【インタビュー】北村匠海「男として
どう在るべきかを改めて考えた」恋愛
も結婚も幸せのカタチは無限大

10月14日公開の映画『恋と嘘』で、ある秘密を抱えながら、ヒロイン・仁坂葵(森川葵)に一途な想いを寄せる幼馴染、司馬優翔を演じている北村匠海。原作マンガと繋がりを持つアナザーストーリーにおいて、鍵となるのは最良の結婚相手を知らせる“政府通知”だが、その“政府通知”により葵のパートナーが突如現われても、司馬の葵に対する想いは決してブレない。匠海の優しさがにじみ出る司馬、きっとあなたも虜になる!
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■苦しみも切なさも男前さも…森川葵&佐藤寛太のおかげで演じられた!
――匠海さんが演じられた司馬優翔、なんて一途で、なんて優しい人なのでしょうか。
匠海 司馬くんは本当にすごい人ですよね。“政府通知”が届くというファンタジックな設定なので、主人公の葵に対する優しさ、思いやりは想像する部分も多かったんですけど、こんなに優しい人がいるのかって、演じながら僕も思いましたから(笑)。
――それだけに、切ない瞬間も多々あって。
匠海 そうなんですよね、政府からシステマティックに結婚相手が与えられる中、葵のパートナーとして高千穂蒼佑(佐藤寛太)が突如現われて、葵を想い続ける司馬の心は揺れるので。
――なのに、葵が高千穂との関係に悩んでいたら、温かく応援してあげたり、アドバイスしてあげたり……司馬の本心を思うと、やりきれなかったりもします。
匠海 司馬は優しさの嘘を自分にまとっている人間なので、自分の感情を押し殺して、葵の幸せだけを願っているっていう。その上で、僕は司馬が一度も泣かないっていうことに、すごく意味があるなと思ったんですよ。何があっても、葵をずっと想ってきたことにしても、途中で高千穂にすべてを託すと決めたことにしても、それって強さを持っているからできることなんじゃないかなって。
――ただ、演じていて苦しくなる瞬間はなかったのでしょうか。
匠海 ありました。誰にも言えない秘密を抱えながら、それでも気丈に笑顔で振る舞うのってこんなに苦しいんだって、演じながら思って。
――だから、司馬は儚かったりもするんですよね。ふとした表情でそれを表現されていて、思わずハっとさせられたりもします。
匠海 そう感じていただけたなら嬉しいです。でも、ただ優しいだけじゃなくて、切なさも含めなきゃいけないわけで、そこがすごく難しかったし……寛太くんとは声が似ていたりするから、どうトーンに差をつけるかとか、自分なりにいろいろ試行錯誤もしました。あと、どうしたら“こりゃモテるよ”って思わせられるかっていうことも考えていましたね。
――眼差しや仕草ひとつとっても。
匠海 例えば、『恋と嘘』の前に出演した映画『君の膵臓をたべたい』だったら、鞄を持つ手の動きひとつで【僕】の弱さや動揺を表現することを心懸けましたけど、司馬はカッコいいと思わせないといけないので。
――そういったいろいろな課題は、どう乗り越えたのでしょうか。
匠海 それはきっと、葵ちゃんや寛太くんの存在も大きいと思います。ふたりが引き出してくれたし、芝居の現場ではリアリティを感じられたし。まず葵ちゃんが、同性からもどこか憎めない仁坂葵をしっかり演じてくれましたからね。司馬と高千穂みたいな男ふたりに想われるなんて、普通は……。
――“ずるい!”って思ってしまいそうです。
匠海 そうそう。でも、ちゃんと愛らしいヒロインとして真ん中にいてくれて。司馬と高千穂が感情をぶつけ合うシーンでは、距離感とか、微妙な傾斜での身長差とかでやりやすさが変わってきたりするから、提案して模索したりとか……3人と古澤健監督とでしっかり作れたし、楽しかったです。
■イケメンが現れたら心が折れる!?もし三角関係になったらどうする?
――本当に、観ていてぐいぐい惹き込まれて感情移入してしまう、心動かされる映画です。ちなみに、実際に三角関係になったら、匠海さんはどうしますか?
匠海 それは難しいですよねぇ……でも、“政府通知”ありきで僕が司馬の立場だったら、諦めて何も言わず身を引くんじゃないかな。ましてや、寛太くんみたいなイケメンが花束を持って現われたら、その瞬間、心が折れると思います(笑)。
――確かに、それはお察しします(笑)。それから、いつでも葵だけを見ていて、葵がふたつのクレープで迷っていたら迷わずそのふたつを買って差し出してあげる司馬の姿に、匠海さん自身の優しさもにじみ出ているように思うのですが……。
匠海 どうですかね、優しいのかなぁ。でも、よく友だちの相談に乗ったりします。
――お友だちからは、恋愛相談をされたりも?
匠海 仕事の話が多いですね。
――逆に、自分が誰かに相談することは?
匠海 いや、僕は、悩みを抱えても人に話さないタイプなんですよ。音楽を聴いたり、ゲームをしたり、違うことに没頭しつつ……あとは、時間が解決してくれたりもするので。今も次の作品の撮影をしているんですけど、その合間にDISH//としての音楽活動があったりして、考えたり思い悩む間もないし、気付けば楽しく生きているなぁと思います。
――お芝居でも音楽でも、いろいろな表現ができているという充実感があるんですね。完成した作品を観て、ご自身の恋愛観、結婚観が多少影響を受けたりはしましたか?
匠海 司馬は優しすぎるし、高千穂は素直になれよと思ったりもしましたけど……自分自身、男としてどう在るべきかっていうことを改めて考えたし、相手を心から思いやる気持ちって素敵だなと思いました。登場人物それぞれに感情移入できる作品だろうし、観てくださる方それぞれにとって、本当の幸せとはどういうものかを考えるきっかけになればいいなと思います。
文/杉江優花

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