、ロックバンドやラウド系バンドのライブのようでもあり、またBiSHはその大きなうねりを掴んで振り回す力強いパフォーマンスをする。メジャーデビューから約1年半。ツアー本数やステージ規模を大きくしながら、心身ともに音楽に向き合って格闘している真摯さが、6人を強くしているのが伝わってくる。
後半には「今日は、エビ中さんとの待望のツーマンということで、エビ中さんの曲をカバーさせていただきます」(チッチ)と、「フユコイ」をカバー。もともと「フユコイ」はBiSHを手がける松隈ケンタが編曲をした曲でもあり、BiSHとの親和性も抜群な、激エモなカバーに仕上がった。こうしてフロア全体を掌握したところで、「BiSH-星が瞬く夜に-」で会場を揺らすようなヘッドバングを生む、壮大なシーンを作り出して、エビ中のステージへとつないでいった。
“スターダストのエビ中です”のフレーズが鮮烈な「ebiture」で幕を開けた私立恵比寿中学のライブでは、フロアにたくさんのカラフルなサイリウムが瞬いた。白い制服に身を包み、真山りか、安本彩花、廣田あいか、星名美怜、柏木ひなた、小林歌穂、中山莉子が登場し「春の嵐」をエモーショナルに歌いあげ、先ほどBiSHがカバーをした「フユコイ」へと続く。歌のストーリー、ポエティックな情景を丁寧に表現していくそれぞれのヴォーカルや、振りのひとつひとつで魅了していくステージは、真っ白な衣装と相まってまさに正統派のアイドル、という佇まいだ。そして「エビ中のことを初めて見るという方も、楽しんで帰ってくださいね」という言葉から、前半の可憐さとはまたちがったポップで、元気なエビ中の扉をどんどん開け放っていく。「ラブリースマイリーベイビー」、そして「ハイタテキ!」とどんどんエネルギッシュとなって、メンバーの笑顔とパワフルな歌、躍動感たっぷりのダンスで、フロアの歓声やコール、温度も急上昇させる。右肩上がりのフロアのテンションをなだめるように、自己紹介でひと呼吸おくと、「BiSHさんが「フユコイ」をカバーしてくれたので、わたしたちもお返しをしたいと思います。聴いてください」(真山)と、BiSHの「オーケストラ」をカバー。振り付けもしっかりと体に入れ、ドラマティックな「オーケストラ」のという曲の魅力を伝えるカバーとなった。
そしてここからはさらにハジけたエビ中を全開に、「君のままで」、「サドンデス」とハイパーでシアトリカルな曲で盛り上げていく。表情をくるくると変え、7人のキャラクターが冴えまくる寸劇ちっくなダンス・サドンデスでフロアを沸騰させると、ラストはエビ中ファミリーも清掃員も一斉にジャンプさせる「HOT UP!!!」で完全燃焼! 「すごい、(フロアの)密度が高い!」(安本)という言葉そのものの熱い塊となった会場に、歓喜の拍手とコールが轟いた。
私立恵比寿中学とBiSHが揃ってのアンコールでは、この<TOKUFUKU LIVE Connect!>でしか見られないコラボを展開。総勢13人で、BiSHの「GiANT KiLLERS」とエビ中の「永遠に中学生」を披露。エンディングでMCの菅沼ゆりが「奇跡の瞬間を目撃しました」と興奮気味に語る、まさに今年いちばんのアイドル対決であり、最強タッグのステージとなった。
Text by 吉羽さおり

Photo by 上山陽介
   ◆   ◆   ◆
なお、この日の模様は、スペースシャワーTVプラスにて11月18日(土)22時より特別番組として放送されることが決定している。
■イベント概要


<TOKUFUKU LIVE Connect Vol.2>

2017年10月13日(金) 東京・新木場スタジオコースト

MC:菅沼ゆり

LIVE ACT:私立恵比寿中学 VS BiSH

オフィシャルサイト http://sstv.jp/tokufuku_connect (WEB/MOBILE共通)

■番組情報


『TOKUFUKU LIVE Connect! Vol.2』

初回放送:11月18日(土) 22:00~23:00

放送局:スペースシャワーTVプラス

(視聴方法: http://www.spaceshowertvplus.com/about/howto/

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

新着